集団遭難しちゃった? | 宝塚あんこの部屋

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昨日の「あんこのサーフアンドスノウ」でちらっと書いた集団遭難の話。

合併するまでの会社の労働組合行事の大きなものはクリスマスパーティとスキー旅行。クリスマスパーティはホテルの一番大きなバンケットルームをほぼ1日貸切、生演奏に豪華なビュッフェ、当たったことはないがビンゴゲーム、ダンスタイムとありました。役員から平社員まで出席し私も着物で毎年出てました。

クリスマスパーティが終わると翌月はスキー旅行です。若い社員の時でしたからパーティもですがスキー旅行も楽しみにしてました。

なんせ組合持ちだから、どちらも無料!
組合費納めてんだから行かなくてどうするよ!?

御用組合ですから組合活動なんぞ、ほぼ無しのような会社。オルグなんて合併してからあるようになりました。合併相手が組合活動に熱心な(トヨタと同じ連合よ)だったので、ゆる〜い労組であった当社とはソリが合わず合併話が何度も流れた経緯もありました。

で、そのゆる〜い組合であった合併前会社。会社組合の単体でのスキー旅行と同業他社と連合で加入するのと2つありました。


遭難しちゃった?のは会社組合単体での旅行のこと。この会社組合単体旅行、色々人生醸し出すものでして…

不倫がバレて大っぴらに2人で旅行に参加する強者やら(ラブラブであった)、付き合いたいと思ってる人達やら、何やらと。ほとんどは「タダ」な旅行目当てなボンクラな我々でしたが…

大抵は貸切バスで行くのですが、その時は旅行会社ツアーに参加することになりました。

旅行会社の工程表をもらってバスに乗り込みます。○○会社様とバスの座席表に貼ってあるのでメンバーで適当に座ります。

しかしこのバスの行き先はA高原方面とありました。乗り込んだB社員がしきりに頭をひねってます。

今回のスキー旅行の場所はC平スキー場。A高原方面とは実は正反対。奥ゆかしい彼は何も言わず、黙っていました。

スキー場の場所なんてまるでちんぷんかんなあんこやその他社員はベチャベチャ喋りまくりながら深夜バスはひた走ります。

岐阜のスキー場に向かうので愛知県からは近いですから0時には宿につき部屋で寝る予定です。

トイレ休憩を挟み深夜どんどこ走るバス。3回目のトイレ休憩の時に奥ゆかしB社員が疑問に思っていたことをバス運転手さんへ聞きました。


んがー!びっくり
ついに
ついに

やはり正反対へいくバスに乗せられてしまったー!!運転手さんもビックリながら我々もビックリ!寝ぼけ眼であった人も皆、目を見開き不安な表情に!

我々以外のお客さんもいますから運転手さんも我々の目的地まで行くわけにもいかない。仕方ないのでA高原と目的スキー場のあるC平の分岐点で下ろしてもらいました。


しかしよ?

真夜中よ。

雪降り荒ぶ山奥で深夜に降ろされても
暖をとる場所もなく、しんしんと降る雪の中、バタバタ足踏みし、おしくらまんじゅうしながら皆で立ち往生です。やがて幹事がC平の予約旅館へ連絡のため近隣にあった宿泊施設の一つへ電話をかけに行きました(携帯なんて無い頃じゃ)。


バスを乗り違えたのは幹事のせいでもないので幹事を責める人は誰もおらず、笑って「こんな経験、他にないよ!これで半年しゃべれるわ!」と明るい我々。

男女の別なく寒さを凌ぐためおしくらまんじゅうしていたし、同じような年の若い社員ばかりでしたから、逆にみんなして連帯感が出ました。不思議よね!ニコニコ

しかしそれでも深夜の雪の降る中、外で待たされている時は死ぬほど寒かった!オシッコの近い私ですがあまりに寒いとオシッコも出ん口笛

そうすると分岐点からA高原へ行ったバスがお客さんを全員降ろして戻ってきてくれました。行き先違いとなってしまった我々をC平に近いドライブインまで乗せてくれるというのです!

このバスを降りてから戻ってくるまで1時間以上外にいたので涙がちょちょ切れるほど嬉しかった!!

おしくらまんじゅうしていても寒いし〜
足元は雪なので冷たくて冷たくて、足バタバタ、バタバタとしていても足の感覚も無い。顔は出てるから寒いよ〜寒いよ〜と誰しもそれ以外いう言葉が無かったえーん


そんなそんな
まるで
「風雪ながれ旅」な
集団を救ってくれるバスの運転手さん達、ありがとうございます!ありがとうございますえーんえーんえーん

本当なら会社の運行表以外の工程を走っては行けないのだろうがマジで雪の中、集団遭難しかかってる我々を哀れに思い引き返してくれたんですよう〜えーん


ただしC平までは流石にバス会社の規定に違反するので最初に降りた分岐点から近いドライブインまで、と。いいんです!当然です!そこまででも嬉しいです。ドライブインならなんとか建物の中、寒さが凌げますわ。

もうね〜
顔の感覚もないし
尻はひたすら底から冷たいし
足バタバタしても足の裏の感覚も無い
手袋していても雪で手袋が濡れて逆に冷たいし(スキー用の手袋は荷物の中だもの)
スノトレなんて履かずに普通のスニーカー履いてるのが殆どだから足が凍ってる〜


暖房の効いたバスに乗ったら冷えすぎた体には耳先がキーンと痛くなりました。それでも風も雪も凌げるバスの中は嬉しくて、しかし1時間以上も外にいたため口が上手くきけない我々はガタガタ口を震わせながら運転手さんにお礼の言葉を口々に言いました。


やがてドライブインに着きバスを降りる時、まともになった口で全員で平身低頭でお礼を言いました。半泣きのジョシすらいました。

ドライブインでちゃっかりお土産も買い、外で寒さを凌ぐのは体力が必要だったので腹が減り〜なメンバー(当然あんこもいる)は自販機のカップヌードルをすすり、さらにはとにかく暖かいものが欲しく、自販機のお汁粉も買い、カップの熱さで暖を取ってました。

旅館のミニバスがやってきて寒さで疲れたのと、安心したのと両方でバスの中で全員爆睡しました。

これで旅館に着いたら布団で寝られるわ〜とスヤスヤ…

スキーバスの乗り違えをする旅行会社の手配ですから、旅館の手配もぬけ作でして…

金曜日からの2泊3日のはずが土曜日からの1泊2日で予約されていたという…えーん

そのため集団遭難しかかり、ようやく人間様として布団で寝られる〜と思っていた我々の喜びもぬか喜びとなり、しかしながらも時間はまだ深夜3時に近い時間。スキー場のオープンするまで3時間もある。

旅館がロビーにある床敷で寝てもいい、と言ってくれそこで海老反りになってみんなして寝ましたわ。今度は荷物からスキーウェアを出しひたすら毛布がわりにしました。寒いので仲間とウェアを分け合い、ほとんど抱き合うような形で暖を取り合いました。しかし固い板の間、寒い、中途半端な深夜で眠れるような眠れないような…


スキー場のオープン時間がどんなに待ち遠しかったか!オープン前にリフトに並んで一番乗りでリフトとゴンドラを乗り継ぎ頂上のテラスで朝ごはんしましたよ!!えーん

同僚は誰もそのテラスから動かん…

外で待った深夜0時から温情バスに乗れるまで1時間以上の寒い思い出がこびりつき、暖かいテラスから離れないメンバー多々。

寒さと睡眠不足で疲れ果ててたわけです。
同じような考えのメンバーが多くテラスの席で知った顔があちこちに。ニヤリ

ポカポカと朝日の当たるテラス店内でボーっと寝てしまう我々。場所は頂上で朝一の時間ですからお客さんも我々以外、ほとんどおらん。

ついでに昼食時間まで居座り、昼を食べてからようやくおもむろに下降しに行きましたわ。1日リフト券を買う気力もなくトロトロと昼食後は滑り、17時以降のナイトスキー前よりも早く宿へ帰りました。

早く風呂に入ってご飯食べてゆっくりしたいね〜と仲間と言い、岐阜県のスキー場なので温泉あるし、で夕食前にとっとと風呂に入って部屋のこたつに入ってまたもや爆睡する我々口笛

寝ても覚めても寒かった思い出しかなく、兎にも角にも暖かい場所が欲しい。夕飯では当然ながら集団遭難しかかった話題でドッと沸き、さらには宿予約までミスした旅行会社へ金返してもらえ〜と全員一致しましたわよ。

疲れ果てたメンバーはあまり酒も飲まず、美味しい馬刺しも記憶に無くて…内心、しっかり確認しなかった幹事のアホさに呆れているものの誰も「それだけは口に出していうまい。後で部屋に帰ってから言おう〜」と思い、「二度とこの旅行会社を使うな!」と息巻き、ご飯食べた…

日曜日のスキーは朝一から今度は思い切り飛ばしまくり土曜日のツケを取り返すように滑りまくりました!愛知県に近い岐阜県のスキー場ですし17時の閉場まで滑っても良い、とツアー行程にありましたのでお昼休憩の1時間以外ずーっと滑りました。

やがて帰りのバスに乗り込みます。今度は全員で「名古屋駅方面」というバスの行き先を確認しましたわニヤリ

帰りのバスは当社貸切バスとなり(何故行きは貸切バスでなく帰りが貸切バスなのかは不明)、そのバスは行きにA高原方面へ向かった運転手さん達!びっくり

なんちゅ〜偶然!
気心も?知れた運転手さん達
ですので…
当時、岐阜方面スキー場から帰るのは中央道中津川インターまで国道19号線を木曽川に沿って走りますが1本道なので日曜日はスキー帰りの車で大渋滞します。

貸切バスだし、運転手さんは行きのバスの運転手さん達。大渋滞いや〜なのは客も運転手さんも同じ。

ということで木曽川に沿って国道19号と並行して県道が走っているので橋を渡り県道を突き抜けてくれました!チュー無論、工程表では国道19号を走るんです。

県道は農道のような細い道ですが、さすがプロドライバー。対面通行もできない細く激しく蛇行する県道をスルスル走り大渋滞の国道の車をごぼう抜き!100台は抜いた!


少しまわり道ながらも国道をまともに走るよりもずっと早く高速に入れました。中央道中津川インターへ入り、名古屋まで渋滞なく一気です!チュー

時間通りに名古屋駅へ着き、拍手〜!な我々!!
行きの運転手さんと知っているので拍手とウキウキ明るく挨拶をしてバスを降りました。

なかなか面白い旅行だったね〜と
翌日の月曜日のランチ時間には話の花が咲きました。しばらくはこのスキー旅行に行った我々は会社の話題の元でした。


集団遭難しかかったらしいあの人たち
って!爆笑