おはようございます。
自己実現を繋ぐ
心理カウンセラーの井手章紀
(いであきのり)です。
自分の人生を生きるためには
誰かへの期待というのは
手放すことが欠かせません。
期待するということ自体が
悪いことというわけではないのですが
期待すると、どうしても
目の前のことに振り回されます。
例えば好きな人がいて
その人に好きになってほしいと思うと
その人の機嫌一つに
自分自身が振り回されますよね?
それでもし、機嫌をとって
好きになってもらったとしても
また次の瞬間には
嫌いになっているかもしれない、
相手に期待していると
このような不安が消えることはありません。
先ほどあげたのは
好意の期待ですが、
相手に対する期待とは
それだけではありませんね。
行動や能力、これらも同じです。
相手の行動、能力に対しても
期待をしなくなります。
これは相手を下に見ることとは
全く違います。
むしろ、この期待しないはどちらかというと
相手への敬意だったりします。
私たちは相手ができると感じると
その人がなんでもできると人みたいに見えて
それと比べて自分なんてと卑下したり
また、相手がやってくれることが
当たり前のようになって感謝を忘れ
相手を蔑む言動をしてしまうことがあります。
期待していないと
相手のしてくれたことに自然と
感謝の言葉が出てきたということはありませんか?
この感覚です。
期待しないとは言い換えると
自然に湧き出る感謝を
大切にすることなのです。
また、最初に挙げた
誰かへの期待の誰かとは
自分自身のことも含まれます。
私たちが自分責めや
落ち込むときというのは、
自分に対する期待が大きい時です。
理想と現実のギャップに苦しむ
というのは皆様も一度は体験したことがあるでしょう。
本当の自分を生きると
この理想というのも手放されていきます。
理想は確かに自分のやりたいことや
目指したい世界であることもあるのですが、
今の多くの方が考える理想とは
他人に見せるための理想であることがほとんどです。
他人にみすぼらしい姿を見せたくない、
惨めな部分を見せたくない、
こういうものの裏返しからくる理想から
相手を馬鹿にしたり貶したりするための理想などです。
そういったものの特徴としては
その理想の姿が華やかなものであることが多いです。
少し簡単なワークをしてみましょう。
皆様自分の理想をイメージしてください。
自分のなりたい姿、やっていきたいこと
創りたい世界、何でも構いません。
そこに誰か人がいませんか?
自分の理想の世界にいる人です。
一人とは限りません。
もしいたとしてその人と自分は対等ですか?
対等でないならその理想は
その人と自分が対等でないと示すために
作られたものです。
このワークをして頂くと
相手を見下していたことに気付かれることが
多々あります。
私たちの理想の多くが
めちゃくちゃ簡単に言うと
「自分って凄いんだぞ、えっへん。」
という優越感を感じたいために
創られたものばかりなのです。
勿論、そのまま優越感を求め続ける生き方も
一つの生き方として尊重されるべきものですが、
ただ、この生き方は
確実に劣等感に苦しみます。
常に理想と現実には
ギャップが生じるわけですからね、
どれだけ称賛や名声、
物理的なものに恵まれたとしても
本質的な所は満たされないまま
苦しさを感じることになります。
こういった生き方から抜け出ていきたい方は
まず、自他への期待を
手放すところから始めましょう。
自分も他人もどんな人であっても
同じ一人の人間です。
そのことを忘れず、
自分を卑下することも、他人を見下すことも
手放し、
対等な一人の人間同士で
付き合う選択をされることをお勧めします。
勿論、その中で
自他に対する期待やその裏に潜む闇に
直面することもあるでしょう。
その際は、それらの感情や感覚を否定せず
そこに在ることをありのまま認め受け入れてください。
ありのまま認め、受け入れない限り
どれだけ表面上のことをやっても
現実は変わりません。
その出てきた期待や闇は
たとえどれだけ、誰かや何かが悪いと感じることであっても
他の誰でもないあなた自身が
生み出したものであり、かけがえのないものなのです。
否定されるものではありません。
そのことをしっかりと理解して感謝して手放してくださいね。
その先に淡々としているけれど
とても落ち着いて楽な現実を
創っていくことができますよ。
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