英国の小さな学園都市でニュージーランド人夫・息子ふたり・黒猫一匹と暮らしているAnimaです。おこんにちは。
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だいぶ前の話になるんですが、こけものAさんがサッカーを始めた頃のこと。初めて会う6歳児たちの集団の中に入っていったAさん。トレーニングは楽しかった、と終わってから教えてくれました。
そしてその時、こういうことも言ったんです。
「ひとりの子が、『きみは中国人なの?』と聞いてきた」
と。んで、面白いからAさんがどういうふうに答えたのかと尋ねると、
「違うよ。イギリス人だよ」
と答えたんだそうです。そしたらその子、しつこく「でもきみの顏は中国人みたいだ。中国人に見える」と言ってきたそう。ますます興味深い会話になってきたなー、うちの子はなんて答えたんだろうと思ったら、こう答えたそうです。
「あのさ、僕は中国人じゃないって言っただろ。それに、ひとつ言っとくけどな。お前、誰かの見た目が中国人みたいだからってそいつが中国人とは限らないってこと、知っておいたほうがいいぜ」
(実際は英語なので、「WELL, I've already told you I'm not Chinese. AND, can I tell you something? You’d better know that even if someone LOOKS Chinese, it doesn't mean he IS Chinese.」と言った。大文字のとこ、すんごい強調してたw)
母は感動しました。
もともと物怖じしなくて、自分にものすごく自信を持っている子で、常に自信満々な物言いをする人だというのはわかっていたのですが、それにしても、6歳児の口からこのような答えが出てくるとは。
Aさんはたぶん、日本人とか中国人とか韓国人とかの区別をしない人がイギリス人の中にはいると知っている。そして、おそらくこの質問から「お前はイギリス人ではないよな。東アジア人=中国人だよな」というニュアンスを嗅ぎとった。
だからあえて「中国ではなく日本だ」とかいう、相手にとってなんの意味もなさないであろうことは言わず、こういう答え方をした。
かっこよすぎるわ、この6歳児。
ワンワンはまだ手放せないけどなw
ちょっと前に英国王室関係の人がアフリカ系英国人の人に対してすごくしつこく「あなたはどこの人なの?本当はどこの人なの?」と聞いて、レイシスト発言をしたとしてニュースになってました。
今の時代、誰がどこに住んでいたって、どこ出身だって何も不思議はない世界になりつつある中、もう、
見た目がなに人に見えるか
なんてことはほんっとうにどうでもいいことだと思うんです。各々のルーツを大事にするとか自分の出身国を誇りに思うとか、中国と日本は違う国であることを学ぶとか、移民という人たちがいるということを学ぶとか、そういうのとはまったく別の次元のことですから。
「中国人なの?」というのは子供の純粋な疑問だったんでしょうが、この純粋なギモンにどう答えるのかで、その子の物事への理解というのは変わって来るんだろうなぁ、と。Aさんと知り合ったことで、この質問をした子が新しい見方をするようになったなら、ガイジン冥利に尽きますね、もう。
これからの地球をより良い場所へと変えていく力がある未来人というのはもしかしたら、見た目と本質の違いというものを理解している人間なのかもしれない、こういう人が増えていくといいのかもしれないな、と我が子ながら思ってしまった。心強いこと、この上ないです。
というわけなので、、、、、
とりあえず日本語もうちょっと頑張りましょう、Aさん。
(1年生の教科書、音読するのはめっちゃできるのにぜんっぜん意味わかってないんでwww)
これは関係ないけど12月に雪が降った時の写真。
お読みいただきありがとうございました♪