49日齢
雛たちが殺されるまで、残り24時間をきった。雛たちに選択肢はない。この鶏舎から出るのは、死体として、あるはい肉にされるためにのどちらか、だ。
私たちと同じように雛に一羽一羽個性がある。人が鶏舎に入って来ると、少しでも人から距離をおこうと身をすくませる雛もいれば、人をクチバシでつついて身を守る雛もいる。慎重な雛もいれば、大胆な雛もいる。一羽一羽声も違う。性格はもっと違う。しかし養鶏業者はそんなことに興味をもたない。彼らの関心はどれだけ太らせて何パーセント出荷率なのかだ。出荷率とは入雛羽数に対する出荷羽数、つまりは何羽の雛が屠殺まで生き残るかだ。雛は一羽一羽かけがえのない個性にあふれているのに、個性ではなくロットで管理される。それが養鶏業だ。
人が雛をどんなふうに扱おうと、一羽一羽に感受性があり、全身で苦しむ。ある雛は死に臨んで苦しみ、ある雛はじくじくと痛む足の炎症に苦しみ、またある雛はひっくり返ったまま起き上がれずない恐怖と苦痛に苦しむ。さらにある雛は腐敗した死体のそばで過ごす悪夢に苦しみ、ある雛は仲間を失った喪失感に苦しむ。
この鶏舎に幸せな雛など一羽たりともいない。
体重2953g
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雛を食べる必要があるのか?
ありません。
栄養学的に「鶏肉」は必須のものではありません。これからも雛たちに過酷な一生をおくらせるのか、それともこの苦しみに終止符を打つのかは、私たち一人一人の選択しだいです。私たちは動物の犠牲に加担しない生活VEGANを勧めています。
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