粘着シートのネズミ捕り | 認定NPO法人アニマルライツセンター

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粘着シートタイプのネズミ捕りは、非常に残酷な方法で動物を駆除するため、
海外では禁止している国もあります。

オーストラリアのビクトリア州で使用を禁止。
2015年1月1日の時点で、ニュージーランドで禁止。
Albertsons, CVS, Dollar Tree, Rite Aid, Walgreens, Safewayなどの企業も販売を中止。

このトラップにかかったネズミは逃れようと、ストレスで血を吐いて、仕掛け人が来なければ長いときは数日にわたって苦しみます。
下を向いた状態で貼り付けられた場合は徐々に窒息死します。
捨てるときは生きていても、そのままパタンと閉じて燃えるごみの日に出される、ということが日常的に行われています。

使いやすい、処理が楽という、人の都合だけを考えた、命あるものへの配慮がまったくないもの、
それがこの粘着シートタイプのねずみ捕りです。

少し手間はかかりますが、ねずみを防ぐ根本的な方法は、他にあります。


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2015年6月
東京都渋谷区で、年間53万円の税金を使い、この粘着シートタイプのねずみ捕りを無料配布していることが分かったので、アニマルライツセンターは下記の要望書を提出しています。

渋谷区役所 御中
2015.7.1

いつもありがとうございます。

私たちは、人と動物との穏やかな共存を目指して活動しているNPO法人アニマルライツセンターです。
6月22日、当法人の事務所所在の渋谷区内マンション1階に「粘着シートねずみ捕り」が無料配布されていました。
チラシに記載されていた渋谷区保健所生活衛生課に確認すると、この「粘着シートねずみ捕り」は年間6,570袋、渋谷区内の町会に配布されているということでした。

私たちは、貴区役所に下記を要望します。
粘着シートタイプのねずみ捕りの配布の廃止

私たちの要望は「ねずみを防除しないでほしい」というものではなく、この「粘着シートタイプ」のものを使用しないで欲しいというものです。
この粘着シートタイプのねずみ捕りは、海外では禁止している国や企業もあるほど、非人道的なものです。
ねずみの防除には別の人道的な方法がさまざまにあります。

たとえば
■家中の食べものやせっけんなどを全部片付ける。
■進入口を塞ぐ。
ねずみの通り口はねずみの脂で黒くなっています。ドブネズミなら大体下水からあがってくるので、下水口を塞ぐのが効果的です。(ふさぐ場合、アルミだとねずみが齧って穴をあけてしまうので、ステンレスなどのほうがよい。)■もし対象がクマネズミであったなら、クマネズミはドブネズミよりずっと賢いため、様子が変わることで警戒して逃げ出すこともあります。(センサーで光が出る器具を設置するなど)

●クマネズミ、ドブネズミの見分け方。
天井裏を走り回っているのならクマネズミの可能性が高い。ドブネズミに比べてクマネズミは小さい。ドブネズミは小豆大の糞、クマネズミは米つぶ大の糞。


「粘着シートタイプ」にかかったネズミは、逃れようとストレスで血を吐いて、長時間にわたって苦しみます。下を向いた状態で貼り付けられた場合は徐々に窒息死します。
捨てるときは生きていても、そのまま粘着シートをパタンと閉じてゴミに出されることがほとんどです。
あまりに非人道的だとして、オーストラリアのビクトリア州は、粘着シートの使用を禁止しています。
2015年1月1日に、ニュージーランドも粘着シートの販売と使用を禁止しました。
Albertsons, CVS, Dollar Tree, Rite Aid, Walgreens, Safewayなどの企業も販売を中止しています。

こういった非人道的な駆除道具を、市民の税金で配布していただきたくないというのが私たちの要望です。

どうぞよろしくお願いします。

お忙しい中恐縮ですが、ご回答いただけますよう、よろしくお願いします。