おはようございます。
自己実現を繋ぐ
心理カウンセラーの井手章紀
(いであきのり)です。
好きと嫌いは紙一重と言いますが
本当にそうだなと思います。
今まで好きだった、推しだった
そんな人なのに
何かをされたわけでもないのに
急に嫌いになるというのは
一見変な話のように見えるかもしれませんが
私は全く珍しくないことだと思っています。
私達は自分の理想を相手に見ると好きになり
また自分の抑圧(絶対になりたくない姿)を
相手に見ると嫌いになります。
例えば今までは何でものびのびと行っている
○○さんが何だか素敵だったのに
ある時、それが普段自分が抑えていることを
それこそのびのびと行っていた場合
○○さんの言動全てに
自分の抑えている部分を見て
嫌いになってしまうということは
全く持って変な話ではありません。
のびのびが好きだったのに
急にそれが自分の抑圧にピタリと当てはまると
その瞬間相手の事が何だか嫌な存在、
時には最悪の権化にまで見え方が変わってしまうのです。
正直これに関しては対策はありません。
自分の中の抑圧を認めていくと
減っては行きますが、
思わぬところで人は抑圧を無意識に
してしまっているので
ゼロになるというのは難しいと思います。
人間ってそういうものなんだくらいに
思っておくのがちょうどいいかなと思います。
問題提起をしておいて
それはないと思われるかもしれませんが、
今回お伝えしたかったのは
「それって不思議なことじゃないんだよ」ということです。
どんな好きな人であっても
急に嫌いになることは不思議なことではありません。
それを無かったことにしようとすると
ドンドン苦しくなってしまいます。
「それはいけないこと、好きを貫かなきゃ」と
好きを貫こうとしてしまわれることが
多いように思いますが、
人の感覚というのが移り変わるものな以上
それはどうしても難しいことなのです。
ただ、これを知っているということだけで
楽になれることもあると思っています。
「あっこの反応、私の抑圧だなあ」とか
私もよく起こります。
それが近しい人であるならなおさらです。
そのことを否定せず素直に受け入れてみて下さい。
好きを貫く必要はありません。
嫌いになった離れたくなった時は
離れていいんです。
ただ、その時に
自分の価値観や感覚がただ変わったから
離れるんだという感覚は
持っておかれることをお勧めします。
よくありがちな相手が悪いから嫌いになった
ここがダメだから離れるんだという
相手を否定する感覚で離れると
次、誰かや何かを好きになっても
また同じようなことで悩み嫌いになり離れます。
似たようなところで
自分の感覚が良くなったから
相手と合わなくなって離れるというケースもありますが
これも根底にあるのは相手を下に見て
自分を持ち上げる感覚です。
これも同じような道に進みます。
自分の感覚や価値観が
ただ、変わったそれだけなのです。
そして、その多くは
生きている中で生まれた抑圧なのです。
本当に受け付けない、合わない相手なら
そもそも嫌いになったことで何も思いません。
嫌いになった相手に
何かしら思う、悩む、攻撃したくなる
これは自分の抑圧を見ているからです。
そして、抑圧したことが
決して悪いわけではありません。
それもまた自然な感覚なんだと
理解しておかないと
抑圧している人=何か問題がある人等
相手を下に見て
ついつい上からな態度をとってしまいます。
しかし、それはいずれ
立場が変わって今度は自分がそういった態度で
接せられてしまいます。
大切なのは抑圧していることを
否定するのではなく、
抑圧している自分を認めて
離れたいなら感謝して離れる
何度か同じようなこと繰り返してて
そろそろ向き合いたいかもと思ったら
そこと向き合うことです。
向き合ったから
抑圧がこの先無くなるわけではありませんが
視野が広がり自分の抑圧を
ニュートラルに見ることが出来るようになります。
自分の抑圧で何かが起こっても
それに振り回されなくなっていきます。
そして、この感覚が洗練されてくると
相手を過剰に好きになることも
また減っていきます。
理想と抑圧もまた紙一重であり
抑圧が減るということは理想もまた減っていくのです。
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