『大統領の執事の涙』『大統領の料理人』と大統領のうんちゃらばやりなんでしょうか。
1980年代に2年間、フランソワ・ミッテラン仏大統領に仕えたダニエル・デルプシュをモデルにした史上初の女性料理人というお話。
実際にロケしたというエリゼ宮殿に興味があったので借りてみたんですが、この種の映画の見所はやっぱり料理の一語に尽きる。
ひたすら、美味しそう♪ 食べてみたい♪ すごーい♪なんて感じ。
ただ、大統領が「田舎の家庭料理」をご所望なもんだから、ビジュアル的にはやや地味かもしれない。
お話はなんてことはないというか、大統領とのささやかな交流、他の料理人との些細な確執などはあるもののそれほど大きな起伏はない。
いまいちドラマティックな展開になりそうでならず、大統領の食事制限や経費節減などの逆風にあっさり匙を投げて、南極へ渡り、そして新天地へ向かう流れに物足りなさが残る。
少なくともハリウッド映画ならば、そこであっさり匙を投げはせずに、それなりの逆転劇が用意されてるだろうが、そこはおフランス映画なのだなーと思う。
まあ、そのあたりが極めて現実的と言えば現実的なのかもしれない。