おはようございます。

 

自己実現を繋ぐ

心理カウンセラーの井手章紀

(いであきのり)です。

 

 

ルールを守ることは大切なことです。

 

 

でも、ルールを守る自分に

酔うことはお勧めしません。

 

 

今日の話、まずは

私の学生時代の話を聞いてください。

 

 

私が学生のころ学校に

スマホは基本持ち込み禁止でした。

 

 

正確には持ち込むのは良いけれど

いかなる時も出したら没収、

鳴っても没収というのがルールでした。

 

 

私は自分から出すようなタイプでは

全くありませんでしたが、

 

音を消すのを忘れることはありえたので

それで鳴って没収されたり、

 

またそれで怒られたりするのは

無理だったので

 

一度もスマホを学校に

持っていくことはありませんでした。

 

 

それで迎えた卒業式、

式が終わり、解散した後のことです。

 

 

学校で皆が思い出作りのために

スマホで写真を撮り始めたんです。

 

 

しかし、私はいつも通り

学校に行っていたので

 

勿論ですが、スマホは家です。

 

 

皆が写真を撮っているのを見て

内心うらやましいなあと思っていました。

 

 

そして、今までスマホを

没収してきた先生たちも

笑顔で写真の撮影に応じていました。

 

 

その光景を見て当時の私は

顔には出しませんでしたが、

 

内心とてもイラっとしたのを

今でも覚えています。

 

 

「いや、卒業式だからと言って

ルールはルールなんじゃないの?」

 

 

「確かにここで没収するのは

違うかもしれんけど

それはそれとしておかしくない?」

 

 

ですが、そういったモヤモヤを

全て飲み込んで私は

 

皆が写真を撮りあう光景を

見ていました。

 

 

その後は友達と話したり

先生方に挨拶したりと

 

忙しかったので

この怒りを引きずることは無かったのですが

 

その一瞬猛烈な怒りと

心の中の舌打ちとモヤモヤが起こったのを

 

今でも覚えています。

 

 

 

 

さて、この話補足ですが

別に誰が正しいとか誰がおかしいとかは

無いと私は思っています。

 

 

常識的に考えて

当時の私の考え方が偏っているのは事実です。

 

 

でも、だからといって

 

あの当時ルールを守ることが全てで

それ以外を否定することでしか生きられなかった私を

 

否定するのは違います。

 

 

まあ、卒業式だから写真撮ってもいいよって

前もって言ってほしかったのはありますが

 

高校三年の卒業式で

そこまでいちいち言うかというと

難しいものですからね…。

 

 

また、ここまでの話だけを聞くと

私がルールを守るお堅い人みたいに

見えてしまいますがそうではありません。

 

 

ただ、怒られたくない

空気を乱したくない

 

そして、そういった人がいれば

心の中で馬鹿にする

 

それが当時の私の生き方です。

 

 

だから学生時代

スマホを持ってこない自分、素晴らしい

みたいなところがずっとどこかにありました。

 

 

それでスマホが鳴ったりしたときに

「自分は持ってきていないから

(心の中でどや顔)」みたいなそんな

 

ルールをきっちり守る、

何なら守りすぎる自分にずっと酔っていたのです。

 

 

そのツケが

最後の最後まわってきました。

 

 

本当に心から人を尊重したうえで

ルールを守っていたら

 

たとえ写真を撮っていたとしても

そこまでイラっとはしなかったでしょうから。

 

 

これがいわゆる

ルールに縛られた状態だと私は思います。

 

 

そのルールが何のためにあるかを忘れ、

 

ただルールを文字通り守ることだけを意識し、

守らない人を下に見たり、嘲笑ったりする

 

これって本当に人生が虚無になります。

 

 

最終的にはルールを守らない人を

見張ることだけに

人生を注ぐことになってしまいますから。

 

 

今思えば学生時代は態度には出さずとも

本当に失礼な態度を

 

同年代の人にしてきたなあと思います。

 

 

そうやって同年代の

ルールを破る奴らと自分とは違うんだという

 

証明をずっとやっていましたから。

 

 

ですが、この生き方は

本当にお勧めしません。

 

 

ルールというのはわかりやすい例ですが

どういったものでも

 

自分が正しい、

相手は間違っている存在を用意して

 

その違いを使って

自分を強く見せるのは

 

最終的にすべてが敵という人生を

創ることになりますから。

 

 

皆様もルールを守ることは大切なことですが

それが行き過ぎると

 

相手を貶すことを目的としてしまいかねないので

是非気を付けてみてください。

 

 

ルールを守る自分に酔うと

そのルールに縛られ、柔軟性を失い

 

そのルールが何のためにあるのか

その本質を見失うことになってしまいますよ。

 

 

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