しばらく前から、休日とか仕事をサボってコツコツやっていた彼女の家の庭作りがやっと完成した。思えばまだ暑い、夏の時期からやっていたような気がする。


門から玄関までのアプローチにあった石畳を撤去して、レンガ張りに。
庭には同系のレンガで楕円の花壇を3つ作った。
仕上げはブロック塀を掃除して真っ白く。
二人の共同作業は素人とは思えない程に綺麗に出来て大満足。
ホントはココに写真をバァ~ンと載せて自慢したいけど、
家や庭の外観が写っちゃマズイから、しかたなく断念。


夜は近所のスーパーに食材を買出しに行って、この間お気に入りになったスキヤキ+ワインで乾杯。彼女と過ごす時間は楽しいのか切ないのか。でもこの共有の時間は、私にとって掛替えのないものであることは間違いない。二人とも大人なのか幼いのか。恋愛と大切な人の迷路は、まだまだ複雑な雰囲気だ。

先日肩を抱かれて固まってしまった彼に”愛してるよぉ”と言われてしまいました。
もちろん冗談!お酒を飲んで酔っ払ってのことです。
でも、いくら酔っ払ってても、会社帰りに男同士で飲みに行って、肩を抱いたり、愛してる・・って言ったりするかな・・って、ちょっと普通じゃないものを感じていました。


彼が言うには、何に対してもすぐに熱くなる私のことがイイ、と言っていました。
見ていてコッチまで熱くなれるようで、好きだ・・と。


確かに食事や飲みにいつも誘ってくれる。
色々いる職場仲間とお付合いの中で。全く意識はしていない人だったけど、正直今は意識が向いている。


つくす喜びと、忘れていたつくされる喜び。
この、全く正反対の気持ちが、私の中でグルグル駆け回る。

私は一生男として生きて、
男として去ってゆく覚悟を決めた人間。


だからやっぱり、ホントの恋愛はできなかった。
仲間や友達はいっぱいいた方がいい。
でも、けっきょくのところ、
安らげる彼や彼女を求めるのには無理がある。


怨むべき相手は誰なのか・・って考えた時期もあった。
大切なアナタなのか、私を生んだ人? そして私自身?
でも、怨むべき人なんてどこにもいなかった。



ほんのちょっぴり嘘をつけば、
ほんのちょっとだけ感情を隠していれば、
上手く行ったのかもしれない。


でも、そんな簡単なことすら・・できなかった。


泣いているんだよ ホントに
皆 指さして笑うけどさ


傷つかないわけ ないじゃない
アナタと同じ血が流れているんだから
こんな私だって

朝の通勤途中、駅前交番の中に制服を着た小さな女の子がいました。
まだ小学生1~2年くらい、小さな体に大きな鞄が凄く目立ってた。
言葉こそ聞こえないものの、キリッとしっかりした感じで、交番の人にテキパキ話しをしていました。
そして私がそこから一瞬目を離した次の瞬間、コチラにもはっきり聞こえるワーッと言う大きな泣き声に振り返ると、お父さんに抱きついてだっこされているその子の姿がありました。
もう顔はくちゃくちゃで、ヒックヒックって、いつまでも泣きやむことが出来ないでいました。
怖くて不安だったんだね。


朝の微笑ましい光景の中に、あの交番の中での気丈な女の子の表情が、
日頃の彼女と重なってしかたありませんでした。

昨日は彼女の家ですき焼きパーティー。
とは言っても二人きり・・。
近所のスーパーで一緒に買い物をして、ちょっとした夫婦気分。
コンロもすき焼き鍋も全部新品。
グツグツ煮ながらワインで乾杯。


普段はアルコールを飲まない彼女だけど、今日は自宅・・ってこともあって、ワイングラスに3杯くらいは飲んでいました。


他愛もない話に楽しい時間。
庭の掃除をするしないで涙ぐむ彼女。
相変わらず気性は激しいけど、二人でいる時間は楽しくて、ついつい時間を忘れてしまいました。

手を繋いで、キスして、そして抱合って。
それだけが人の付き合い方じゃない。
人は心を許すと言っても、決して誰にも入ってきてほしくない領域があるもの。
私たちはちょっとその領域で欲張っているだけ。
経験していないモノはもちろん語れないから、興味はあるけど、決してそれを不幸せと思うのはやめよう。
自分の持っているモノを大切に、そう大切に育てる。
夢や努力の生き方だって、決して無駄にはならないと思うから。

彼女が私のボロボロになってるヴィトンの財布を見て、新しいのを買ってくれた。6万円ちょっと・・。
”いいよ・・いらないよ・・そんなもの買ってほしくないよ・・”と言いかけたけど、私はその言葉をかみ殺した。
それよりも私は”ありがとう”と満面の笑みで大切に使わせてもらうことにした。
彼女のことは良くわかるから。だからそうした。
いい服着て、流行のレストランに行って、著名人と付き合って・・・派手に見える行動の裏では、何か人生捨ててるみたいだよ。
私もそうゆうとこあるから、何となくわかる気がするよ。
悲しい・・って言ったら、さみしい・・って言ったら、そこで終わっちゃうから、だから言えない。
さみしくない訳がないじゃないか、悲しくないわけがないじゃないか・・。
恋愛の一つも出来ないで、誰に何を語ろうと言うのか。


女として生きて、男として生きて、
自分の為に、生きることだけで精一杯で、
けっきょく人を愛することは、閉ざされているのかもしれない。

キラキラと輝く氷のフォーラムで私たちは知り合った。
言葉を交わす前から、そう・・会った瞬間から好きになった。


彼女と過ごす日常は楽しかった。
他愛もないおしゃべり、ランチ、仕事帰りのお酒。
一緒にいる事が何よりの幸せだった。
彼女の我侭は何でも聞いてあげた。
そしてそれが私の喜びでもあった。


昨日は恵比寿のガーデンプレイスに行った。
さほど混んでもなくて、野外のステージではボサノバライブをやってて、歩いていても心地よいボサノバのBGMが流れてる。
いっつも一緒にいるのに、こうゆうところへ来ると、何かデートでもしているみたいな気分になる。彼女は三越のハワイアンジュエリーで10万オーバーのリングを衝動買いしちゃうし@オイオイ・・って感じは相変わらずだったけど、でも久々にリラックスした感じのデートが出来たね。


展望レストランに行こうかって言ったのに、ビアステーションでいいよ。と彼女。


ビールを飲んでいる時、何を話していたか覚えていない。
いっつもはカチン!ってひっかかったり、無理難題、他人の悪口・・あ~ぁって思う話題が多いけど、ホント久々に他愛もない二人のことを話してたんじゃないかな。
決して酔っ払ってたからじゃない。話した話題を覚えていない・・って、おかしいかもしれないけど、すごく心地いい。

ソファーにだらしなく座ってテレビを見る。
暑いからとエアコンの風向きを自分の方に向ける。
お腹が痛くて何度もトイレに駆け込む。


彼女は洗濯機を動かし、

冷蔵庫のあり合わせでチャーハンを作る。


ワンコの散歩。コンビニへの買い物。


彼女は忙しそうに洗濯物を干し、洗物をする。


同じ屋根の下に居ても、私たちはあまり一緒にはいないし、会話も少ない。
一見、長年連れ添った夫婦の様にも見えるけど、何かが違う。
いくら見た目のスタイルがそうであっても、
私たちの行動は、やはり夫婦の阿吽の様には行かない。


時間になれば一緒に駅まで行って、夕食を食べてお酒を飲んで、
じゃ、また明日ね。と言って別れる。


帰りの電車では、彼女からのメールが来ないか・・とドキドキして、
来たら来たで、その内容に一喜一憂する。


彼女の身体の温もりを知らないってことは・・
やっぱりサミシイ。

「嫌い・普通・好き」の中で、
普通と好きの境目はどこにあるのだろう。
相手が、今何を考えているのか。
相手が、今何をしているのか・・。
そんな思いがプチンと切れる瞬間が境目なんだろうか。
嫉妬や詮索で、自分が醜いな・・と思った瞬間が、
普通から好きに変るサインなのかもしれない。


会えない君は、今何をして、何を考えているのだろう。