結婚に至るまで4
朝から父も母も落ち着きません![]()
大体アパートも決まって、今日は彼が結婚の挨拶にやって来る日です![]()
『お父さん、多分彼は緊張して来るからね。ちゃんと緊張ほぐすような雰囲気でいてよ。』
『バカヤロー(`(エ)´)ノ_彡俺だって緊張してるんだ!』
なんてやりとりの中、彼がやって来ました。
軽い挨拶のあと、
『一応、アパートも大体決まって、今月末くらいには籍入れようと思ってます(・・。)ゞ』
『…どうかふつつかな娘ですが、よろしくお願いします(。-人-。)』
なぜか母は、『ほんっっっっとうにふつつかな娘ですが…』とかなり長い間、頭を下げておりました
わしゃどんだけふつつかだ( ̄ー ̄;
その後、堅苦しい話はなしにして父と彼は晩酌を![]()
![]()
野球の話でかなり盛り上がり、父も楽しいひと時を過ごせたようでした![]()
父はあれから検査に追われる毎日で、手術日・入院の日と共にまだ確定していませんでした。
多分来年1月になるだろうとのこと。
前立腺のガンは進行がとっても遅いそうなのですが、家族からしてみれば一刻も早く手術をして欲しいところ。
彼にももちろん、父の病気のことは話しました。『籍を入れても親父さんの病気が治るまではいくらでも実家にいて良い』と言ってくれていて。
あんこは決めていました。
結婚しても父の入院中は出来るだけ父のそばにいよう。
そして次の週は彼の実家に挨拶に…
つづく
結婚に至るまで3
『…ガンかもしれん。』
…
一瞬何が起きたのか分からなかったあんこは、
『なんで?』
と返すのが精一杯でした。
父の話では、地区の健康診断で異常数値が出て、
前立腺のガンである疑いがあるということ。
再検査の為病院に行って、今その結果待ちなんだということでした。
そんなの、結婚どころじゃない…
母があんこの表情で何かを感じ取ったのか、
『でも、たとえそうであってもあんたの結婚の話はちゃんと進めなさい。あんたはちゃんと自分達で決めたように進まなきゃダメ!』
『でも…』
だってお父さんが大変な時にそんな話進められないよ。
『多分地区の検査のは間違いだと思うから大丈夫だ(^-^)すぐに病院の検査結果出るから、そしたらガンじゃないってわかるから』
お父さん、無理しなくていいよ…
『とりあえず、検査結果が出るのが○日だから、○○君(彼)には来週の日曜日あたり来てもらっても良いか?そういう風に話しときなさい。』
その日はとてもじゃないけど眠れなかったのを覚えています。
結果、父はガンでした。
ただ、前立腺のガンは非常に進行が緩やかであること。ガンの中でも直りやすいものであるとのことでした。
父は、ちょっと離れた市で入院して、手術をすることになりました。
うちの母は車の免許を持っていません。父がいない間の母の生活も気になりました。私はもう、結婚どころではないと思っていました。でも正直迷ってもいました。
…実は、あんこは過去に結婚が破談になったことがあります。
少しくらい延期したって…と思う自分と、今を逃したらまたダメになるんじゃないか…と思う自分と。
後者を思う自分が、自分さえ良ければいい人間のようでとても嫌でした。
やっぱり親の体のほうが大切だ。最終的にそういう結論に達し、
何日か経ってから、母に『結婚を延期しようかと思っている。』と告げました。
『あのね、人生ってねタイミングがあるの。今だって思うときに行かなきゃ幸せになれないの。親の事情で、あんたの幸せのタイミングを逃しちゃダメ。』
今思うと私は汚い人間でひょっとしたらただ、母に背中を押して欲しかったのかもしれません。
父が言いました。
『あんこの結婚に俺のせいで影響が出たら、俺治るもんも治らんよ。』
お父さん…。
ごめんね。
本当に本当にごめんなさい。
お父さん。お父さんが大変な時なのにあんこは結婚するよ。本当にごめんね。絶対に幸せになるからね。
そして、あんこの頭の中にはもうひとつ、決意がありました。
つづく


