朝、目覚めたときの体温が、いつもより高いということ。

キッチンのバナナの熟れが、早くなって居るということ。

クロゼットのコートが、薄手のワンピースに代るということ。

お庭へ出掛ける行程に、『靴紐を結ぶ』が消えるということ。


お口にアッサリと含む果物は、

この上なく美しく。

そんなサラッとした生活は、

こんな夏の中では溶けてしまうんじゃないかとさえ思われる。

私は到底及ばなくて、

それでも貴方を汲み取りたい。

そして触れられた暁には、

私の生活の密度を濃くして欲しいよ。


缶ビールを片手に繰り広げる夜の散歩が、これから先も『非 日常』であり続けられますように。

飼い猫の足蹴りを喰らって覚めるお昼寝は、明日の糧と成る筈なのです。


私には夏がいとしい。

いとしくていとしくて、離せない。

離さなくても離れてゆくのが、季節だけれど。


今年の夏を、綺麗に生きて下さる方を探して居ります。

いっしょに。