ワタシがツイッター⁉︎ 

 

突然、現れて何を言ってるの?

 

無理に決まっている。スカイピープルだか何だか知らないけど、ワタシが誰だか分かっているの?

 

あの恒河沙遥だぞ。

 

コミュ障の人がワタシを見て、「かなりのコミュ障だね」って言うくらいのコミュ障だぞ。特殊の中の特殊とも言えるワタシ。だからこそこんな目に今あっているのだろうけど。クラスの同級生とすらうまく会話ができないのに、いきなりツイッターで「変なモノにとりつかれました」とか発表するわけ?危ないヤツと噂されるに決まっている。

 

すると、スカイピープルはまたもこちらの考えを見透かしたように喋り始めた。

 

「もちろん、いきなりその話題をすることは礼儀作法の面から言ってもよろしくはない。キミはまず、自分がどんな人間なのかをみんなに自己紹介する必要がある。」

 

おいおい。それにはさすがに反論した。

 

「ちょっと勘弁してよスカイピープルさん。どれだけ無理難題を押し付けるの?ワタシは混乱しっぱなしだよ。まだ、全然この怪奇現象ですら整理できてないのに。自分の存在を知って欲しいとか、ツイッターをやれとか、自己紹介をしろとか、全部ワタシには無理なことだよ。みんなにバカにされるに決まっている。だいたい何でワタシがやるの?だいたい何でワタシを選んだの?ワタシは特別な力を持った特殊な人間だと言いたいわけ?」

 

しばらくの静寂のあと、スカイピープルはこう言った。

 

「キミを選んだ理由は2つある。大きな1つ目の理由はボクの求める条件に合っていたからだ。『そこそこ文章が書けて、力強い声を持っている人』をボクは探していた。キミの日記を見たけど年齢にしてはよく書けているし、カラオケでの歌声も聞かせてもらったけど、悪くないじゃないか。とても力がある。力のある声の持ち主じゃないと、たとえ文章であっても言葉が人に届かないからね。」

 

ワタシは大声を出した。

 

「ちょっと!人のプライバシーを勝手に覗かないでよ!サヤカとカラオケに行った日にアンタもいたの⁉︎そういうのやめてくれる?」

 

言い終えたあとに、ワタシはふと気づいたことを口に出してみた。

 

「え?それだけの理由?」

 

「基本的にはそうだよ。大きな理由はそれだ。」

 

ワタシは恐る恐る次の言葉を言ってみた。

 

「じゃあ別に『そこそこ文章が書けて、力強い声を持っている人』でさえあれば、どこにでもいる普通の人でも良かったってこと?」

 

するとスカイピープルはゆっくりとこう言った。

 

「キミはどこにでもいる普通の人じゃないか。」