ブラッド・バード作品ランキング最下位
前作 Mr.インクレディブルでアカデミー賞を取った ブラッド・バード監督の作品。
本作で二連続アカデミー賞長編アニメーション賞受賞の快挙を達成。
本作のエンドロールを見ていたら 最後の方で モーションキャプチャは使っていないという注意書きが流れてきた。
モーションキャプチャを使わずにアニメーターの腕だけでキャラを動かすのは やはりそういうプライドがあってのことだと思う。
バード監督はモーションキャプチャをそのままキャラクターに落とし込むのは嫌っているというインタビュー記事も読んだ
何もかもデジタルで計算されていると思いがちな フルCGアニメにも人間の手による温もりが加えられているのだ。
人間の動きだけでなく主役のネズミの動きも素晴らしい
ネズミの行動習性をよく観察して特徴的な動きをよく取り入れている
これは ディズニーのバンビから連綿と続く アニメにおける動物の描き方の信念の継承と言える
リアルなネズミが料理を作ることに拒否反応を示した観客もいるようだが 相変わらずバード監督の作品は絵コンテのカットが常にダイナミックで そんな些事は気にならなくなる
このダイナミックさは 日本のアニメでは宮崎駿ですら到達できていないような気がする
芸術性とは違うかもしれないアメリカのアニメのエンターテイメントとしての強みである
シナリオで言えば 主人公のネズミは子供向けアニメよろしく 作品の中で精神的に成長をするのだが
パートナーの青年が 人間の中では主役級なのに 全く成長しないのがすごい。ドラえもんののび太くんのようで斬新だ。
また 前作もそうだがバード監督の作品に出てくるヒロインは なんか顔がアジアンテイストな気がする。そういう女性が好みなのかな
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