たんころりん~足助探訪'13 夏 | つぶやいて 一夜一会

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ぼやいて、ひと言。ひとりごちては、ふた言。今日を無事に終える感謝を想いつも、溜めてはおけないアレやコレ。この夜は、この世。ご縁あっての一期一会。一夜かぎりと読み捨てくだされ。人よ・人へ。

先々月にアップした記事に続いて、
その文中にふれた昨夏の「たんころりん」
探訪記を投稿しようと思います。

例によってベースはfacebookです。
先ごろの投稿があったので、参考までに
昨年のウォール投稿を見ようと
アーカイブを探したところ・・・なぜか見つからず!?

そう言えば、以前にFacebookの
データ蓄積の特性をネットで読んで
・・・でも、よくは分からず。

とにかく、このアメブロの
過去ログを見るような手軽さで
掘り起こすには向いてないようなのです。

そこで慌てて・・・
あのー素晴らしい時よ もぉ一度~♪
と、下書きなどを探しては再構築したものです。
(あぶねー!)


ま、自分のための
アルバム整理みたいなものですがね。
よろしければ、お付き合いのほどをば。


       **


【'13 8月お盆】


昨日は午後から、嫁と足助町に出かけた。

目的は、以前から行きたかった「たんころりん」。


たんころりん1


夏祭りの一環として、古い街並みの路上に

行灯が置かれ、街歩きしながら

夏の夕涼みの風情を楽しむというものだ。


そして、この日を選んだのには

もうひとつ理由があった。


それは、たんころりんに彩りを添える

「まちかど演奏会」の開催だ。


たんころりん2


期間中に、町なかのあちこちで
さまざまなジャンルの演奏会が催される。
http://www.citytoyota-kankou-jp.org/spot/50/


せっかくなので、演奏が始まる黄昏時より
1時間ほど早く着いて、
あちこち古い街並みを散策することにした。

たんころりん4

が・・・あ、暑じぃ・・・

5時だと、まだしっかり西陽が残り、
少し歩くと汗がど・どぉ~


駐車場から向かう途上、香嵐渓の川べりを見ると
水着姿の親子連れや若い衆が
きゃっきゃと声を上げてるくらいだから

・・・ま、当然か。


たんころりん5


町なかを歩いても、この時間には住民の方のほか
ほとんど人の姿を見かけず。


まずはお目あての演奏会場をチェックして、と。



たんころりん6


お、すでにマイクやスピーカーなど
機材がセッティングされてる。


どれどれ、取りあえず1カット。
近寄って、もう1カット。


たんころりん7


と、視界の端に人が立ち止まる気配あり。

撮影で歩行のお邪魔をしたかなぁ~
すみません・・・
と言いかけたら、「○○さん?」の声。


       **


足助の街並みを初めて歩いたのは、

結婚前にまでさかのぼる。


幸か不幸か、ちょうど今の嫁と

付き合っていた頃で、紅葉シーズンに

ドライブがてら一緒に訪れた


てぇことは・・・30年以上!

(歳をとるはずだ)


たんころりん10


もちろん、その後も

夏のレジャー名所たる香嵐渓には何度も来ている。


子どもたちが小さい頃には、道すがら見てきた
川べりの光景よろしく、水遊びやBBQ

そして、今やシーズンには

満員御礼となる紅葉狩にも、その後も何度か。


でも、かつて嫁と訪ねた足助屋敷は覚えていても、

この古い街並みは・・・うかつにも

スルーしてたのか、覚えがない。

http://asuke.info/


たんころりん3


海外の旧市街と同様、国内でも
城下町や伝統ある古い街並みは大好きだ。

たんころりん18


涼を求めて和菓子屋さんや本屋さんに入って、
暑さをしのぎつつ街歩きを続ける。

たんころりん8


蔦のからまる古い商店や
白壁の素敵な家並みを見ると、
8年前に訪れたポルトガルはリスボンの

街のイメージとダブる気がしてならない。


たんころりん9


到着した夜にひとり街を歩いたときは、
ヨーロッパの首都にしては、

何てひなびてるんだろう!?


・・・と驚いたことを今も思い出す。

たんころりん12


町なかを行きつ戻りつ、

いつ始まるとも分からない
演奏会の様子を折々にチェック。

たんころりん11


実はこの日のお目当ては、

FBトモダチが歌うファド。


そして、はじめに会場チェックした時に
声を掛けてくださったのは、誰あろう・・・
当の津森さんご本人だ。


たんころりん22


       **

ポルトガルの伝統歌謡として知られるファド。

かつての大航海時代に、各国各地の音楽が伝わり
リスボンの民衆のなかで生まれたそうだ。
そして、歌い手はファディスタと呼ばれる。

そう、つまり

津森さんはファディスタなのである。

たんころりん13

本場ポルトガルで学ばれて、本国でも

「その魂は何らポルトガル人と変わらない」
と絶賛されたと聞く。


津森さん公式サイト

http://fadokumiko.com/


たんころりん14


津森さんにとって、
この年はファド道10thにあたる記念すべき年。

今年のはじめには、改めてファド修行として
1ヶ月リスボンに滞在し、歌い、聴き、
ファドに浸かる日々を過ごされたことも

日々のFBを通じて知っていた。


ということで、じかにお会いした時に
「はじめまして・・・」とご挨拶しつつも、
とても初めてとは思えないほど。


たんころりん21


↓ポルトガルのテレビではステージや特番も

http://www.youtube.com/watch?v=20kJH6IGxpY


http://www.youtube.com/watch?v=u_lsCbTOdRk


たんころりん17

街歩きしながら、音合わせの様子など

折々に拝見しつつ・・・

トワイライトの風情を楽しみつつ・・・


さりげなく本番スタート。

たんころりん25


       **

くれなずむ夕べから宵へ――


夏の薄暮らしく、

空の色がゆったり変わりゆくなか、
初めて聴く津森さんの生歌とギターラのコラボは
本当に素晴らしいひと時をプレゼントしてくれた。

まるで、ヨーロッパの街角にワープしたみたいだ。


たんころりん19


陽が傾いてからは暑さも少し和らぎ、
時折街並みをそよと抜ける風が心地いい。

ちなみにファドの演奏に使われるギターラは、
別名ポルトガルギターという
独特の丸い形をした12弦ギター。


この日は津森さんとよくコンビを組まれている
豊田市在住のNさんによる。

たんころりん23

ファドはもちろん、

大好きなポルトガルのグループ
「マドレデウス」でもおなじみの音色だ。

(実はこの日、往路の車中では、
 そのマドレデウスのCDを聴きながら♪)

たんころりん24


1幕終了後、祭り支度風の
いなせな私設カメラマン氏にお願いして
お二人と一緒に記念撮影。


たんころりん26


本当は暗くなってからの

2幕も欲張りたかったけど、
ま、それはいずれお楽しみに。

たんころりん27


暗がりのなか、あちこちでぼんやり灯る
たんころりんの風情を愉しみつつ帰途に就いた。


たんころりん28

たんころりん30

たんころりん29
(汗まみれのTシャツ君もお疲れ~!)


       **

ちなみに、本稿を流用するに当たって

お名前のご披露はもちろん、写真アップについても

津森さんご自身よりご了解をいただいております。


念のため、申し添えておきまする~



たんころりん20