Twitterで軽く報告したとおり、ジャッキー・チェンの70歳の誕生日に合わせて、私は旦那と一緒に中国武漢旅行に行きました。

 

 

日本人に対する、中国短期旅行のビザ免除が、新型コロナをキッカケに停止されてから、未だ復活しておらず、日本人が中国旅行へ行くための一番の問題はやはり中国ビザの取得だと思います。去年、《龍馬精神 ライド・オン》が中国で公開された時にも、私はビザを取りたかったのですが、間に合わず広州の映画キャンペーンに行けなかったし、お隣の深圳に映画を見に行くのに、深圳特区限定ビザを取るのですら、結構大変だったし。

 

(参照:《龍馬精神 Ride On》深圳鑑賞記と映画感想  https://ameblo.jp/anitamuijapan/entry-12798401626.html )

 

しかし、今回、「そうだ 武漢 行こう」と、改めて今の中国ビザ申請について調べると、1年前よりずいぶん取りやすくなってることがわかりました。去年の3月は、ビザ申請をするために、先ずは中国簽証申請服務中心(中国ビザ申請センター)の予約を取る必要があったのですが、その予約を取ること自体が大変で、一カ月以上先の日程しか予約できず、「中国行きたい」と思い立っても、申請が間に合わない状況でした。ところが、今は、ビザ申請の予約を取る必要がなくなり、予約無しで当日直接並んでビザ申請が出来るということが分かり、これなら、頑張って朝早く並べば短期間でビザ取れそうと思い、日本人へのビザ免除なんか待っていても、今後復活するかもわからないし、中国ビザ申請してみよう!とトライしてみました。

結果、私は香港永久性居民なので、今回、5年マルチ(一度の滞在30日)のL(観光)ビザが下りました。

 

今回、中国ビザを申請するにあたって、ネットで体験談やビザセンターの口コミなど参考にしました。なので、私も、香港の中国簽証申請服務中心(中国ビザ申請センター)で中国ビザを申請した状況を記しておきます。

むろん、ビザはその時の情勢、申請する場所、申請する人の経歴・資格などで、状況は変わると思います。皆さんが申請しようとするときは、また状況が変わってるかもしれないので、あくまで参考と思ってください。

 

まず、ビザ申請に行く前に、必ずネットで、ビザ申請の申込書に記入し、規定にそった身分証明写真もアップロードして、送付して、その申請書を印刷しておく必要があります。(私は白黒で印刷しましたが、特に問題ありませんでした)

 

私は3月下旬の平日の朝、7時45分ごろ、中国ビザ申請センターのある、湾仔の資本中心ビルに到着したところ、ビルの正面玄関から人の列、列、列。告士打道にある玄関から、杜老誌道を周って、 謝斐道まで列がずらり。150人以上、いや200人ぐらい並んでたと思う。ビザセンターのオープンは9時なのですが、すでに8時前からたくさんの人がビザを求めて並んでいる状況でした。

 

8時すぎ、係の人が「EXPRESSの人は前の方のラインに」と回ってくる。 私はもともと「Express 加急」申請するつもりだったので、列から外れて、Express申請に並ぶ人の流れにそって前に。そこで、目視で40番目ぐらいになる。Express 加急で、HK$390高くなる(ビザセンターの手数料がHK$210、ビザ申請費用HK$180がプラスになる)けど、今の香港のあの申請人数の多さでは、普通申請では、とてつもなく時間がかかりそうなので、Expressにした価値はあったと思う。

 

8時半ごろ、Expressのラインに並んでる人は順番に、「Expressですね」と確認され、印刷してきた申請用紙に「Express」のハンコを押してもらって、手書きの番号札を貰う。私が貰ったのは36番でした。もし、お金はかかってもいいので、すこしでも早くしたい場合は、「Urgent 緊急」と申し出てどうすればいいか確認したほうがいいかも。

そのまま、資本中心ビルの中に入り、エレベーターにのり、中国ビザセンターの階まで上がり、ビザセンターの入り口の前に、番号札順にならび待機。

 

8時50分ごろ、係の指示で、申請書類の確認の列にならぶ。(ここは、申請窓口に行く前段階のチェック)

 

9時10分ごろ、申請書類のチェックの番が回って来る。「飛行機の予約は?」と言われ、「高鐵(高速鉄道)を予約しようと思ってるが、まだチケットが発売開始していない」と言うと、それ以上は追及されなかった。高鐵(高速鉄道)の切符は15日以内の切符の販売なので、実際、私の旅行スケジュール4月6日のチケットはまだ発売開始ではなかったし。前段階チェックで、特に大きな問題がなかったようで、申請窓口への番号札が発行され、私が貰ったのが、排隊號碼E0032。

 

 

 

ここまでは、割と順調だったのに、ここからが長かった。 10時の時点でE0016、11時でE0025、12時でE0027までしか進まず、番号が進むのがどんどん遅くなってる感じ。U字始まりの番号がどんどん進んでいってたので、おそらくUrgent特急の申請の人が増えてきたのでしょう。それに、ビザセンターでビザの申請をしてる人は、観光ビザのように簡単なものではなく、たぶんビジネスや留学など、もっと難しいビザ申請の人も少なくないのだと思う。本当に何十分も窓口から動かない人もいて、一人ですごく時間がかかってる人も多い。私は、まだ、排隊號碼を貰うまでは順調だったので、椅子に座って、ネットみたりしながら時間つぶして待ってたらいいけど、これ、普通申請の人って、申請書類チェックですら全然進んでるように見えなかった... これ、普通申請のままの人は、どうなるんだろう?と感じた。

 

13時過ぎ、E0032、私の番がやっと来た。
私は、観光1次ビザで申請してたのですが、私の窓口担当の方は、私の申請書をざっとチェックして、「貴方ならマルチビザが申請できますよ」と。「マルチ?何年?」「5年」「5年!? もしマルチビザ申請して下りなかった場合、どうなりますか?(ビザ申請して却下されたら、次申請出来るようになるまで時間がかかるとか聞くし、下手にマルチ申請して、ダメだったらどうしようと思ったので)」「もしマルチが却下され1次ビザになった場合は、1次とマルチの差額は返金されますよ。マルチが必ず降りるとは保証できないし、貴方が1次ビザがいいというなら1次ビザで申請してもいいけど、貴方の場合はマルチ申請すれば」「ならマルチで申請お願いします。旦那と一緒に中国旅行するのも難しかったので、マルチ取れるとありがたい」というような会話をして、5年マルチの申請にしました。実態に即してこんな風に提案してもらえるとは思ってなかったので、びっくりしました。今は、香港永久性居民は5年マルチ、香港居民は2年マルチが申請できるようになったみたい。
航空券がない点については、担当の方から「高速鉄道のチケットが販売になってないので、提出できないのですね」と言って、その旨を書いてサインすることを求められました。中国語で「高鐵利用のため、まだ発売になっておらず、切符の提供ができない」という内容を、担当の方が言ってくれたとおりに書いて、サインをしました。(私は英語より広東語の方が楽なので、中国語で書きましたが、英語でも問題ないはずです)
あと、私は、申請書の配偶者の住所欄を記入していなかったようで(汗)、「配偶者と一緒に住んでますか」と確認されました。
 
私は窓口での申請手続きは10分ぐらいで終わったと思います。その後、指定の場所でマルチビザExpress申請料の料金HK$1320 (Expressの追加料金込で)を現金で支払い、資本中心ビルの外に出て来たのは13時半過ぎでした。
まあ、確かに長かったけど、もともと丸一日かかることも覚悟してたので、およそ半日で終わったので、まあ、許容範囲かなあ。
 
そして2日後、無事5年マルチビザが受け取れました! 受け取りに来る人も結構多くて、15分ぐらい並んだけど、申請と比べたらスムーズすぎました。やった~! これから5年間は、気軽に中国旅行できる!
 
注意点: 観光ビザの申請には基本的には航空券とホテルの予約が必要なようです。ただ、日帰りスケジュールでホテルに泊まる必要がないとか、飛行機で行く場所でないとか、深圳などの近場で予約が必要ない地下鉄で行くなど、正当な理由があれば、私のように提出が免除されるのだと思います。ただ、私の前に申請用紙のチェックを受けている人が、身分証明書番号かパスポート番号かわからないけど、根本的に申請の元になる番号を書き間違っていたために、申請が出来なかったようですが、それにプラスして、「ホテルの予約もないので、今日は申請は間に合いません」と言われていました。なので、ビザ申請の日程表に宿泊が必要なスケジュールを書いているなら、中国はキャンセル可能なホテルがたくさんあるので、最終的にそこに宿泊するかどうかは別にしても、予約をして予約確認書を印刷して持っていきましょう。

 

なお、日本の中国ビザ申請センターは、いろんな方のブログなどを見る限り、香港ほど混雑してないように見受けます。昔は、中国ビザは香港に来てから香港の旅行社で取るのが簡単だったけど、今は、香港の方が、ビザ希望者が多くて、大変な感じ。香港のビザセンターは日本語も通じないので、インタビューに答えられるある程度の英語(または中国語)の能力は必要だし。特に、東京や大阪の中国ビザ申請センターが日帰りできる距離にある人は、日本で申請した方がよさそう。

 

香港在住の日本人で、中国旅行楽しみたいという人には、マルチビザ申請を推奨したい。*1

深圳や珠海なら特区ビザもあるし、飛行機で行く遠方都市の多くはトランジットビザ免除の方法で中国に行くことも可能。だけど、特区ビザも時間がかかるし、かならず取れるとも限らない。トランジットビザは、中国を目的地に出来ないので、往復航空券が買えないので、エアチケットも割高な上、必要なくても違う国に行かないといけないので、時間も無駄になる。やはりマルチ取れると楽です。マルチビザは1年以上だと、2年も5年も費用は同じなので、自分が取る資格のある最長のビザを取るのがお得です。

 

24年7月1日追記*1

非中国籍の香港永久性居民の人は、回鄉證(回郷証、台湾・香港の中国籍の中国人が中国に行くためのIDカード)が7月10日より申請出来るようになるというニュースがありました。なので、香港在住の日本人で永久居民だと、マルチビザではなく、回郷証の申請も選択肢になると思います。香港人の回郷証と全く同じではなく、制限はつくみたいですが。