おはようございます。
自己実現を繋ぐ
心理カウンセラーの井手章紀
(いであきのり)です。
この記事でお話した
「あなたのためだから」という言葉が
言われた方がきつくなるというお話をしました。
では何故一見
良さげな言葉が
相手を縛り上げる言葉になるのか
言葉の仕組みを
今回から不定期ではありますが
取り上げていこうと思います。
第一回目がこの
「あなたのためだから」
皆さんは言われたことありませんか?
「あなたを思っての事なのよ。」とか
「あなたのことを第一に
考えてのことなのよ。」とか
これ言う方は相手のことを
思っているかもしれませんが
実はひも解いていくと
相手のことを考えていない場合が
結構多いです。
実は自分のためだったりね。
↓
「あなた(が苦しむ姿を見たくない私)
のためだから」
ただ、その感覚が
間違っているわけではありませんよ。
例えば、
子供にとって危ないことに
手を出させたくないと思ったりすることは
自然な感情です。
ただ、その時に
子供に
「あなたのためだから」と言うと
子供が苦しい解釈を
してしまうかもしれないという話です。
あなたのためと言うと
子供は
「私のことを思って言ってくれたんだ。」
↓
「そんな気持ちも知らずに
私はなんてことをしようとしたんだ。」
↓
「自分で考えると
私は心配をかけるから
これからは自分で考えずに
親の言うことに従おう。」
幼少期に生活する上では
特に問題ないかもしれませんが
確実に自立する時期に
弊害が生まれます。
自分で決めてはいけない、
自分が考えることは悪いことなんだ
という思い込みが生まれるかもしれません。
大人になって
「あなたのためだから」と言われても
「あなたの気持ちは嬉しいけれど
自分のことは自分で決めるから。」
で終わってしまうことでも
子供にとって親は全てですから
影響力もすさまじいものです。
簡単に言ってしまうと
「あなたのためだから。」は
言われた相手の罪悪感を
刺激する言葉です。
「私がしてしまったから。」
「私がいけないんだ。」
それを相手から
間接的に引き出す、
これが催眠のやり方です。
(親からの催眠について
こちらで少し触れております。)
とは言っても
この言葉を言ってしまったことが
悪いことかと言うと
そういうわけではありません。
どれだけ言わないようにしても
自然に言ってしまうのが
言葉です。
それに、このような催眠
全てを取り除いたら
完璧な子供になるのか
と言ったらそういうわけでは
決してありませんから。
ただ、知らずに
相手を思いやるだけの
言葉として使ってしまうと
相手の自由をいつの間にか
束縛してしまいかねないということを
知っておくことが大切ですよ。
知っていくことで伝える言葉も
変化していきますから。
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