こんにちは、 アニメを です🤗
 今回は「みんな蛍を殺したかった」(著:木爾チレン)を語りたいと思います!

 また、知人から借りました。知人はこんな感じの暗い話が好きなのですが、思ったよりもこの本すごいと思い、紹介したいと思います! 

 この本はただのイヤミスではないと私は思います!




 あらすじです ⇓


 転校生の七瀬蛍(ななせほたる)とスクールカースト底辺の3人、五十嵐雪(いがらしゆき)、大川桜(おおかわさくら)、猫井栞(ねこいしおり)を中心に物語が進みます。

 全ては蛍が転校してきたのが始まりーーー。

やっぱり、転校生の力はつよいです(笑)


⚠ネタバレあり⚠ ネタバレくらいたくない方は閉じてね☆

 また、感想などはすべて主観です。



 

 この物語はハッピーエンドかバッドエンドか。物語をご確認ください。
    ↑
 私は半々でした(笑)



五十嵐雪 篇
 ぽっちゃりな体型の女の子。双子の姉の六花がいたが、作中ではすでに亡くなっている。2つお弁当があり、その後蛍に一つ渡す。
 
 双子の姉とは二卵性双生児であり、六花が美しい容姿で雪が醜い容姿で生まれてきてしまい、二人の扱いの差が激しかった。
 
 雪は本当は六花が羨ましくて仕方がなかった。物語の2年前の冬。信号を待っていた六花に手を振ってしまったために、六花は車にひかれて死亡。赤信号だったのにもかかわらず、手を振ってしまった。
 
 ただそれだけのこと。

 その後、死んだのは雪じゃなく六花だったということに雪の母親は絶望。その後、母は雪に〝雪の身体には六花の魂がある〟と言う。

 もう一度愛されたかった雪は六花の人生を優先するようになる。ご飯も2人分食べ、高校も六花が行きたかったところに通うなど。

 個人的には自分には絶対にできないです😥

 まず、雪の母親がだいぶヤバいですが、、、

 蛍(六花に似ていて美しく、すぐに雪のお母さんに気に入られる。)が雪の家に遊びに来たのが始まり。蛍の誕生日を雪の家でお祝いをするのだが、、、

 雪の母親は蛍に養子にならないかと提案。
もちろん、蛍は承諾したが、雪がブチギレ。
雪がここで自分の価値が本当にわからなくなったと思ってます。

時が流れて2020年。
 場所はフランスのパリに。雪はパリに移住。六花と幼い頃、遠い国に行きたい という約束があり、雪はパリの移住に決めていた。雪はあんなにも憎かった六花が死んで嬉しいはずなのに、心が満たされない。結局は雪に対して優しかった人は六花だけであり、雪はこの先の人生を生きる気力が起きず、心が限界に達した時に、やっと気づく。
 
 六花が大好きだと。

 赤信号の向こう側に手を振っている六花を見た雪は渡るーーーー。
 この六花は周りの人には見えておらず、雪の心が映したものだと思います。

 


 ねぇ、お星さまーー。今度、、、、もしも生まれ変われるなら、たとえ短い命で死んでしまうとしても、存在しているだけで愛されるような、美しい人間にしてくれませんか?


 劣等感で、大切な人を死なせることもない、美しい心になれるように。


p.149





大川桜 篇

 一人称は「ぼく」。ハマってるアニメの主人公が使ってたから。
 オンラインゲームをプレイしており、アバターはナデシコ。恋人もいます。
 ギャル集団に絡めていた際、蛍に助けられる。蛍と遊びに行った時に一緒にプリクラを撮る。
 オンラインゲームの恋人、リイ君から突然自撮り画像を送られてくる。顔はイケメン。桜は自分の顔のコンプレックスがあり、ついプリクラの写真の蛍の部分を送ってしまう。
 
 数日後、桜は蛍と一緒に歩いていたら、リイ君に声をかけられる。蛍は戸惑う。桜に追求した蛍は〝自分がナデシコになる〟と提案。桜承諾。

 しかし、胸糞悪いことが発覚。
 実はリイ君の正体はリイ君の兄であり、容姿がにておらず、リイ君は自分のイケメンの弟の写真を送っていたということ。

 桜と同じことをしていた。

 時が流れ、桜は結婚。
もともと声優を目指していた桜だったが、事務所のどこも顔を重視していた。

 生きる気力を失った桜は自殺用の紐を買うが、性欲が爆発。ネットカフェで好みの顔だった藤高(ふじだか)と初体験をする。死ぬ前に最後に愛されたかった桜は1回で終わらせるつもりが、何回も藤高と会う⇒妊娠し結婚。

 しかし、生まれ変わった子はとっても綺麗な女の子。藤高は蒼白になり、娘との接触をを拒む。

 個人的には藤高の正体はリイ君の弟であり、生まれてきた娘はあまりにも蛍にそっくりだったから。
自分の兄を殺した美しい蛍を恐ろしく感じていたのかもしれない。(あくまで、私の推測です)



 桜の娘は魔法少女になりたかった。娘はベランダから飛び降り、死亡。桜は部屋から見下ろしていた藤高を見る。藤高が娘を殺した と桜は本人には追及しないが確信。

 限界になった桜は魔法ステッキを片手に藤高を殺害(殺害したかどうかは明確には書かれてない)。
その後、実は魔法少女になりたかった心を自覚しながら、桜は飛び降りる。


 そうだね。なんで、なれないなんてあきらめていたんだろう。智世はあんなに小さかったのに。

たったひとりで、ここから飛んで魔法少女になった。

ねえ、神様。

美しさに惹かれて自分を見失わなくてもいいように、美しく。

そしてまた、、、、、智世の母になりたい。


p.181





 大川桜と五十嵐雪の人生は幕を閉じる。蛍によってーーー。







七瀬蛍 編

 転校生。ホタルみたいに不気味で美しい容姿の持ち主。なぜ蛍はこんなにも容姿に恵まれているのに、栞たちに近づいたのでしょうか?

 蛍には容姿が全然にていない鈴(りん)という妹がいる。オタクでゲームばかりをしている廃人。親に対しての態度が悪く、蛍はどんどん憔悴していく母をみていくのが辛く、鈴のゲームのデータを全て削除してしまう。

 悲劇の始まりーーー。

 鈴はデータを削除したのが母親だと思い、包丁で殺害。鈴は逮捕。
また、蛍は塔矢先輩と付き合っていた。が実は先輩はオタクで蛍と付き合ったのは推しキャラに似ていたから。
 それ以降、蛍は “オタク” を恨む様になる。

 オタクたちの雪たちに復讐を始める。

 実は蛍は鈴と血がつながっておらず、蛍は養子。蛍の父はその事を打ち明け、失踪。

 行く場所を失った蛍は思い出が深い京都を選ぶ。

 桜沢エルの小説が大好きだった蛍は栞の書いた小説をエルが審査員をしているコンクールに応募し、先生が絶賛。

 その後、蛍は電車にホームから飛び降り、自殺。


と、こんな感じだと思ったら、、、、

 
猫井栞 篇 ー真相ー
 右頬から口元にかけて火傷の傷があり、言葉を発することができないため、筆談。
母親は桜沢エルであり、栞には小説を書く才能がある。

         真相
 蛍はリイ君に住所を教えていて、会いに来てほしいと伝えていた(蛍の誕生日の日)。
 しかし、当然リイ君はイケメンのではなく、ゴツい男が来て、蛍はパニック🫨
いつか少年院をでた妹を刺すためにかった包丁を手に持って男を殺害。
 栞に助けを求める。

 栞は蛍になりすまし、自殺し蛍は栞として生きて行く。顔も自身でコンロで火炙り。

 実は桜沢エルの正体は本当は栞の父親。母親とは栞と血はつながっておらず、母親の本当の子どもは蛍。

 栞の父親はもともと美月さんと夫婦関係だったが、蛍の母親と出会い、美月と離婚。
 蛍の母親はどうしようもなくて、栞の父が書いた小説を自身が書いたと発表するよう提案。わがままで、自分のことも言えないくせに、相手の弱みばかり言って脅す。
 ⇒ここ、蛍と栞の関係ににている。

 父親が亡くなってしまい、当然エルは書けない。才能がないから。
 売れなくなってしまった栞一家は衰退。

 栞になった蛍は、母親の介護をし、見送る。

 最後にホームレスが登場するが、あれは蛍の父親だと思う。グラタンを差し出すと
「あぁ、今日は特別な日だったね。」と発言し物語の幕は閉じる。



  容姿が美しかったから幸せになれるのか


 作中では蛍は雪にこんな質問を投げかけてます。

「容姿に恵まれていたら幸せになれる?」


 美しい人はやっぱり見惚れますよね。私もそうです(笑)

 近年ではルッキズムが問題視されてる記事を見かけました。

 作中にはこんなにも深い文章がありました。


 心から、美しさとはーー、希望なのだと思った。

 

 美しかった頃、私は自分の美しさにどれだけの価値があるのかなんて、知らなかった。

 

 考えたこともなかった。

 だって、あんなに若くて、美しかったのに、誰よりも不幸だったのだ。


 だけどこうして痩せ細り顔の一部が焼け爛れ醜くなった今、私は、以前の自分が想像もできないくらいに不幸だった。


 それは、美しかった頃とは、比較もできない。


 どこへ行っても、誰からも話しかけてもらえなかった。


 歩いているだけで、気持ち悪いと罵られた。


 今の私の楽しみはもう、枕元に積み上げられた物語を読むことだけだ。


 それはーー自分が憎んでいたオタクと、何も変わりがなかった。


p.253

 人間は結局は持っているものの価値がわからない。実際に味わえないとわからない。


 相手を軽蔑していたが、実はそんなに変わらないのかもしれない。



そういえば昔、鈴に叫ばれたことがある。


「機く生まれて、永遠にきれいな人間と比べ続けられる私の生き辛さなんて、お前にはわからないんだよ!」 



 鈴の言う通り、わからなかった。容姿なんて、心のきれいさには無関係だと、心の底から思っていたからだ。美しく生きようと思えば生きられると、そう思っていた。

 

 だけど、それは自分が美しかったから、そう思えていただけなのだ。


マスクを外し、澄んだ川に自分の顔を映す。


もう私は、美しくない。すっかり、蛍でもなくなっていた。


これはきっと、罰なのだろう。


p253〜254


 ルッキズム問題。容姿が美しいがすべてだと思ってる人。平気で容姿に偏差値を付ける人。


 自分はもしかしたら、大したことないかもしれないかもよ。


 ということ伝えたいが、叩かれる現実。


 もう少し、容姿に対しての許容範囲が広くなったらいいなと思います!





 

 本作はだいぶ胸糞悪い描写が多いですが、人間の醜さを見事に書き上げてると思います!


 誰も救われないエンドですが、結局は人間社会はこんなもんなのかも。カーストに属したくないけど、属すなら論外か底辺に自分は位置していると思います(笑)(決して自虐ではありません!)




 長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます🙇