ブログネタ:【読書のお時間です】お気に入りのマンガを教えて? 参加中
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8/9 ブログネタより お気に入りの漫画を教えて?
子供時代から数えると好きな漫画はたくさんあるので、最近好きな漫画から「へうげもの」を挙げます。
実在の戦国武将、古田織部を主人公に「茶の湯」「数寄物」「美」といた視点から戦国~江戸時代の歴史を描いた作品です。
茶道、わびさび、歴史物とう単語だけ聞くと堅苦しい印象をうけますが、織田信長から江戸時代までの大きな歴史の流れを前提に、ギャグ・パロディ・史実を巧みにアレンジした大法螺話盛りだくさんで展開する「エンタメ漫画」です。
名前だけは知っている歴史上の人物たちが非常にエネルギッシュに描かれ、教科書では数行説明されただけの事件が、そこに至るまでの事情がストーリーになっているので、頭にするすると情報が入ってきて勉強になります。
ただし、エンタメ的ウソが大量に含まれているので、これが史実だと信じてはいけないですが。
あと、エロネタ、下ネタを大量に含むので子供の教育に使うかは熟考ください。
己が美意識を世に広めるためにあらゆる手を使う主人公の師匠「千利休」
数寄者として「器」や「名物」に惹かれながらも、武士として「武」の道にも未練を残す主人公「古田左介(開始当初)」
共に強烈な「オタク」であり、その生き様には同じオタクとして教わると同時に羨望を抱かずにはいられません。
千利休は物語開始当初から自分の世界観を確立させつつさらなる高みを目指す鬼才ですし、古田織部も自分好みの作品がだんだん世に認められ、芸術の第一人者となっていきます。
今自分が挑戦しようとしているアニメ業界の新たな価値の創造も、この漫画に大きな影響を受けていると感じます。
最新刊は21巻と長めですし、絵も作風もクセが強いので万人に全巻読破はおすすめ出来ません。2巻の衝撃のラストと3巻のとんでもなスタートまでで作品のノリに不快感を感じなければ、9巻の利休切腹まで読んでもらいたいと思います。
今放送している大河ドラマ「真田丸」が三谷監督のテイストでかなりコメディ寄りになっていますが、それを数段ギャグ方向に強化したようなエンタメ性の高い時代絵巻です。