アネモネです。
秋から始まったパリ生活も、
いつの間にか半分が過ぎていた。
ソルボンヌ残留組は、
マリちゃんもエミリーもヒデさんもヘイミンも
皆上級クラスBに上がれた。
しかし皆、クラスはバラバラだった。
教室のある建物もバラバラ。
コンフェランスとフォネティックはパンテオン教会の斜め裏の辺りにある建物で受けて、
午後はノートルダム寺院のすぐ傍の建物に移動することになった。
授業が終わって建物を出ると視界の右側は
セーヌ川、そしてノートルダムだった。
文法クラスの初日、
日本人は、アヤさんという、去年の秋に警察でお会いしたことある主婦の方。
そして、現役大学生の響ちゃんと瑞ちゃん。さらにセイという名前の男性。
ストリッシュ先生のクラスからは、韓国人ソンフィルが一緒のクラスだった。
先生は、、、話し方が特徴のあるマダムで、
洋服に併せて眼鏡のフレームの色を変えるお洒落な先生だった。
初日は緊張して
緊張して
緊張しすぎた。
帰宅し夕飯を食べ終わり部屋にいたら、
ロシア人ライザがやって来た。
「アネモネサン、ちょっと。。飲みに行きませんか?(^^)」
ということで、
女子寮の歩いて5分ぐらいの場所にあるカフェ・ノートルダム・デ・シャンに行った。
グラスワインを頼み、
お互いの軽い自己紹介をしていたら、
していたら、
していたら、
ららら、
酔いが回って来た(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)。
ソルボンヌの初日が相当緊張したのだろう。
疲れていたのだろう。
たった一杯で立っていられなくなった。
ライザ「ちょっと、アネモネさん⁉どうしました⁉」
私「ごめん、私、気持ち…悪…」
ライザ「アネモネさん⁉」
お会計をライザにしてもらい、
ライザの肩に担がれて女子寮に帰った。
5分の道が50分の距離に思えた。
ライザが横で、大丈夫?大丈夫?と声をかけてくれる。
そこへ、
パリの警官が近づいて来た。
警官「どうかされましたか⁉大丈夫ですか?」
ライザ「この人、ワインのんで酔っぱらってしまい」
ライザが説明している。
私(気持ち悪い…ううううう…(゜∀。)…ていうかライザ、フランス語上手いな…)
警官「そうなんですね! 彼女はどのくらい飲まれたんですか?」
私&ライザ「1杯です」
警官「ぶわははははは‼(*≧∀≦*) なんで1杯でこんなになるんだ‼ 大袈裟な‼(笑)」
警官は笑って去って行った。
やっとのことで女子寮に着き、
1階ロビーの傍にあるトイレで、
トイレとお友達に。
ライザはマダムにお水もらって来てくれて、
テキパキと介抱してくれた。
やはりホステスは手慣れている。
しかしまだその時は、ライザの職業は知らなかったけど(^^)。
人生でお酒屋を飲んで、トイレと友達になったのは2回しかない。
そのうちの一回がパリで、
介抱してくれたのはほぼ初対面のロシア人。
ソルボンヌ、
上級クラス、
先生の眼鏡、
ノートルダム寺院、
カフェ、
ワイン、
ライザ、
警官…。
(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)
酔いでぐるぐる回る脳の中で、
目まぐるしかった1日の回想もぐるぐる回っていた。