実はジェイソン・ステイサム主演の映画をまともに観たことがない。
なんとなく魅力を憶えるものの、彼との距離感はたまに『エクスペンダブルズ』シリーズで見かけるくらいが丁度いい気がして手を出さずにきたのだ。

でも、ここにきて、そろそろ私もステイサムの階段を上って大人になってもいいんじゃない?という気分になってきた。
なので、ちょっとお試し気分で知人に奨められたこの映画から入ってみようと思ったのである。

この映画は実は前から気にはなっていたのだ。
特にパート2のパッケージはインパクト大だし、蔦屋で何度か手に取っては借りようかどうか思案したこともあった。しかし、パッケージからとてつもない馬鹿っぽさも漂っていて、何かその一歩に躊躇を憶えてしまったのである。

だが、あれから私も成長した。
今なら行ける! 今なら禁断の扉を開き、新たな境地に飛び込むことも可能なはずだ!

などと、前置きが無駄にくどくなった。

単刀直入に言おう。

実に楽しい馬鹿映画であった!

編集にリズム感があってテンポよかったし、音楽の使い方もカッコイイ。
いろいろ面白い試みもなされていて、結構好き系。

ステイサムも体当たりなアクションで突き抜けている。
ステイサムって、ジャージを着るとヤンキーあがりのおっちゃんみたいだけど、やっぱりスーツを着るとものすごくカッコイイ。やっぱり男はスーツだよね。
タフな殺し屋でありながら、彼女の前では優しい紳士であろうとするあたりがかわいい。
彼女を演じるエイミー・スマートもかわいい。

予想通り非常に馬鹿映画だが、その馬鹿っぷりも突き抜けてよい。
多少下品なシーンもあるがこの際目をつぶるぜ!

あー、感想が馬鹿っぽい。
でも、この映画に関してはこれでいいのだ。