さて、野獣家のこけものZ、1月に入ってからカフカの『変身』読んでましたが、ほぼ読み終わるという数日前、「ぼく新しい本が欲しい」と言い出しました。
先日の記事。
本だけはホイホイと買う私、どんな本が欲しいのか尋ねたら、
が書いた本だという。
えええ。
ラッシュフォードっつったら、あれよね。サッカーの。
イングランド代表の。マンチェスター・ユナイテッドの。
ほれ、マンチェスター行った時も
いらっさったわよ、スタジアムの壁に。
Zさんいわく、ラッシュフォードは何冊も本を書いてるんだよ!とのこと。へー。
ネット見てみたら、確かに何冊も書いている。
この人は数年前から様々な活動がニュースになることが多い人なので、面白くなって調べてみたら、彼は、
17歳まで本を読んだことがなかったんだそう。
で、本を読む経験というのを17歳で初めてして、国じゅうの子供たちがもっともっと本を読む機会を作りたい、と思ったそうで、そこから本を書き始め、それだけでなく子供たちに読書を普及させるための奉仕活動をも始めたのだとか。
偉いな~。
この人はとても情熱的な人で、コロナでUK全土がロックダウンとなった時も、貧しい子供たちのために学校給食の無料バウチャー制度を継続するよう政府に訴えるキャンペーンを行い、当時のボリス・ジョンソン首相との会談の末、見事それを実現。
そういった社会奉仕の功績により、大英帝国勲章・MBEをもらってます。
そんなラッシュフォード、これまでにも子供向けの自己啓発本なんか出したりしてたようなんですが↓
これZさん好きそうだな。
さらには、
を設立。子供たちに読書を推進するだけでなく、本が買えない子供たちのために無料で自著書籍を配布したりもしてるよう。
偉いわ~~。
この人は、有名サッカー選手である自分の持つ影響力というものをすごくよく理解していて、それを賢く良い方向に利用しているのよね。しかもすごく良い方向に。根っからのビジネスマン気質ともいえる。
26歳よ。1997年生まれですってよ。
私が、「小説家になってやるー」なんて息巻いてる割には某出版社の編集のおっちゃんらとただただ飲んだくれてばかりいた頃に生まれたのよ(私は当時22歳な)。
偉いわ~~~。
サッカーもちゃんとやって、だもんね。もちろん本を書くにあたってはお手伝いしてもらってるようですけど、それでも偉いよ。
貧困層に生まれ、本を読むことを知らなかった世界に育って、サッカーで大成してお金持ちになって、やっぱり本を読むことなんて絶対に必要なわけではない世界に生きていると思うんだけど、そこからのこの活動。
ほんと子供たちの未来を熱く考えてる人なんだなぁ。
偉いわ~~~。
や、ゴスで冷徹に見えても私、実はこういうの弱いのよ。素直に尊敬するわ。
見るからにひたむきな性格だなーって顏してるものね。
こんないい子なんだから、イングランド代表戦でPK外したっていいんだよ。
いい。なんなら仮に、ワールドカップの決勝戦でオウンゴールしたとしてもいい(いや良くない)。
先週なんて野獣家がサポートするスパーズ戦でゴールしよったけど、それもいい。許す。
などというふうに、感動してしまったもので、さっそく2冊買ったよね、ラッシュフォードが最近共著したっちゅう、児童向けフィクション。
何やら、小学生の冒険もののお話シリーズらしいわよ。
私、子供の頃こういう流行りな感じの児童書シリーズって読んだことなくて、親の影響で宮沢賢治とかミヒャエル・エンデとかそういう系(何系よ)ばっかり読んでたんですが、今は本当に、昔よりもいろんなタイプの本が増えてて、いろいろ読んだら面白いよねぇ。
というわけで、『変身』からだいぶ趣が変わりましたが、楽しんで読めたらいいなと思います、はい(あ、『変身』めちゃ気に入ってました。不条理文学の金字塔。良き良き)。
最後に、日本語お勉強中のこけものA。
昨日はお嬢が監督しにやって来たわ。
「アタシが漢字の練習見てあげるからね。
ほらそこ!撥ねるとこ撥ねる!」
いつも応援ありがとうございます!