こんにちは。
自己実現を繋ぐ
心理カウンセラーの井手章紀
(いであきのり)です。
苦しみはどんなところにもあります。
0になることはありません。
確かに私は普段、苦しみを
少しでも減らしていこうという意思をもって
記事を投稿しています。
ただ、残念ながら0になることはありません。
苦しみというと大それたように聞こえますが
少し意味を限定すると気がかりや気苦労みたいなものですね。
それらは残念ながら0にはなりません。
何かしらの気がかりは
生きている限り付きまといます。
これはどうしても人とかかわっている限り
無くなりません。
そして、それをなくそうと思うと
山籠もりをするというような極端なことをしなければなりませんし
そうして山に籠ったら籠ったで
今度はそこでの気がかりや気苦労に悩まされます。
いや、そんなことはないよという方は
そのままで構いません。
ただ、苦しみを0にしたい、
気苦労や気がかりをなくしたいという方は
山に籠ったり、
そんなことはないと言っている方と同じ場所に行っても
何かしらの苦しみをそこで見つけて
また悩んでしまうことをご理解ください。
このように伝えると
どうしても人生に絶望されたり、
自分の性格に問題があるんだと
自分を責められたりされる方がいますが
それは違います。
まず、苦しみがすべて
自分ではどうしようもない重しになるのではないと
知ってください。
苦しみにも人それぞれ
得意なベクトル苦手なベクトルがあります。
同じような出来事でも
ある人にとってはとても大きな苦しみや気苦労になるし
またある人にとっては
意外とそこまでだったりするものです。
一人では気づけないかもしれませんが
人との会話で「なんでそんなに普通に話せるの?」と
びっくりするような気苦労の内容を話される方もいらっしゃれば
逆に「え、苦しいのはわかるけどそこまで悩むことかな」と
つい思ってしまうことって実際ありませんか?
これは誰が問題かという話ではなく
一人一人の個性です
(勿論、悩んでいる人にそんなに悩むことかなと
ずけずけ言うのは違うと思いますが…)。
得意な苦しみのベクトル(なんだかんだ意外と対処できる)
苦手な苦しみのベクトル(いつも考えて落ち込んでしまう)が
人にはあるんです。
得意なベクトルに対処する際は
自分の中の強みが発揮されていることが多いですね。
そうはいっても
苦しみが0になれば万事解決じゃないかと思われるかもしれませんが
それは人として生きる以上
難しいように感じます。
人は苦しみが0な状態になったところで
一時はその喜びに浸るかもしれませんが
少し経つとあまりの刺激のなさに
モヤモヤし始め、しばらくすると刺激を求めて
何なら苦しみさえも探してしまうなのです。
勿論、今大きな苦しみや苦手な気苦労に押しつぶされそうに
なっているならそれは何かしらアプローチを
したほうがいいです。
苦しいことを我慢する必要はありませんから。
ただ、苦しみをすべて0にするというのは
不可能であり、それができたところで
人として生きる以上
また別の刺激を求めてしまうことを
知ってください。
その中でも得意な苦しみや小さい気がかりは
時に自分の強さを知るための存在や
人生を心地よい方向に転換させてくれる存在になることがあります。
苦手な経験も大事ですが
人生にとって必要な経験は
意外と得意な苦しみのベクトルに位置付けられていることが
多いように私は感じます。
苦しみだからとすべてを否定するのではなく
まずその苦しみのどこが自分にとっての重しになっているかを
少し考えてみてください。
さらに余裕があれば
その苦しみで得た気づきや変化に目を向けていくと
そこから自分の強みが発揮されていき、
人生がより豊かになっていきますよ。
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