おはようございます。
自己実現を繋ぐ
心理カウンセラーの井手章紀
(いであきのり)です。
私は何かをやろうとする時
それをまず人に言うということを
よくしていました。
「○○をがんばります」
「この目標に向かって努力します」
「今日はこういったことをやりました」
ただ、いつからか
それを言った時の周りからの声援を
意識するようになりました。
「すごいね」
「頑張れ!」
「応援してるよ!」
いつしかこうした心地よい言葉を
受け取ること自体が目標になっていました。
気づいた時には無意識ですが
その言葉を貰うために
勉学や目標を立てるようになっていました。
こういった状態では
私の体感ですが、何も身につきません。
勉学や目標達成に向けての努力、
それらが完全に外に向いている状態だからです。
「見ててくれているかな」
「褒めてくれるかな」
「Aさんよりも頑張ったんだ。凄いだろ!」
そんなことばかり考えているわけです。
ですから一時的に身に着けたとしても
すぐに忘れてしまいます。
もっと言うなら
人に言って言葉を貰うという目標は
達成されているわけですから
そもそも身に着ける必要はありません。
そうして私は成績が落ちては
「次こそは…」とそれを人に言い
大きな目標、身の丈に合っていない目標を
立ててはそれを人に言い
言った時の周りの称賛を浴びた後は
言葉を貰うという目標は達成されたので
何もしないことを繰り返していました。
私にとって言うことは
一種のパフォーマンスでした。
目標を言って称賛を貰うことによって
得られる快感だけを求めていました。
心理を学んだ当初もこういったことをしていましたが
こういった自分の仕組みに全て気づいてからは
私は何かを成そうとする時、
それに向かって努力する時
それを人に一切言わなくなりました。
絶対に隠したり嘘をついて誤魔化す
ということまではしませんが
今の自分の目標や経過状態を
進んで誰かに言うことは本当に無くなりました。
そういったことで言う必要があることは
全て達成し終わってからに言うようにしています。
言いたくなる気持ちは0ではありませんが
それに気づく度
今は自分の本当に進みたい方向を
再確認しています。
こうした不言実行をするようになってからは
本当に達成したいことを達成できています。
最初のうちは
言うことでのプレッシャーから逃げているのではと
考えたこともありますが
目標を言うことが正しいわけでも
素晴らしいわけでもないよなと腹落ちしてからは
不言実行を気持ちよく出来るようになりました。
勿論全ての方に
これが当てはまるとは思いません。
有言実行の方がやりやすい方
応援された方がやる気が上がる方
言った方がいいプレッシャーになる方なら
それでいいと思います。
ただ、私の場合は言うことが
1つの目標達成になってしまって
本当に達成したい方向に
進もうとしなくなっていました。
言った時に周りから反応がないと
「こんなに凄いこと言っているのに
何で反応がないんだ」と
失礼なことを平気で考えていました。
自分のための努力が
人に見せつけるためのものになっていました。
自分がそうだからか
他人の目標や努力に対しても
偏った目で見るようになっていました。
こういった状態に
心当たりがある方は
全てでなくても
目標の一つくらいは
不言実行でやってみられることを
お勧めします。
称賛されたい気持ちは
私もこういったことを繰り返してきた人間ですから
痛いほど分かります。
ですが、その気持ちが先導した先には
何もありません。
実際に言う言わないは置いておいて
本当に達成したい目標なら
私は言わなくても達成するものだと思います。
ただ、言った方が達成しやすいから言う
言う言わないは本当にそれだけの違いです。
もし、立てた目標を
とりあえず誰かに言いたくなっているなら
やはりそれは言うこと自体が
目標になっているかもしれませんよ。
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