私は中学三年の夏の試合で剣道を終了とした。そして高校受験が終わったら、芦原空手に入門することとなる。その前に空手の補強準備が本格化した。
その頃は極真レジェンドの本はあらかた読んでいた。その稽古の厳しさはマンガでも誇張されて書かれていた。相当に体力を付けないと付いていけないと思ってた。
空手の鍛錬は体を叩いて行う。腹、スネなども叩いて鍛える。そこで私は「スネの骨も叩いて強くなるなら、顔の骨も強くなるかも。普段から顔を叩いていればケンカで叩かれても効かないかも」と思った。
そしてその日から自分の拳で自分の顔をゴツゴツと叩き始めた。学校の授業中も暇なのでゴツゴツやってると、先生に「イザキ君はさっきから何をしているのか？」と聞くので「顔を叩いて鍛えてます」というと先生は呆れた顔をしていた（笑）
クラスには暴走族の不良君もいたけど私のことはトレーニングキチガイと思って恐れていた（笑）当時は昼休みも腕立て伏せ＆腹筋を300回やったり、足に砂袋を縛り付けてマスクして走ったりしていたから。
芦原会館は入ってみたら合理的な練習で理不尽なことは何も無かった。顔を叩いて鍛えるなんて頭がおかしいけど、今思い出すとちょっと笑える。
今も暴漢に絡まれたたら顔を叩いてもらおうと思っているけど、うちの空手クラスでは顔を叩いたりしないのでご安心下さい（笑）