まひろさんです。

 

先週はお休みしてしまい申し訳ないです。

入院真っ最中だったことと、それでも余裕で書けるだろうを高を括っていたことが敗因です。

術後はとんでもない苦痛の毎日だったよ。(今も続いている)

 

 

 

はい、ということで今回はタイトル通り「扁桃腺摘出術を受けた話」です。

 

 

 

ざっくりこういう手術だよ~っていう話簡単な体験談。そして、実際に体感している結果を紹介します。

 

 

 

 

で、どういう手術なん?経緯は?

 

扁桃肥大ってなぁに?扁桃ってそもそもなんなの?みたいな詳細を内容として書いていきます。

 

 

◆扁桃って何?

 

「扁桃(へんとう)」というのは、免疫関連の働きをする器官で、口の奥にいくつかあります。

 

今回関わるところに限定していえば、「のどちんこ」の隣にある口蓋扁桃(こうがいへんとう)。

 

「扁桃炎」というポピュラーな病気がありますが、この口蓋扁桃に炎症が起こるものなのだそう。

 

 

◆扁桃肥大って何?

 

名前からなんとなく察しつくかと思いますが、「扁桃」が肥大している病気。

 

これにも2種類あります。

①幼少期に感染症などの影響で大きかったけど、時間経過で元の大きさに戻る

②デカいし時間経過で元に戻らない

 

①なら、6才くらいをピークに落ち着いていくそうですが。残念ながら僕は②の方だったわけです。

 

 

◆デカくてなんか影響あるん?

 

「扁桃肥大」になると、正常なものと比べ気道が狭くなります

 

僕の場合、扁桃がかなりデカい方だったらしい。一度カメラで見せてもらったけど、本当に穴が狭くなってた。

 

そうなると、まともに鼻呼吸ができないし、食べ物も飲み込みづらい。

自分はずっとその体で生きてきたので違和感なかったんですけど、術後の今となっては、アレはマジでおかしかったんだなと思っています。

深呼吸って鼻で吸ってやるもんなんだね。

 

 

◆なんで今やることにしたの?

 

昨年春先ごろに扁桃炎になりました。

そのとき、ただでさえデカい扁桃が腫れたからか、「あれ、呼吸できなくて死ぬんじゃね?」ってくらい息苦しさを感じてました。

 

症状は数日で引いたんですけど、「息苦しさ」だけは裾を引き......。紹介状もらってデカい病院へ。

 

結論、重症。
【重症でした】睡眠ポリグラフィー検査体験談 | アニROOMブログ (ameblo.jp)

 

そもそも自身が「無呼吸症候群*」っぽい症状があることは分かっていて、過去に検査を受けたことはあるんですがデータ上で診断にいたることはありませんでした。そのため手術まで話を進めることができず。

*......無呼吸症候群。いびきが酷かったり、睡眠中呼吸が止まったりするやつ。

 

今回、(ちょっとお値段するんですけど)「睡眠ポリグラフィー検査」というものを受けたところ見事重症。

1時間に息が止まる回数:45回!!

1時間に途中覚醒する回数:47回!!

息が止まる時間:1回につき最長97秒!!

深い睡眠時間:480分睡眠中7分!!

血中酸素飽和度:93%!!(コロナを疑われる数値)

 

ドン引きです。なんでこれで生きてるの?

以上の経緯により、このタイミングで手術するに至ったわけです。

 

 

 

体験談

 

 

初診から半年以上経ち、ついに手術へ。

病院側もスケジュール埋まりまくりで、最速でもこれくらい待つことになります。

 

提示された入院スケジュールはこんな感じ。

1日目:入院

2日目:手術

~8日目:出血リスク薄いと判断したら退院

 

扁桃摘出時と、その後カサブタが剥げたときに出血するリスクがあるので、術後も油断できません。(なので1週間くらいの入院期間がある)

 

 

◆入院1日目

 

前日からとのことで朝から入院。

やることは特になし。バイタルとられるだけで、ある時間から飲食NGになるくらい。

しばらく食べれないなぁと思って、好きなお菓子とか病院食をかみしめて食べる。

 

◆入院2日目

 

初めての全身麻酔だなぁくらいの心持ち。緊張感はなかった。

午前中に点滴が入り、午後イチで手術。

手術室がドラマとかで見るようなビジュアル。ちょっと気圧されるものの、意外と平常心でいれる。

 

「麻酔入れますね~」の声から5カウントくらいまでは憶えてる。

虚ろ虚ろに目が覚めると、喉に違和感。事前に知らされていたものの喉の空気管が入っていることと、痰のようなものが詰まっていてせき込む。

一瞬、「手術の途中で目覚めたんじゃないか!?」とビビった。そんなことはない。

 

すぐに空気管を外されちょっと楽に。意外と意識ははっきりある。

 

その後、手術室から普通の部屋に移され、麻酔切れるまで3時間静置。

薬の影響か、お腹が張ってトイレに行きたいけどNG。手術の影響か、痰が絡みまくって気持ち悪いけど吐き出す力が入らない。この時間はかなり辛かった。

 

3時間経ち、歩けることと水が飲めることを確認したら、自分の部屋に戻される。

 

 

この時点では意外と痛みとかもなくて、余裕ぶっこいてました。1時間しないうちにじわじわと喉奥に違和感がやってくる。

その後、発熱あって体調悪くなるし、喉痛すぎて唾液すら飲めないし、夜は眠れないし。

 

◆入院3-4日目

 

喉の痛みは変わらず、発熱も続く。

喉だけじゃなくて舌とかも痛いんですよね。これは手術の時に器具で舌を押さえつけながら口を開けているので、その症状です。

 

他の人の体験談見る限りこの辺でご飯食べれるようになってくるらしいんですけど、僕はそんなことなかったです。点滴君とお友達。

 

痛み止めとして、シロップ状の飲み薬を渡されるんですが、これも痛くて飲めない。

これまで「正常な喉」を経験していないので、正しい飲み方が分からず鼻に逆流してきて不快さも相まってキツい。

 

暇だけど!痛くてゲームすらやる気でない!集中力ももたない!でも眠れない!

看護師さんに要望伝えたいけど喋れない!

 

もう2度と経験したくないなコレ......。

 

 

◆入院5日目

 

相変わらず喉痛いけど。痛み止めも30分かけて飲むくらい痛いけど。

点滴取りたい一心で、お粥を食べてみることにしました。

 

すると、頑張れば食べられることに気づきます。水分を取ることより、お粥食べる方が圧倒的楽

 

覇気のない顔しながら一生懸命食べました。その日、点滴が外れました。

 

わ~い!なんて楽なんだ!!

 

昼には痛みが若干やわらぎ、少し楽になりました。

 

 

◆入院6日目

 

痛みに耐えながらの生活 にも慣れていて、「キツいけどまぁ動ける」感じになってきました。

 

しかし、唐突に朝の検診で、「順調だから、今日退院しよっか!!」と言われる。マジでそれから1時間しないうちに退院した。支払いは大体9万円くらい。

 

まだ痛みあるし、喋れないしで不安しかなかったけど突然解き放たれました。2日前倒しの退院。

 

◆退院から4日たった今

 

毎日少しずつ、痛みが引いてきてます。まだ痛み止めにお世話になってる。

当然食事も柔らかいもののみ。

 

あと3週間は用心して生活する必要があるとのことです。なっが。

 

 

体感している手術の恩恵

 

鼻って、こんなにたくさん生き吸えるんだね!!!

 

人生最大と言ってもいいくらいの発見です。

生まれて初めて、正しい深呼吸ができました。鼻から吸って、口で吐く。

 

あと、あくびしてるときって息吸うものなんですね。あくび中、息止まってました。そういうもんだと思ってた。

 

 

そして、これまで経験したことない快眠

 

・日中すごい眠気に襲われるタイミングがある。

・日中、なんどもあくびをする。

・睡眠中起きない

・朝起きたときの寝たりなさ感

 

今まで当たり前だと思ってたこれらが一切なくなりました。

2時間寝ただけでも、これまで長時間睡眠取ったときより体力回復してる感覚がある。確実に寿命伸びた。

 

そのおかげか、先日在宅勤務してみたんですけど、

仕事への集中力が半端なく上がりました。

仕事だけでなく、ゲームや日常生活でも、注意散漫になりがちだったんですが間違いなく改善されてますね......。

 

 

少なくとも、地獄みた(みている)だけの見返りはあるなと思います。完治したらカラオケにも行ってみたい。

ちなみに、入眠については相変わらずよわよわざこざこです。これからの課題ですね。

 

 

 

でかでか扁桃がなくなったことで、ある意味気道のフィルターがごっそり外れたことになるので、花粉症とかその他風邪ひきやすさとか変わってくるのかな。

 

その辺もまたなんかあれば追記するなりブログ書くなりします。

 

 

以上!!

 

 

書く予定のなかった続編です↓↓

大人になって扁桃腺摘出術を受けた話~手術後15日目 地獄の再出血編~ | アニROOMブログ (ameblo.jp)

©空知英秋/集英社