いらっしゃいませ。
2015年の長いGWの慌しさも過ぎ、徐々に夏を感じる日差しの日も増えてきました。
今年のGWには、世紀の一戦と評判されていました“パッキャオvsメイウェザー戦”があり
ファイトマネーの総額が380億円以上と言われ、前日の軽量からすごい盛り上がりでしたね^^
最終的には判定での勝負になりましたが、興味深い内容の一戦であった事は間違い無いですね!
そんな5月、日本でもお酒、特にウイスキーに関するイベントもいくつか行われたようで
中でも2大イベントといわれるのが、先日16、17日に東京ドーム横のプリズムホールで行われた
『BarSHOW+WhiskyEXPO2015』、そしてもう一つが今週末の29、30日に名古屋で行われる
『Bourbon Bar ANKI 35th Anniversary』なのですが‥‥え?
シカゴで近年評判になっている「KOVAL Distillery」さんのご好意でバーショウに参加しまして
メーカーの方、ボトラーズ会社の方、バーテンダーの方などなど、沢山の方々とお話をさせていただき
沢山の刺激を受ける事が出来て、とても楽しかったです^^ どうもありがとうございました!
さて、三本目の今回は「どんな風に飲まれてきたのか?プチ歴史」をお伝えしようと思います。
一口に“飲み方”だったり“お酒の楽しみ方”と言っても、人それぞれですよね!
ストレートでバーボンの持つ“味わい”そのものをゆっくりと楽しまれる方や
ロックで、ほぼストレートに近い状態から水割りのような感じまでの“変化”を楽しまれる方
クラッシュアイスでより軽やかに飲まれたり、ソーダやミネラルウォーター等で割って
爽やかに、そして食事などと一緒に飲まれる“シチュエーション”を楽しまれる方などなど
みなさんがT.P.O.に応じた飲み方を楽しまれていると思います^^
最近、セミナーなどで大勢の方と触れ合う機会があり、その都度色んな質問をされたりするのですが
「味や香りの感じ方」、そして「正しい飲み方」についての質問が多く感じられます。
『僕』はウイスキー評論家や、セミナー講師やウイスキー関連の本の著者などでありませんが
それでも質問をされた方にとっては、『僕』の意見を聞いてみたい!という事だと思いますので
言葉のチョイスはその時々によりますが、いつもこう答えております。
『好きに感じて好きに飲む、それでバーボンを楽しめるならそれが正解です^^』
ただし、これは「どうなんでしょうか?」というご質問に対しての返事ですので
『僕』の中でこのバーボンはこう!!!だったり、こう飲む!!!というのはしっかりとありますw
味覚は人それぞれ、『僕』が甘いと感じた味や香りが、果たしてアナタにも同じように感じるのでしょうか?
更に言うなら、同じ「甘い」なのでしょうか?『僕』が感じたのは果物の熟した「甘さ」ですが
アナタが感じたのは蜂蜜や砂糖の「甘さ」だったりはしませんか?
こんな風に、味覚は人それぞれ違いますので、読んだ本のテイスティングノートと自分の感じ方が
もし違っていたとしても、それがイコール味覚音痴という意味ではありませんし、それでいいのです^^
同様に『僕』はお酒を飲む時は、基本的にストレートで飲むのですが
それは「お酒の味わいそのものを感じられる」から飲むのであって、これが美味しい飲み方だから!
というのとは微妙に異なります。 あ、『僕』自身は美味しいと思っていますよ!
特に男性の場合、水割りよりもソーダ割り、それよりもロック、できればストレートで飲む事が
“カッコイイ”からという理由で飲まれる事が多いように思うのですが、どうでしょうか?
『僕』も最初はお酒が飲めなかったので、飲むなら水割りやコーラで割って欲しいと思いましたし
仕事の中で、お酒を、バーボンを経験していく中で「ストレート」って美味しいな!!
という風に変わっていきましたので、ご自分で経験しされる中で、その時のBESTが見つかれば
それが素敵な『アナタの美味しいバーボンの飲み方』なのではないでしょうか。
さて、個人の飲み方や感じ方については、前述の通り「キミ想うがまま」なのですが
それでは歴史の中ではどんな風に推移してきたのでしょうか?
『アメリカンウイスキー=男の酒=西部劇でカウンターをスベってくる=一気にグイッ!』
こんなイメージを、未だに多くの方が抱いていらっしゃるように、もともと地元アメリカでも
バーボンというかアメリカンウイスキーは、タフな漢(おとこ)が飲る(やる)酒だったようで
洋画を見ていても、ハードボイルドを気取った主人公が、ウイスキーと思われるお酒を
グイっと一気に傾け「くぅー」っていう声が聴こえてきそうなしかめっ面で飲み干すシーンで
よくよくボトルを見てみると“Straight Bourbon Whiskey”という文字が見られる事がとても多いです。
『1800年代の漢と酒』
日本で言う地酒とも言えるウイスキ-であったりもしますので、値段も手頃で手に入りやすく
それでいて(樽のエキスがしっかりと溶け込んだ)濃厚で特徴的な味わいを持つバーボンウイスキーは
周りの男共に、そしてお目当てのレディに「男っぷり」を見せつけるのに最適なお酒だったのでしょう。
お酒の強い男=頼もしいという図式は、現代でも通用しますしね^^
時代の流れと共に「男の酒」というイメージが浸透してくると、ちょっぴり困った事も出てきます。
それは時代の移り変わりと共に『お酒を飲む場』に対して抱かれるイメージが
酔って騒いでリフレッシュする場→洗練された大人のオシャレの場といった風に
時と共に移り変わるものである。という事だったりします。
あ、違った。
これこれ『1900年代の男と酒』
オシャレにお酒を飲むという行為が浸透するにつれて、バーボン、そしてウイスキー自体の消費も
アメリカ国内で、少しずつ、少しずつ‥‥しかし着実に減少していきます。
イメージというものは絶大な威力を秘めているもので、バーボンウイスキー自体の味わいは
技術の発達や、蒸留所、そしてバーボンそのものを取り巻く環境の進歩によって
西部劇の時代に多く存在した、粗雑で荒々しいものから、甘く、濃く、華やかなものへと
変わってきているのですが、カウボーイの、荒くれ者のウイスキーというイメージは
洗練されてゆく『飲酒文化』の中で、ランクの低いウイスキーという位置付けをされてしまいました。
これは現代においても、同じウイスキーでもスコッチやジャパニーズは洗練された高級なもの。
アイリッシュやカナディアンはそれぞれが優しくて飲みやすく、初心者向けのもの。
そしてアメリカンは他のウイスキーに比べ安価で、荒々しくて、ひねくれ者が飲むもの。
こういった区別が、やんわりと、しかし根強く残っている事からも窺い知る事が出来ます。
「悲しいけどこれ現実なのよね。」
そんな流れの中でアメリカンウイスキーを受け入れてもらおうと、様々な工夫をするのですが
その代表的な物がウイスキーをベースにしたリキュールやスピリッツを造り出して
未来の飲酒文化を担う若者達に、口にしてもらい易くする事でした。
エンシェント・エイジではなくケンタッキー・エイジ。
ワイルドターキーリキュール“ウィズハニー”やサザンカンフォート。
アーリータイムズやメーカーズマークのミントジュレップetc.
今でも手にする事の出来るものもありますね^^
こんな風にして、少しずつバーボンの持つ様々な魅力は、時代によって大いに受け入れられ
時には敬遠され、そして再び静かに浸透していく‥‥。
このような『バーボン自体が飲まれる時代』
↓
『他のものが好んで飲まれるようになり、消費が減少する時代』
↓
『飲んでもらう為に創意工夫をする時代』
これは何もバーボンに限った事ではなく、様々なものに当てはまる事ですよね^^
時代の流れ、その移り変わりと共にうつろいゆくもの。
1980年頃、1990年代初頭の第一次、第二次バーボンブーム、そして2014年を経て現在。
世界的なウイスキーブーム、ウイスキーバブルと言われている2015年。
アメリカではテネシー州が、蒸留所の数でバーボンの故郷ケンタッキー州を抜き
シカゴを始め、様々な土地でマイクロディスティラリー、クラフトディスティラリーが立ち並んでいます。
次々に発売される新しい銘柄の、新しい蒸留所のウイスキー、そしてウイスキーベースのリキュール。
そう、今、再び『飲んでもらう為に創意工夫をする時代』が訪れているのです。
R E V I V A L
ま~わる~ま~わる~よ 時代~はまわる~
一本目、二本目のような“ふわふわ”という感じよりも“だらだら”といった感じの三本目ですが
バーボンそのものからちょっとだけ離れて、バーボンベースのリキュールをロックやミストで。
あ、炭酸や牛乳で割ったりするのもいいですね!その後はニューヨークやマンハッタンは如何でしょう?
そんな風に、普段とは少しだけ違った飲み方でバーボンウイスキーを楽しんでもらって
前よりも、ほんの少しだけバーボンに興味を持ってもらえたなら‥‥とても嬉しく思います^^