菅首相のネット情報を読みながら、「ふと!」思い出した事があった…。

 

もう、何年か前の話になるが、「上野の森美術館」の広場を歩いている時に聞いてみた。

「何故?あの人は、政務次官の座を離れて、知事を目指すの?目の前に大臣のイスが見えているのに…」

 

『男たるもの、一国一城の主を目指すのが当然なんだよ!』

その人はそう言った。

 

『私もね今の立場になる時凄く悩んだんだよ。そして友人のNに相談したんだよ。そしたらね、いとも簡単に≪社長の方を選べ!≫と言われてね、そうした。その時に教えられたんだよ。≪チャンスが来たのなら、一国一城の主になるのが男の本望だ!迷うな…≫と』

 

「そうなのですか…。男性の≪夢≫なのですね」

 

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この人と、この言葉を言って諭したというその人も、私は東京で出会った唯一の社会人の恩師である。

 

占いの勉強をしながら「マンションの部屋代だけを稼がないと…」と思って、スナックで働かせてもらっていた時期がある。

素人の田舎出が生意気に条件付きで…。

 

① 19時~22時迄。その日払いでお願いします。 

② お客さんは大事にしますが、同伴出勤は致しません。

③ お店を出す様な気持ちはありませんの、外でのお付き合いは致しません。

 

当時は、今ほど「若い人」の活躍は無く、40歳過ぎた私でも充分雇ってくれた。

「銀座」然り「赤坂」でも同じ条件をだした。

 

最後のお店「赤坂」は「立ち退き」になり、立ち退き日迄勤めたらそれなりの補償が頂けると聞いたけれど、本職が忙しくなったので早々と水商売から手を引いた。その時の赤坂の土地は見違えるほど素敵になった。

けれど、いい時代に良い経験をさせて貰ったとおもう。

 

 

私が、質問を投げたその人と出会ったのは、「赤坂」の広いお店で働いていた時。

「ゆきちゃん(源氏名)、あちらのお客さんが呼んでいるので席についてあげて…」

 

『君かね、新人さんは…。御郷は何処なの?』

「生まれは、△県〇〇郡です。両親が今も健在です」

 

『そう、奇遇だね!私も彼方だよ.。でも南は知らないのだよ。今迄行く機会がなかった!』

「何もない処ですからね。同じ県だとは嬉しいです。単刀直入にお聞きしても良いでしょうか?」

 

『何を聴きたいの?』

「派閥は…。何方の?」

 

笑って言わない…。

『恐ろしい事を質問されたなぁ!君処は【饅頭派』かね?』

「違います。大臣派です」

 

当時は県内で政治家が4、5人選ばれていたように思う。

常時、3人の『自民党議員』は揃っていた。

 

『本当かね?本当…』

「私のいう人と、同じかどうかは…解りませんが?現役です」

 

『嬉しいね~。頼むよ。後援会やっているのだよ』

「そうですか…。うぐいす嬢で思い切り頑張りましたよ。私の事は秘書の方が良く知っています」

 

『じゃ、次にその人を誘って来るよ』

 

初対面でこの様な話の流れになって、ママも興味半分、期待半分の感じで輪に入って来た。

 

驚いたであろう~。

何処の【馬の骨や、牛の骨】か分からない女を雇って…いたのだから。

 

その人は本当に【秘書】を連れて合わせに来た。

「いらっしゃいませ!」

 

≪やあー、久しぶりだね。その節はお世話になりました。何方の事かと色々考えあぐねたけど…。まさか…、まさか…≫

私より少し若い秘書さんだった。

 

 

この人も、当時は【秘書】だったけれど、後に【政治家】になり、最終的に【一国一城の主】になったのである。

こういう生き方もあるのですね。

 

この方の事を聞いたのです。

私が期待していたのに『政治家の道から離れ…』何故だろう~と思ったのです。

 

男性は凄いと思う。

しかし、人生間違ってもこういう道を進む人の【妻】にはなりたくても慣れないけれど…私は嫌だ!。

 

女性として「モテた!」覚えは無いけれど…占い師としては大変大事に扱ってもらった。

後ろで糸を引く生き方が「実に自分に合っていた」

 

必要な存在で、必要でない、しかし【便利な人間扱い】をこの都会で十分に活用できたと思っている。

その点では、都会で生き抜いて何の問題も無かったように思う。

 

 

【菅総理】もきっと【秘書時代】から、本当に【一国の城主】を心に描いて頑張ってきたのだと思います。

現在NHKの大河ドラマ≪麒麟が来る!≫を楽しみに観ているけれど、明智光秀の出世も胸躍るモノがある。

 

「三日天下」(十数日)と言われるけれど、総理大臣期間100日持たなかった人もいる。

それでも「チャンス」を上手く掴んだ事には違いない。

 

【一国一城の主】だったあの人たちは、もうこの世を去って行った。

数々の教えが私の脳裏に焼き付いている。

 

秋の夜長を思い出で過ごしています。