アニメ批評 -17ページ目

アニメ批評

日本のアニメを考えます。

 「これはゾンビですか?オブ・ザ・デッド」 第8話からです

今回のお話は、
 「文化祭の騒動は、恐るべき災いの前兆に過ぎなかった。
その危機を回避させる鍵は、かつて歩の事を殺した魔装少女・京子が握っているという。
彼女を幽閉している大先生からそれを聞いた歩は、京子と取引きしようとする。
事態は織戸たち学校の生徒をも巻き込み、大変な事になって行った。
そこで大先生が下した決断とは?」というものでした。
 ここで、京子が出した条件というのが相川に合コンを主催させるというものだした。相川が合コンの宣伝という柄にもないことに奮闘しているときに、京子がほそくえんで「困ってる。困ってる。・・・」となった次第。
 これゾンは毎週安定して見られるホームドラマなので好きです。京子の顔があまりに日野日出志に似ていたので、思わず吹き出してしまいました。まいど和めますねえ♫

こちらがそのときの京子の顔


ちなみに日野日出志とは、下をご覧ください。

http://www.officej1.com/70avna_gard/manga6.htm
これに比べればAnotherは萌えアニメだった・・・。

 今回は、バルメが仇敵と同じ戦い方をする女性指揮官と戦うというのが主たるお話でした。アフリカ大陸での過去の経験、それは、バルメの部隊が銃剣を付けた二挺拳銃の男を前に壊滅し、生き残ったのは自分だけという体験。同じスタイルで戦う女性兵士が、目前に現れたのです。
 戦闘シーンは迫力に富んだものでしたが、結果からいえばバルメの一方的な勝利でした。ほかの兵士は、ヨナ君の機知により全滅します。
 こうして無事マイアミ博士の身辺の安全を確保します。
 ココはといえば、大星海公司の陳国明(チェン・グオメン)に中華料理で接待を受けていました。チェンは、ココの兄キャスパーとの因縁もあったのですが、ココがご執心のマイアミ博士の身柄を確保することで、ココを抱き込もうとしていました。
 しかし、結果といえば、チェンの手勢がほぼ全滅していたわけで、中華料理店から脱出する際にCIAのスケアクロウとその部下ショコラーデに協力させます。

 とまあ、ここまでは粗筋をなぞっただけなのですが、蝶好きの天才科学者というのも、実によくできた設定だと思うわけです。以前一度ノーベル化学賞を受賞した先生にお話を伺う機会があったのですが、その先生も中学の時には、昆虫採集に熱中していたとおっしゃっていました。ほかにもそうした話はあるらしく、科学者は意外と虫屋が多いということのようです。



ちなみにいつもは白いスーツのココが今回はチャイナドレス
 


そして、こちらがCIAのショコラーデ嬢
 

 今回の冒頭の2分間は、すばらしいの一言に尽きます。関谷純の一件は、今回で最終的に決着がつくのですが、映像のつなぎ方に圧倒されました。
 折木くんと福部くんが、千反田さんの家から帰る途中に雨が降っています。二人は自転車で帰りながら話をしています。
「でも、驚いたよ。」
「何がだ。」
「奉太郎が謎解きをしようとしたこと自体にさ。」
「俺も、驚いた。」
「神高入学以来、奉太郎はいくつか謎解きをしてきたよね。なんでそんな面倒なことをやったか、理由はわかってる。千反田さんのためだろう。」
「千反田のせいだ。」
「それでもいい。でも今日は違った。引くこともできたはずなんだ、奉太郎は。今日謎を解く責任は、僕らの間で四等分されていた。わからないといって逃げても、誰も何も言わなかったと思うんだよ。なのに、なんでトイレにまでこもって、回答を見つけようとしたんだい。あれも、千反田さんのためだったの。」
「いい加減、灰色にも飽きたからな。千反田ときたら、エネルギー効率が悪いことこの上ない。部長職、文集作り、試験、そして過去の謎解き。よく疲れないもんだ。おまえも伊原もな。無駄の多いやり方してるよ。おまえらは。」
「ま、そうかもね。」
「でもなあ、隣の芝生は青く見えるもんだ。おまえらを見てると、たまに落ち着かなくなる。おれは落ち着きたい。だが、それでも俺は何もおもしろいとは思えない。だから、せめて、その、なんだ、推理でもして一枚かみたかったのさ。おまえらのやり方にな。・・・何か言えよ。」
「奉太郎は、奉太郎は薔薇色がうらやましかったのかい。」
「かもな。」
 ここでは、折木くんが、「古典部」の活動にのめり込むきっかけが語られているわけですが、この間の映像が実に緻密に計算されたものなのです。折木くんの心情を、徐々に晴れ上がる天気で代弁させているのです。カットもいいですね。コマ割というか、各場面のカットが短時間に移り変わり、強い映像上の効果をもたらしています。公式HPを見ると、三好一郎さんという方が、コンテと演出を担当されていますね。アニメにおける表現はこうあるべき、という一つの理想を見た気がします。

たとえば、次のようなコマが効果的に挿入されています。つくづく表現力があるなあ、と感心してしまいました。