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アニメ批評

日本のアニメを考えます。

 気がついたら一週間がたってしまっていて、逆に焦ります(笑)。

 夜中の一時半におもむろに目を覚まして、ヨルムンガンドを見るというのが習慣になりつつあります。

 それは、そうと。

 今回の第5話は、ココの兄キャスパーが登場します。そしてヨナの過去が明らかにされます。ヨナは、おそらくはパキスタンの少年兵でした。軍事基地にかくまわれていた孤児が、兵達の代わりに地雷原を歩かされて死亡し、ヨナは逆ギレ。そこで、基地全体を一人で壊滅させます。

 そこに現れたのがキャスパーでした。キャスパーの傭兵チェキータに取り押さえられたヨナは、数日間食糧を与えられず幽閉されます。残った孤児の命を保障する代わりに、ヨナはココのボディーガードとして働くことを約束します。

 そのキャスパーがコンテナ船で移動中のココの船に、追加の品物を届けに来たのですが、そのときに偶然トイレで出くわしたヨナとキャスパーが一悶着起こすというのが今回のお話でした。最も一悶着といっても、やはりヨナが襲いかかって、チェキータに止められるのは同じなのですが。

 以下は、キャスパーが去ってからのヨナとココの会話です。

 ヨナ「僕は何日もコンテナに閉じこめられたんだ。」

 ココ「知ってる。ほんとごめんね。あいつは昔からああなんだ。」

 ヨナ「僕はあの基地でひどいことをした。殺すばかりで、誰も助けられない。悲しいことだらけ。空腹で死にそうな中、僕は世界から嫌われているのかって何度も思った。でも、どうしてなのかよくわからないけど、それでも僕は世界が好きなんだ。ココは?」

 ココ「その問いには答えられない。ごめん、ヨナ。」

 ヨナ「いや、いいんだ。答えたようなものだ。」

 冒頭のナレーションで「僕は武器商人と旅をした」という過去形のフレーズが何度も繰り返されることから、いずれはヨナとココが分かれることになることは予想できるのですが、別れることになる大きな理由、それは「世界」が好きかどうか、だったのではないでしょうか。「世界」は、人びととも言い換えることができるでしょう。その人びとを愛しているがゆえに、武器を憎むヨナ。それに対して、おそらくは「世界」には居心地の悪さを感じているココ。この二つの異なる世界観の相克が、このヨルムンガンドという作品の背骨になるものと思われます。

 それ以外にも、今回はバルメのアフリカ経験というフラグが立ちましたし、今後が楽しみなところです。

 オスカー・ワイルドといえば、『サロメ』や『ドリアン・グレイの肖像』等の作品で知られる19世紀末英国の作家ですが、彼の箴言には興味深いものがあります。曰く、「善意をもった人間はつねに悪事をなす。善意の人間は、自分の信心深さをみせようとしてわざと身体にあわぬ福を着る女の人と変わらない。」「善意とは、この世で一番夢中になれる職業である。」
 しかし、箴言という表現にしばしば見られることですが、逆もまた真なのです。つまり「悪意をもった人間はしばしば善事をなす。悪意の人間は、自分の悪意の業の深さを誇示するために、別の悪人を殺しもする。それが、別の善人の利益になることを知らずに。」「悪意とは、この世で一番夢中になれる職業である。」といった具合です。
 ココが武器を売る理由は、こうした逆説、つまり悪が善を生み出しもする逆説を理解しない限り、理解できないでしょう。それが、チナツが最終的に射殺された理由だったのです。
 たしかに「殺人とは、この世で一番夢中になれる職業」なのかもしれません。奇妙なオーケストラの二人組は、殺人という仕事に夢中になりすぎていたのです。殺人という業の持つ恍惚感、これに彼らは囚われてしまったのです。そうした殺人集団であればこそ、すぐに自らの命を落とすことになったのですが、やはり悪は悪に留まり、その中に含まれた善(あるいは善とも悪ともいえないもの)への萌芽を理解できなかったことが、チナツの命を奪ったと言えるでしょう。
 今回の第5回は、ココがチナツをリクルートしようとして失敗した物語であったと言えるでしょう。ココに話を移せば、ココを取り巻く傭兵集団は、もはやココの身体の一部とも言える存在でした。警察署の入り口で、ココが立ちつくすシーンは、ココの孤独と無力さをはからずも明らかにしました。ココにとってレームやバルメは、部下以上のいわば家族のような存在だったのです。
 家族とは言っても従業員なわけですが、今回チナツを採用しようとしたところからも、本人のイデオロギーなどにはあまり関心がなく、本人の技量の高さを重視していることがわかります。しかし、一旦チームの一員となると、彼らをはなさない何かをもっている。やはり、ここは興味深い人間ですね。奥が深いというか。

 ご存じの方がおられるかもしれませんが・・。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17440197

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17440422

 こんな動画を見せられると、ひたすら消耗します。そういえば、アイマスのネタもあまり目にしなくなっていたので、気にはなっていたのですが、こういう事だったのですね。こんなゲームにお金を払う人に問題があるのかもしれませんが、それよりも春香に悪質なのが、こうした携帯ゲーム会社でしょう。

 私は基本的にオンラインゲームはほとんどしませんし、してもお金は使いません。純粋な暇つぶしです。

 アイマスがオンラインゲームになっていたのは知っていましたが、それにしてもこんな顛末とは・・・。本当にとほほという感じですね。DVDやBL、それにCDを買う所まではOKかと思いますが、多くの人の愛情で生まれた一つの可能性が、こうしてなくなっていくのは非常に心苦しいです。

 以前に書いたことの繰り返しになりますが、心で商売するというのは禁じ手ですね。バンナムの商法も、かなりお金がかかるようでしたので、どこまでという線引きは難しいのでしょうが、今回の一件は行き着く所まで行った感じがします。心は届けるもので、阿漕な商売のネタにしてはいけませんね。