まひろさんです。
先週は名古屋でHARU KAZEの最新作、Monkeys!¡をパッケージで購入!
(透明なレジ袋に入れられる罠があった)
昨年発売でしたが、同時期くらいから仕事が忙しくてあんまりにも余裕がなかったこともありスルーしてました。
ヘンタイプリズンとかもあってどうしても後ろ倒しにしてしまった...。
シナリオのはとさんらしい、時折ギャグを挟みつつも魅せるストーリー性で、非常に読みやすい文章。
過去作とはガラッと変わったイラストも、個人的にはOPから感触が良く、漫画コマ風に見せるCGともマッチしていた。
ちょっとボリュームは足りない気はするけれども良作品と言わざるをえない。
同ブランドの”ノラとと(ノラと皇女と野良猫ハート)”も、ショートアニメとは言えアニメ化しましたし、
是非今作も将来的にメディアミックスを....なんて思いました。
そう思ってましたが....。
▲”ノラとと”は2017年にアニメ化 個人的には物凄い嬉しかったんですけどね
2022年、ギャルゲ原作アニメ ゼロ本...
その後、とあるYoutuberを見ていて。
”とある”といっても、先週紹介した餅月ひまりさんの動画ですが。
この動画の冒頭10秒以内で個人的に衝撃的なセリフが....。
”気付いてますか...?”
”2022年”
”ベボベ(エロゲ)原作のアニメの放送がなくなっています!”
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
これにはアーニャ(CV種﨑敦美)もビックリですよ。
実際に調べてみると、2022年年内に放映予定のギャルゲ原作アニメはありませんでした...。
※かぎなど みたいなものも入れていいならあるけど...。
訂正:うたわれるもの があった
そんなマイナーなジャンルのアニメが少ないのなんて当たり前じゃん!!
もしかしたらこんな声が聴こえてくるかも分かりません。
でもよくよく振り返ってみると、2000~2010年代初期まではアニメ化するギャルゲ作品はかなり多かったし今でも知ってる人が多い名作もありました。
2000年代で言えば、
”AIR”,”Kanon”,”CLANNAD”といったKey作品
”キャベツ”で有名な ”けよりな(夜明け前より瑠璃色な)”
Twitterで度々ネタになる”School Days” Nice boat.
などに始まり、1年に10数本以上のギャルゲ原作アニメが放映されていた。
2010年代前半だって数は減ったものの、
”俺たちに翼はない”、”シュタインズ・ゲート”、”リトルバスターズ”、”Fate”、”ヨスガノソラ”など、面白いと呼べる作品もあったはず!!
▲未だに曲聴く
この頃までは、シーズンごとに少なくとも1つは枠があった印象。
しかし2010年代後半から勢いがガクッと下がる。
気付いたらその”枠”は毎度あるものではなくなっており、2020年は”劇場版Fate”のみ。2021年はマブラヴのみ。
そして今年!2022年!ゼロ!!!
ギャルゲはストーリーや設定が深く作り込まれたものも多く、アニメ化しても問題ないような作品ばかりな気がしますが何故...。
原因を考えてみる
素人目ですが、ラフに原因を考えてみました。
原因① そもそもギャルゲ界隈が盛り上がってないから!!
全盛期とくらべても遜色ない面白さや、大流行してもおかしくない楽曲は揃ってはいます。
だがしかし、全体的な売上本数が右肩下がりという事実があり、そもそもユーザーが少ない。
盛り上がろうにも盛り上がれない、そんなやるせなさがあります。
こうやってゲームはプレイしますが、誰かと感想や考察を語り合ったこと、ここ数年全くないんですよね。
普段からサブカルの界隈に身をおいた人生を過ごしているのに関わらず。
そんな中、”アニメ化!!”と打ち出しだところでわっと湧く人は何人いるでしょうか...。
僕がその話題を呟いても、1000人近いフォロワーから本当の意味で”1いいね”もつかないんじゃないかと思います。
サブカルの人間が、1000人も集まって、1人しか盛り上がってない。
昨年、戯画の名作 パルフェのリメイクについて記事を書きました。
ありがたいことに、アニROOMのウィークリーのアクセス数ランキングでは未だに上位を継続しています。
自分で見返してみても決して達者とは言えない、本当に個人の感想程度の内容に関わらず。
世の中にもっといるはずの文章が上手い人が書けばそちらに流れていくのは必須なはずなのに、そういった人がいなくなってしまった。
昔はギャルゲ感想ブログはたくさん見かけてた気がするんですけどね...。
原因② アニメ化失敗の例が多い→難しい?
サブカルに慣れたみなさんなら一度はあるかと思います。
漫画や小説などが原作の作品がアニメ化したらイマイチだったという経験...。
いろんな頑張りが見え隠れしているのに気付き一概に反対はできないなと思いつつも、
これが初見の人がいて、この印象を持つのかな...と感じモヤったり。
ギャルゲは、これが如実に表れやすい気がしています。
ヒロインルート形式で進むギャルゲを、アニメでスッキリ纏めるのは非常に難しいからです。
全ての設定を見せた上で最後のグランドルートに持っていくには、1クールの尺に納めるには正直無理がある...。
※書いてて思ったけど、最近のアニメが2クール→1クール化してるのも影響ありそうですね
どのルートに行っても激重のストーリーがあるのにそれを全て回収するのは難しいし、
かといって一人のストーリーに絞ったら”なんでそのキャラなんだ!”と言われてしまうかもしれない。
それらの問題をどうやって解決してアニメに落とし込むか、技量やアイデア力が問われます。
原因③ 名作のアニメ化失敗例が出来た
Fateみたいな作品を除けばここ数年でアニメ化された作品は、
”ISLAND”や”この世の果てで恋を唄う少女YU-NO”、”マブラヴオルタ ネイティブ”等が挙げられます。
”YU-NO”や”マブラヴ”は90年代~2000年代初期に発売されたゲームでありながら未だにそのジャンルではトップ3に入る名作。
”ISLAND”は最近の作品ですが、このタイムリープものが流行した時代に一石投じた内容だと感じています。
当然アニメ化するとなればその面白さが蘇る!と懐古厨も大喜び!....のハズでしたが、正直う~ん...。
YU-NOはゲームリメイクなども併せ宣伝に力を入れていたようにも見えましたが、ある一定層以上にはとどかなかったのか
どこかのWebサイトがソースですが、巻当たりの売上枚数は500枚切っているとか。
※そのサイトによると、シーズンの上位層が数万枚、3000~5000枚以上が採算とれる程度の基準だそうです
もっとできることがあったはずだ!とユーザー視点から見れば思えないこともないですが、界隈としては「あの作品ですらこの数字...?」と慎重になるのは尤も。
原因④ なろう系に食われた
アニメにおいて、10年前と今で大きく変わった枠があります。
お察しの通り、”なろう系”です。
最近は”小説家になろう”というサービスで投稿される長編作品が商業化やアニメ化することも珍しくなくなりました。
今放映されている”盾の勇者の成り上がり”や、盛り上がりを見せている”無職転生”、”Re:ゼロから始まる異世界生活”は実は10年前から投稿されていた作品。
それらが今になってメディア展開されています。
”なろう系”は埋蔵金みたいなもので、
大量に作品もあるしこれまでの傾向から異世界モノは人気が出るというエビデンスがある。このブームが収まるまでは勝負していい!といった状態。
アニメ化するにも、ギャルゲのように大幅に構成を工夫する必要もなくコスパもいい。
なら売れてない枠削ってこれに充てようか...。となるんじゃないかなぁと。
おわり
基本的にはユーザーの減少とアニメ化の題材の移り変わりの2点かなと。
じゃあこれからどうすべきか!まで書けるとかっこいいブログになるんでしょうけどね..。
大手の人たちが抱えている悩みを、素人がパッと思いつけるわけもなく。
個人にできることとして、1人でもユーザーが増えることを願い僕はこれからも継続してギャルゲネタを投稿していきます...。
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