今週の一番寒い日と言われていた『水曜日の午後』、子供達から外出禁止を早くから言われていた。
その為に「買い物」に行かなくて済むように、昼食も用意をしてくれていたが、日頃、殆ど家で過ごしているけれど用事があると
『寒かろう、暑かろう、雨が降ろうがその日が外に出て行くのに気分の良い日であればそれを優先する。』
寒いからコートも暖かいのを選んで出た。
金融関係に行った。
家の前から定期バスに乗り、7つ先の停留所で降りた。
「すみません、寒いのでコート着たままでも良いでしょうか?」
『どうぞ、どうぞ、今日は特に寒いしこの部屋は吹き抜けみたいなものですから、着ていてください』
「じゃ、お言葉に甘えさせていただき、コートを着た儘座らせてもらいます」
寒いから、お客さんも少ない?時々人気が切れる時もあった。
40分は有に「受付の人」と話を交わしていた。
彼方此方の受付窓に移動しながら、席も変わった。
特別な問題ある事では無いが、まあ、お客さんもいないし、若い人と雑談しながら進めていた。
用事がすんでバス停に向かった。
バスが来た、車内は後ろの方に5,6人座っていた。
私は、一番前の高い所は好きだけれど、この頃は殆どシルバーシート席を選んで座る。
タイヤの後ろになる処は一人用に区切られているから其処に座った。
≪痛っ、何だろう~。痛っ、刺さった≫
座席を手の平でそーっと撫ぜて見たら…≪痛い、≫
太くも無い私の太ももに、コートの上から【針】が刺さったのである。
立ち上がってそのモノを掴むと、昔でいう【待ち針】だった。でも初めて見る【待ち針だった】。
ボンボリの玉がピンクに銀色、少し太目で、針そのものが短くて先の方3分の1位が曲がっていた。
痛くて、左手で太ももをさすりながら「どうしょうかな?」と右手に持った針を眺めていた。
バスは走っている。
目の前が「赤信号」
兎に角どうであれ、運転手さんの処に行って「これが、刺さりました」
運賃台に「針」を一先ず転がしておいた。
座席に戻っても、刺さった場所が痛い。左手で撫ぜていた。
『病院へ行かれますか?』
「言え、良いですが少しちくりと痛いのです」
『もし、何か?感じたら病院へ行ってくださいね』
「はい!大丈夫と思いますが、今しばらくはお行儀が悪くて御免なさいね。」
下車する停留所が近づいて来たので、「運転手さんに会釈して」降りた。
{先が折れなくて、刺さっただけで良かったな~。}
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そう言えば家の前で乗ってから、3つ目のバス停で降りる女性が、やたらと座席を撫ぜていた。
「何をしているのだろう~」と眺めた。
自分が座った座席の誇りでも落して降りるのかな?
という感じで、その様子を眺めていたが…そうでも無くて時々力を入れて席を押さえていた。
ドアが開いたので、その人はアタフタとして降りられた。
自分が可笑しな目に遭ったから、もしかしたら、先ほどの女性も何か異物にふれていたのかな?
同じバスでは無いけれど。
その時の女性の仕草を思い出していた。
別に「バス」そのものに問題がある訳ではない。
しかし、色んな悪戯する人間がいる事も確かですから、バスに乗っても「席取り」に慌ててはいけないですね。
痩せていても、やはり「痛かった」です。
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