
本作で代々社ノベル新人賞を受賞し、デビュー。彼の生み出したすべての小説・アニメなどは、総称いて『チヨダブランド』と呼ばれ、「今を切り取る作家」として注目を集める。他の著書に「モルヒネの贈り物」、「FLOW」、「サイト・ゼロ」(すべて代々社)、「天井のオトナ」(スノウ文庫)等がある。
また、「レディ・マディ」などの「レディ」シリーズは、全世界にファンを持つ代表作である。なお、本作は来春、王子千晴監督によるアニメ映画化が決定している。
p.4より
今のところ「V.T.R.」だけだが、ほかの作品も読んでみたいです😆

まずびっくりたのが、カバーが別バージョンがあるということ! 右下に代々社のロゴまで入ってます! 完全に「スロウハイツの神様」の世界を味わえます!
「スロウハイツの神様」の登場人物である加賀美莉々亜。狩野が公輝の小説から飛び出してきたみたい と、表現してたから、莉々亜もこんな感じでしょうか? ものすごく大人っぽいし、美人!!

さらに、あらすじまであります! チヨダ・コーキがちゃんと実在してる感じがします!
[ストーリー(用語解説あり)]
物語はティーの視点で進みます
3年前に別れたアールから電話があった。その時、ティーは寝ていた(5人いる彼女のうちの一人、ミーコちゃんと。)。
『いい? ティー。あなたは多分、今からアタシの噂話をたくさん聞くことになると思う。信じられないくらい酷い話。アタシは世間の誰にも顔向けできない。その中には、真実もあるし、多分そこから派生した嘘もある。それを聞いて、ティーはきっとアタシが変わってしまったと思うと思う。でもね、一つだけ。ティーにだけは知っておいて欲しいと思って。アタシは変わっていない。ティーと暮らしてた時のまま』
と、長いですが、こんな感じの内容の電話が届きます。アールはどうやらトランス・ハイの部下に手を出してることを後に知ります。
友人たちの話を聞きながら、今現在のアールの現状を追っていくストーリです🙂
●マーダーについて
マーダーライセンス。カード。この国で千人しか持つことが許されない特別免許。
上限が決まってるため、欲しい人も多い。
死ぬまで適用される。
人を殺すことが承認されている。
試験と審査はとても厳しい。試験はほとんど才能によって決まる。
マーダーライセンス協会の監修のもとで生きているシステム。 悪人たちのリストが渡され、殺していく仕事。仕事が完了したら、金がもらえる。ライセンスを持つものをマーダーと呼ぶ。闇の仕事人。
マーダーを欲しい人もいて、マーダーそのものを殺すマーダーもいるが、成功例は少ないと語られている。
※詳しくはp.24をご覧ください!
ティーがマーダーになった理由は家族がマーダーだったのと、家族全員が爆弾によってなくなっているため、協会がティーのためにあっさりと試験に合格させた。
マーダーには番号が振られるが家族がなくなった時は番号が空白に。ティーは元おじいちゃんの番号を選び、受け継ぎます。
設定が厨二心をくすぐります(笑)
ティーは友人をひとりひとり尋ね、アールの現状を知るようになります。
テッド(情報屋)
場所は繁華街、クロモリ。
見返りを求める不安な人間。期限次第で情報の内容が左右される。嘘の情報も平気で言うどうしようもない。ティーは他にも優秀な情報屋を雇ってるが、テッドを選んだ理由はアールに惚れていたから。
手に入れた情報
・アールは体をあっさりと売る
・トランス・ハイに関わっている
・トランス・ハイは静かだが部下が派手に動 く。
・東地方で家出娘や不良娘を束ねて売春させていること。
などが分かるようになります!
やっぱり、アールは変わってしまったのだろうか?
トランス・ハイ/Trance High
殺し屋。番号は337。ナンバーワンマーダー。
特徴、女を殺さない。しかし、殺さないだけで死んだほうがマシぐらいな傷を平気で与える。名前は麻薬から取っている。今まで順位が上位だったが、近年急に転落。
主人公のティーは仕事を止まているため、トランスハイの正体はティーだと予想します。順位急に転落が怪しいし、、、
テッドの情報によると、アールの売春はトランス・ハイと関わりがある。
テッドの情報を聞き終わったティーは銀行に行って金を下ろそうとしたが、振り込まれてない。相手はキディちゃん。ティーは あれ?、なんかおかしい と、疑問を抱きます。
S(エス)
ポルカ・ドット(飲食店的な場所)のオーナー。Jの妻。10代の頃にトランス・ハイによって失明。病院で目の手術をしている。先生はY。
Sの情報によるとアールはティーと別れた後、何回か訪ねてきている。アールに高額の金を貸している。お金は治療費に充てているそう。
J(ジェイ)
ティーの親友。ポルカ・ドットの2回で銃を作っている。Sの夫。孤児院育ち。ティーとアールの銃の製造主。
家族をトランス・ハイの手で殺されている。特にトランス・ハイのことは憎んでおらず、銃を作り続けている。
実はトランス・ハイの正体を知っていて、、、
ティーは実は1回銃をなくしているため、Jは銃の製造を引き受けると提案したが、ティーには断れる。
↑ これ、結構重要な伏線!
A(エー)
箱庭療法を専門とする心理学者。
全部の窓に遮光カーテンを取り付けていて、外に出れない病気を抱えている。引きこもりの原因は大事なうさぎをトランス・ハイによって殺されたから(個人的に「僕のメジャースプーン」と繋がってる気がする!)。
実はもう一つの職業を持っており、毒のスペシャリスト。トランス・ハイという薬はAが作ったもの。依存性は高くない。売れ行きがすごい。自分の作った薬がトランス・ハイの名前の由来という皮肉がある。
本当は外に出れるけど、病気を理由にに外に出れないのではないか?
Aの情報によると、アールはまだティーの事が好きらしい。そして、アールに頼まれてトランス・ハイ(ここでは薬品のこと)を全部渡した。
ペロッチ/SUN215
エデン(政府容認のロボットゴミ捨て場。)の一番の古株。ウサギが原型だが、顔に赤くて丸い目が一つある。メモリーにちょっとした障害がある。太陽電池を備えていて、光だけで動ける。
ティーはペロッチを修理するのと同時に、Jにメモリーを取り出すようにお願いする。
そして、ティーはアールのVTRを見る。アールは画面越しで愛してると伝える。
全然関係ないが、ティーは5人の彼女のうちの一人、キリカちゃんに誘われます。
Y(ワイ)
Sの目の先生。Y医院の院長。どうやらアールに惚れてるらしい。アールはよく麻薬によって体を壊した女の子を運んでくる。アールに最後に会ったのは2週間前だと伝える。
アールのVTRを見た翌日に死体が見つかる。
●真相
アールが死んだのはティーに電話かけた日。つまり、物語の始め。歯以外は悲惨な状態。
歯型は身元の照合が可能。死んだのはアールだということを知らしめたい相手がいるということ。
アールの死体が上がった一日後、一丁の銃が打ち上げられる。銃には「Trance Higt」の文字が。トランス・ハイが初めて女を殺したと世間が騒然に。
アールは自殺したとティーは考える。そのほうが彼女には似合うと。
アールはトランス・ハイのファミリー(部下のこと)を殺していた。
実はティーが無くした銃はオークションに出されていた。それを落札したのがアール。
キディランド=サウザ/キディちゃん
日焼けした屈強な男。実はアールに殺されていた。私はてっきり女性だと思ってたら、男だった(笑)
ティーはJに電話し、銃を注文。
実はティーは名前をキディちゃんに貸していた。他にも借りたやつはいるが、支払いはキディちゃんのみ。アールを殺したのはファミリーの内の一人。
マーダーには報告義務があり、アールを殺した奴が邪魔になる。アールを殺した奴よりも早く報告しなければ、噂の事実にならない。ティーはその前に報告をするつもり。
これでティーの正体はトランス・ハイであり、アールを殺した人を一人残さず、復讐していく。
ということだろうか?? うまく説明できてないかも、、、
[感想]
同じ作者の作品なのに、辻村深月先生の雰囲気が全く感じられませんでした! 結局はなぜアールはトランス・ハイの部下に近づいたのかがわかりませんが、ティーの名前を借りておいて、威張ってる奴が許せなかったのでしょうか(個人的な意見です!!)? アールとJしかトランス・ハイの正体を知ってる人がいないですし、、、
社会で問題になってることをちょくちょく取り入れてるのでしょうか?考えさせられる部分もあり。
結構薄くて読みやすく、どんで返しというサプライズもあります!
プチミステリーとして隙間時間に楽しめると思います!
とにかく登場人物の名前が覚えやすかったです!
解説も心にしみました😭
少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます🙇
※追記

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↑ただ情熱的に語ってしまってるため、余裕が ある人は是非!

