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​2歳2ヶ月 発達ゆっくり息子
臨床心理士、臨床発達心理士、保育士資格持ち母ちゃんが息子のおうち療育をしています。
おうちでできる療育•知育情報を発信中です。


発達ゆっくりなお子さん達の言葉を育てるために大切な関わりかたを書いていきます。

今回は「2語文以降の獲得のために必要な関わり」です。


単語の獲得のために必要な関わりは以下をご参照ください。



  発達ゆっくりな子が2語文を話すために必要な関わり


•「動詞」を使うことを意識する

2語文が出ないお子さんの場合、獲得している言葉が名詞ばかり、ということは結構あります。

名詞を獲得できていれば、ある程度の意思疎通がてきるためです。

大人もついつい、「はい、ご飯」「はい、服」と、簡単に会話をしてしまいますが、「ご飯食べようね」「服を着ようね」と、丁寧に伝えることは意識したいですね。



•「聞いたことのある言葉」を増やす

初めて聞く言葉を覚える時、すでに知っている言葉に近いと覚えやすいですよね。

アンパンマンを知っていれば、アンパンチやバイキンマンが覚えやすいように、聞いたことのある言葉が多いとその後の言語発達を後押しします。

絵本が良いと言われているのは、絵本に載っている言葉を学習するだけではなく、近い将来、お子さん自身が絵本で学んだ言葉を使いながら、新たな言葉を学習していく力にもなるからです。



•概念を育てる

例えば「野菜」という言葉を覚えるだけでは、語彙が広がりません。

にんじんもブロッコリーも野菜で、お魚は野菜ではなく、もっと言えば野菜やお魚は「食べ物」というカテゴリーに属している、といったように、野菜についての概念を深くしていきます。



•他者視点を育てる

小さなお子さんは、自分の正面にいる人と自分では、同じものを見ていても違って見える、ということが理解できません。

また、他者の心の動きを推測する心の理論の獲得も十分でない場合があります。

自分に欲求や考えがあるように、他者にも他者の考え方や見え方があることを理解していくことは、言葉を育てるうえでも大切なことです。



長くなりましたので、これらの力を育てる具体的な遊びは次回お伝えします。