三寒四温の今日この頃。
実家周辺では梅の花が咲き始め、風と共にフワッと香りを届けてくれます。
ピンクのしだれ梅、白梅、蝋梅が同時期に楽しめる貴重な時期でもあるので、それぞれ少しだけ枝先を切って、ダイニングテーブルにちょこんと飾って両親と楽しんでいます。
さて先週、私が自宅に1週間帰っていた間に、母の、右下の奥歯が欠けてしまったらしいのです。
両親二人で、私の作り置きの煮物を食べていた時、母から「ゴリッ!!」という音が向かいに座る父にまで聞こえたらしいのです。
父:ん?!何だ?!どうした??
母:歯が、欠けた…
父から、こんなやり取りがあったことを聞かされました。
母によると歯や歯茎に痛みは無く、欠けた部分が気になって舌で触ってしまうため、歯よりも舌が痛いとの事。
母が、長年通っていた歯科医院は、先年閉院しており、他には通ったことがないとの事で、私がネットで探してみることに。
検索するにあたって、いくつか条件があって。
建物はエントランスが階段ではなく、スロープなどの構造である
駐車場が広いこと
通院することを考えて、実家から車で30分以内であること
母や父の事を知っている人が少ないところ
母の病気を事前に説明してみて、受け入れてくれるところ
のんびり、優しい先生であること
電話の対応も優しく親身になってくれるスタッフがいること
距離的に一番近くて、口コミの評価も悪くなかったのは、地元の医院。
ただ、念のために母に確認してみたのですが、知り合いに会うかもしれず、それは嫌だと。
そうだろうなと思いました。
母が難病になったことは、最近は噂に知っている人も増えてきていると思うのですが、実際、どんな状態なのか、興味本位で様子を伺う人もいると思うのです。
次に隣町にある、父の知人の親族がやっている歯医者はどうか?
口コミも評価が高く、Googleで建物を見ると、入口はスロープで駐車場も広く、実家からの道程も良いのです。
電話で、事情を説明して、スタッフの対応もとても優しく、好感触でした。
予約の時間帯も、母の事情を考慮して、患者の少ない時間を提案してくれました。
ここなら、きっと母も大丈夫そう。
母に確認してみたら、「そこで良い。行ってみる」とのご回答。
そんな訳で本日、母を連れて行ってきました。
問診票は、私が母に質問しながら記入。
問診票には、今回の診察してもらう歯の他に気になる部分はあるか?という問いがありました。
母に尋ねると、「虫歯は、無いから、他は無いよ」
確かに母は、3度の食事の後に、時間をかけて歯を磨いているので、私も安心していたのです。
が!!
いざ診察してもらうと、なんと全部で3本もの虫歯が発見されました。
しかも、その中で今回の欠けた歯は1番症状が軽いんだとか…
えー?!
私は驚き、母をみたら、本人も信じられない様子でした。
その驚き様に、先生は付き添っていた私を診察台のところに呼び、私に母の口の中の状態を見せながら丁寧に説明してくれました。
しっかり3本虫歯。
間違いありません。
大人の虫歯は痛みがなく、気付きにくいと聞いたことがありました。
説明の後、テキパキと欠けた歯を治療してくれました。
時間にして15分未満。
診察室を出る際に、先生が、
「欠けた歯の治療は今日で終わったから。次は他の虫歯やりますから、治療時間は30分くらいかかるかもしれません。もしかすると、麻酔もするかも知れないけど、大丈夫ですか?」
と、聞いてくれました。
母は、「はい。大丈夫、です」と自分で答えてくれました。
治療代の支払の時、受付のスタッフの方が、何かと気配りをしてくれ、母が辛くないように配慮してくれ、とても助かりました。
実家に帰ってから母に、
あんこ:虫歯無いとか言ってたのに、3本もあったね(笑)ビックリだよ〜
母:どこの、歯が、虫歯??
そう言いながら、手鏡で口の中を見ています。
母:どれが?
信じられないんだなぁ(笑)と思いつつ、先生が指摘してくれた歯を、お箸の先端を使って指して鏡を見ている母に説明。
説明する事、3回目で、やっと納得したようでした。。。
母は歯磨きを3回、時間をかけて磨くと書きましたが、実は問題があるのです。
歯ブラシのブラシが古くなって、毛が全部外側に反っているようなものを使っているのです。
私が何度替えるように言っても、言うことを聞いてくれません。
仕方ないので、私が新しいものに勝手に交換しても、古いモノを使い続けていたのです。
これは、チャンス!
あんこ:虫歯が3本もあったの、信じられないんでしょう?
でもね、ブラシをちゃんと替えないと、どんなに時間をかけても、磨けていないんだよ。
ブラシ、いい加減交換しなよ。
さてさて、夕食後に歯を磨く母の様子を見てみると…
新しいブラシに替わってる!
よほど、虫歯がショックだったんでしょうね(笑)
その母の様子に、ちょっとカワイイなぁと、思った今日でした。