密かに白石晃士監督の『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズにはまっておりまして、もともとJホラーは苦手で、パッケージにかなりびびって普段なら絶対観ない類いなのですが、知人が面白いと絶賛していたので、興味本位で観てみたら、これが、かなり面白い!
途中までは普通にJホラーっぽい怖さで、ひとりで観るのが怖かったのですが、途中からぶっとんできて、かなり笑える作品です。
笑えるだけじゃなくて、モキュメンタリーのもついろいろな可能性を見せてくれるPOV好きにとってはたまらない監督とも言えます。
コワすぎ!のみならず『カルト』や『オカルト』など白石ワールドにどんどんはまっておりますが、この最終章は一応これらの集大成と言える作品です。
で、とにかく面白かった!
特に途中までの展開が面白くて、そこまでやるか!っていうハラハラ感があるんだけど、そう感じさせるリアリティとか臨場感がやっぱり上手なんですよね。追い詰められた白石監督が名演技でした。
特にパンツをあれするところとか、指をあれするところなんか、かなりドキドキしましたよ。
4つのミッションとか、途中でルールが変わるとか、お話もよく出来ていました。
『オカルト』で主役をはっていた江野くんがなんだか今回は格好いいし、大迫茂生はやっぱり上手でした。この人って最初地で工藤Dをやってるんだと思ってたんで、役者の演技だって事がしばらく信じられなかったですね。市川の特徴をよくつかんでいてすごくそれっぽっかったです。
久保山智夏は頑張ってるなーって感じ。いや難しい演技ですよね。
ビニールで出来た人形の気持悪い感じとかもよく出来てました。
まあ、異次元映像だけが相変わらず台無し感を醸し出すのもご愛敬かしら。
一応今回でお話がリセットされ、次回からリブート版がはじまるということで、これからも日本のモキュメンタリーの新たな可能性を切り開きながら楽しませていただきたいです。