す観たよ、星組。おそらく雪組ベルばらよりも今年の一番の話題の「RRR」。トップコンビ、二番手の三人が卓越した(卓越しすぎて！)ダンサーでなければ実現しなかったんじゃないか、な上演。歌に関しても、声の響きに関してもトップコンビも二番手も何も心配がない。今の宝塚で最も贅沢な人材の振り分けがなされている星組と思う。
開演前の紗幕にプロジェクションマッピングがされているのか、水の流れとトラとシカが行き交う。トラ…顔はパンダのすごいおデブな虎。正月、食い過ぎたのか？？
3時間の映画をコンパクトにまとめ、文春砲にあった潤色の大家とは違い1幕もにしたのは良きかも。2幕ものにしたら撃沈した。それでなくとも途中途中撃沈気味。
決して新幹線が新大阪駅にはいるのに「1分」遅れたからとか、在来線が神戸線の線路内人の立ち入りとか、京都線の踏切折れたとか、による「25分」の遅延のせいではない。どうせJR西日本の在来線は遅延すると思ってるから予め開演2時間前には宝塚に着くよう目算して家を出てる。今日はそれが遅延しただけよ。だからパスタでご飯食べるのが15分で終わっただけよ…くそっ！
観劇するまでは昨今の宝塚事情を鑑みそれなりに心境は複雑であった。宙組事件の翌日チケットが飛んで以来、実に3ヶ月ぶり。その間、宝塚の字を目にするのは文春や新聞やニュースで、スカイステージも見る気にならず宝塚歌劇団の演目とはとんと遠ざかっていた。
だから宝塚に飢えていた。
そして観劇渇望する目は観劇するならパフォーマンスの質の高い星組が良いと心に決めていた(いや、単に会社に予め頼んでいたチケットが来ただけ)。
そして会社から配布してもらったチケットは転売したアホのせいで2階席しかもらえなくなった以前の1階席が10何年ぶりに巡ってきた！コレもあの事件のせいで宝塚協賛企業が減ってきたせいなのか…阪急は関西のお得意様な我が社は何があっても阪急から手を引かないので温情からか、くどいが1階席前方が巡ってきた。でも端っこ。
双眼鏡、結局要らんかった
こんな出入りのしやすい席なら着物着ていけば良かったかしらん？でもダメよね。新幹線でも座席でも結局爆睡がウトウトで首垂れていたもんね。
でも観劇で「眠い」と思える平和さよ！
3ヶ月ぶりに観劇でき、事件は何一つ解決していないけれどやはり宝塚に飢えていた！(でも宙組は観たくない)。そしてビジュアルかパフォーマンス、どちらかの質が高い組がやはり良きと思う。
ビジュアルは凰稀かなめ様ファンの私にはかなりハードルが高い。月城かなと様ファンクラブ加入していながら会費払ってるだけの超絶幽霊会員。「華」っているのよ。いくら完璧な美貌でも。
パフォーマンスは今の星組体制に勝てる組体制がかつてあったろうか？いや、ないよ！断言するよ！少なくとも平成から35年観てきて歌とダンスが共に及第点以上のパフォーマンスができるトップコンビと二番手なんて無かったよ！！特にダンスはこの三人の誰をとっても卓越したダンサー。
主役はトップスター礼真琴さんと二番手暁千星さんでしょう。そしてこの演目を観たら暁さん沼にハマる人が続出するでしょう
アタシも沼に落ちました。
ありちゃん(暁千星さんの愛称)、かっこいい！❤️
そして今まで思ったことなかったけれど暁さんのデカさですわ〜。小さい顔だし、月組では他にも主要メンバーの鳳月杏さんが長身なのもありそんなに大きさを感じなかったのに、こここの演目では長身さをすごく感じます！三番手の極美慎さんと並ぶと眼福
小さい顔、長い手足、ファニーフェースで舞台姿がお子様と思っていたありちゃんがこんなにかっこよく垢抜けて😭親戚のおばちゃん気持ち大です
ジョージアンダンスの時といいヒゲありちゃんですネ。ジョージアンダンスの時はまだ何が星組に対してぎこちなく子供っぽさがあったけれど「1789」、礼真琴さんの休暇、博多座での主役役がわりで何か得るものがあったのでしょうか。とっても、マジで垢抜けました！
スッキリ、そしてスターオーラが増してきたです。楽しみネ！
演目は、というと
まぁ…途中寝落ちします。トップ娘役の舞空瞳さんとトップスターの礼真琴さんに恋愛要素がない演目なのでイマイチそこが不完全燃焼です。
礼真琴さんはヒーロー役ながら衣装が身の丈に合わないダサい衣装を着せられているのでなんか…ルスダンの時はヒジョーにカッコ良い衣装でしたのにね〜。
舞空瞳さんは3着きてました。最初のミモレ丈のワンピースはダサ…パーティー衣装は…ダサ、3着目もダサ…
全体的にピンク基調でダサい。ダサすぎる。しかしあのレースひらひら多様、デザイナーは有村淳さんか？と調べた。アタシの好きな加藤夏美さんだった！！
これは演出家のセンスが悪いのね！加藤夏美さんはビジュー使いがとても上手な人よ！
演目は男の友情がテーマでトップスターと二番手がほぼ同等の扱いだった。コレは芝居の流れ的に面白いので良き。中盤、話題の「ナートゥをご存知か」ダンスは素晴らしく卓越ダンサー三人の中心のブレがなく「すげ〜」と観てた。
そしてふと思った。
ん？コレ観たことあるダンス？
そう！
あれよ、あれ！
♪カーモン ベイビー アメリカ
のあれ！そっくりじゃん！！
と、思ったら笑けてきて困った💦
マスク下で笑いを堪えるのは苦しいぞね。
トップと二番手を割ってトップ娘役の舞空瞳さんがドレスを翻して「ナートゥ」を踊るのは「ドレス風圧あるのにすごーい」。やはり体幹がすごいわ。ブレが無いわ！
全体的に礼真琴さんの負担感の少ない演出だった。踊れすぎる二番手とこの1年で娘役ですがトップスターです、な2人がいるのでトップスターだけが働く必要もない演出はそれなりに面白い。演出内容も働き方改革？？
総督夫人の小桜ほのかさんがすごい存在感があり、もはや専科のお姉様感が漂いますわ。彼女の実力を持ってしてもトップ娘役にはなり得なかったのが残念ですわ。もしも叶うならば鳳月杏さんとコンビしてほし。無理よね。そうなると月組は2代続けて年増のトップ娘役になるもんね。
しかし私がドキドキし、椅子に座るのもなにか落ち着かない気分になったのはその「ナートゥ」ダンスでは無い！
火事シーンの炎たちと礼真琴さんのダンスだ。
ものすごく迫力があり、久々に、ええ！マジに久々にドキドキしたシーンだった。炎たちが怖かった〜
最後は大団円となりお正月公演には相応しいが総督がシヌのはどうも納得がいかん。インドに圧政をしくもそれは本土イギリス政府の意向。本国に送り返される程度で良いのになぜ粛清される？血のつながった叔父が(いくら極悪人でも)銃で撃たれるのにその後、主役ビームに駆け寄って声かけする総督姪のジェニーちゃん、空恐ろしい娘だ。
そんなジェニーちゃんを婚約者としてキチっと見守る極美慎ジェイク。この人こそ心底心根良き人よ。イギリス階級社会に俗されすぎだけどジェニーちゃんを守る使命は果たさねば、と思ってるだけでも男前。
暁ラーマと放浪の民みたいなビーム。作戦の立て方や突破口は違っても共にイギリス政府の圧政に苦しむインドを守りたい志なのは同じ。最後は分かり合えるわけですね。
しかし…
東京公演時は年が明けていても年末にクリスマスソング連発なのがありなように、新春公演は和物芝居、またはチョンパで幕開きする和物ショーが観たいと思う私は古い人間でしょうか
実際和物ショーはいつも以上に眠いです。でもあのチョンパは好き。歌舞伎通いしていた時もキノネが好きで通ってましたほど。和物ショーはフィナーレで「さくらさくら」ボレロと決まってるのも好き。寒々しい辻元ジュサブロー衣装は嫌いでも娘役たちの日本髪の簪を見るのが好き。お引きずりが好き、と好きがいっぱい
和物ショー観たいなー。
もちろん歌とダンスのパフォーマンス度が高い組限定！！！
ダンスも誰よりも卓越、歌も卓越、声はイケメンボイスのトップスター礼真琴さんですが今回の芝居ではその実力と声質の良さがイマイチ分かりにくいものでした。演出とバックミュージックがいかん。
逆に二番手の暁さんがヒジョーに良いものに聞こえました。
2人ともにハリのある押し出しの効く声質と思うのになんでかな〜。
長々と書きましたが、今までの宝塚観劇と同じく平和にコクリコクリと船漕いでました