※長文ですのでお時間あるときにでも♪
①はこちらより
②はこちらより
③【大須観音編】
東京で言うと上野とか浅草とか、
電気街でもあるから秋葉原とか？
（アメ横巡った裁判もあったっけ・・）
でも私的には、
（昔の）吉祥寺と下北沢を、
足して３で割ったような町。
「大須観音」
私はこの町が、
名古屋で一番好きでした。
・・・・・・・
過去形なのは、
やっぱり変わってしまったから。
昔はともかく妙な町だったんですよ。(笑)
値段不祥な骨董品やレトロな人形が
値段もつけずに風呂敷の上に並べられた
怪しい骨董品屋があったり。
こんなんとかも（盗品じゃないのか(^-^;）
くたくたにくたびれた大量な着物や帯を、
無造作に衣紋かけに引っ掛けて、
1枚1200円と激安の値段で
売られてた和服屋があったり。
黄緑の紙にくるまれて、
200円くらいで売ってた、
名古屋特有の二つ折りの、
美味しいお好み焼き屋さん。
こんな感じ♪
日本一「凶」が多いという噂で、
私も実際３回以上はそれをひいた、
織田信長ゆかりの万松寺のおみくじ。
広大な古い商店街の中に、
そんな和菓子屋や服屋や
食べ物屋やお寺が点在し、
ほんのりと線香の香りがする町。
でもこの場所にいると、
なんかすごくホッとしたんですね。
名古屋の職場も演劇界も
どっちも自分には馴染まず、
もう上京しようと、
１年くらいふらふらしてたときに、
毎日ここで何もせずに過ごしてました。
そして、
パチンコとは、
お金に換金できるんだ！！と、
初めて知った町(笑)
はじめて換金したのは
ほんの数千円程度だったと思うけど、
お菓子だけがもらえるはずのパチンコを、
「なぜ大人が打っているのか」の謎が解けました。
「午前中プロお断り」と、
マジックペンの手書きで書かれた
張り紙が店頭に貼ってあり、
お世辞にも綺麗じゃない小さなパチンコ店が
確か３店舗くらいはありました。
でもそんなパチンコ店も、
随分前にすべてなくなり、
跡地には今時？の
立ち食い向けスナック店が建ってました。
他にも、
例の怪しい骨董屋の後には
チェーン店の串カツ屋、
お好み焼き屋はシャッターが閉まり、
和菓子屋はみんな今時に小奇麗になり、
やたら韓国とか台湾のスナック屋台が並び。
私に何度も「凶」を喰らわせた(笑)
万松寺も・・・
なんか中華街の料理屋みたいになっちゃってて
かなりびっくり。
海外旅行者向けなのか、
白龍さんが、
龍が煙を吐き出すショータイム？も
あるようでした。
また凶がでるか？引いてみようかと
思ってたおみくじは、
360円とすごい高価になってて、
それで凶ひいたら哀しいのでやめました。
ちょっと疲れたので、
青柳ういろうさんの店舗でひとやすみ。
かえるまんじゅうの
マリトッツォ版、
「ケロトッツォ」を頂いてきました。
期間限定のラムレーズンくるみ味。
こしあん＋ラムレーズン。
不思議ではあったけど美味しかったです。
そういやマリトッツォは消えたよね・・
妙だった町は、
違う意味でもっと妙な感じの街に変わり、
錆びれてシャッターが閉まっている場所に、
妙に落ち着きを感じてしまった不思議。
京都とかもおそらく
そうなんだろうけど・・・・
地元の人はもうお金を落としてくれなくて、
外国人を呼び込み、
そのインバウンドで良い思いをすると、
もう元には戻れない。
日本人じゃない人むけに変えすぎて、
どんどん違う方向へ行ってしまうんだなあ。
（むしろ変えない方が逆に受けがいい気がする）
寡黙で頑固そうな老舗茶屋のお爺さんが、
「ま、抹茶のアイスクリームは
いかがですかあ？
ほ、本場のお抹茶、つ・・使ってまあす♪」
と若いお客の呼び込みをしていて、
なんか哀しくなっちゃいました。
最後に観音様にお参りしてきましたよ。
すごく暑くて、でもいい天気。
外国人の観光客も戻りつつあるのか、
門の入口で10人くらいの外国人が、
楽しそうにおしゃべりしていました。
人と同じく町も変わる。
町とおなじく、人は変わる。
私の大切だった町も、
覚えている限り心の中にいつもある。
どうか、
昔ながらの町が、
これからも、
素敵に発展していきますように。
名古屋シリーズ3部作、
ご清覧ありがとうございました♪
