ビル・エヴァンストリオ

最後の二年間を読了


最後のトリオの

メンバーだった

ジョー・ラ・バーバラが

ライターの手を借りて

書いたものなので、

ビルの人間性を

身近に感じることができる。

ジョーは

多くの時間をビルと過ごし

家族のような存在だったので

リアリティーに富んだ

作品になっている。

ジョーの記憶を裏付けるように

多くの人たちの

証言、思い出を

集めてあるのもよい。


私も

ジョーと同じように

ビルには

薬中毒から

抜け出してほしかった

と思うが、

薬をやめられない部分も含めて

ビルなのだろう。


ビルは、

インタビューで、

「私はおそらく、

自分が思い描いた

通りのことを

実現できている」と言った。


このことと、

生きることを諦めていたこと、

が、

同時に同じ人間のなかに

存在していた!


体どんどんと衰弱していっても

演奏の質は

それと反比例するように

上がっていったという。


ジョーは、

ビルと演奏することに

対して

中毒になっていて

ビルの体の深刻さに

真剣に捉えていなかった?


でも、

麻薬というものは

真剣にやめたいという気持ちが

本人にないと

やめられないという

ビルには

それがなかった。


この本を読んで

改めて

ビル・エヴァンスの

凄さ、天才振りを

知ることができた!

意外な部分も

多く知ることができた。


あまりうまく説明できないが、

素晴らしい本でした。