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​2歳4ヶ月 発達ゆっくり息子
臨床心理士、臨床発達心理士、保育士資格持ち母ちゃんが息子のおうち療育をしています。
おうちでできる療育•知育情報を発信中です。


自閉症スペクトラムのお子さんによく見られる自己刺激行動について、我が家の対応もあわせて紹介します。



自己刺激行動とは?

感覚刺激を得ることを目的とした行動のことです。

例を挙げると、自分の頭を繰り返し叩いたり、手を目の前でヒラヒラさせたりするなどの行動があります。


なぜ起こるの?

退屈している時、意識水準が下がっている時、混乱している時、などに生じることがあると言われていますが、感覚鈍麻などで通常に生活しているだけでは十分な感覚を感じられないため、自分で刺激を与えている、とも考えられます。


刺激を受けとる凹凸

よく見られるのは、他者から手や足の裏などを触られて過剰に反応したりする一方で、声かけにはまったく聴こえていないように反応がない、という刺激を受け取ることの凹凸です。


基本的な対応は?

生活や身体に支障がない場合はそれほど焦って行動修正はしなくて良いと思います。

大きくなるにつれて以下のようなスキルを身につけることで、行動が修正されていくことも多いです。


余暇活動のレパートリーを増やす

•刺激したい場所を適切な刺激に変える(叩くのではなくマッサージする、など)

•遊びで得られる好きな刺激を知る(トランポリンで飛んだり泡泡遊びをしたり)


成長とともにスキルを獲得し、また認知的にも伸びることで自己刺激行動が減っていく可能性があります。


我が家の場合

息子は痛みに鈍感ですが、一部はこちょこちょなどに非常に敏感(嫌がりはしない、くすぐったがり)です。

自己刺激行動はそれほど目立ちませんが、絵本鑑賞中など、服を噛んでギリギリ歯を鳴らす行動は時々見られます。

もっと小さい頃は手を握るとサッと手をはらっていたこともあります(今は手をつなげるようになりました)

以下のように対応しています。


•感覚遊びをたくさんする(泡遊び、砂遊び、水遊び、ねんど)

•触れ合い遊びで歌を歌いながら手を握ったり、ベリーマッサージで身体に触れたりする

•噛む時は歯固めのような噛んでも良いものを渡す


遊びの中でしっかり感覚を満たしてあげたり、自然と人と触れ合える遊びで慣れていけるようにしています。


•身体を傷つけるほど自己刺激行動をする

•その行動に没頭して周囲の声かけが入りにくいことが頻繁にある


このような場合は、代価行動を見つけることと同時に、お子さんが楽しめる活動を提供し、また増やしていく、ということを積極的に行う必要がありそうです。


我が家も感覚鈍麻は気になるポイントでもあるので、今後も感覚遊びを日常に取り入れていきたいと思います。



お風呂の時は必ずあわっぴーで泡泡をたくさん作り遊んでいます。


そろそろ暖かくなってくるので、砂遊びもたくさんしたいなと思います。