〜アニマルレイキの可能性を実感した時期〜小太郎ものがたりその2 | 獣医師が教えるペット手当て療法「アニマルレイキ®︎」公式ブログ

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ペットが具合悪い時、病院に行くほどじゃないけど、どうにかしたいということありませんか?そんな時、あなたの手で癒すことができます。その方法を私が教えています。

さて、本日も、私の本のご紹介です。

キンドル・アンリミテッドで、無料で読めます。

あなたの手が動物を癒す「アニマルレイキ」より、小太郎ものがたりの奇跡をご紹介します。

長いので、3回に分けてお届けしますね!

キンドル本はこちら!↓

あなたの手が動物を癒す「アニマルレイキ」福井利恵著

 

〜アニマルレイキの可能性を実感した時期〜小太郎ものがたり その2

そして、精神的にもショックを受けていた私は、

以前住んでいた街でご縁があった、産業動物(牛や豚)の獣医さんで、

小動物も診ている、A先生のことを思い出し、電話で状況を話し、車で向かいました。

 

病院につくと、A先生はてきぱきと鎮痛剤や止血剤などをうち、

そしてレントゲンを撮ってくれました。

私は、家に連れて帰っても、小太郎が安心していられる場所がないと思って、

絶望感にかられていました。

 

その話を、A先生はよく聴いてくれました。私の気持ちはだんだん治まってきました。

そして、A先生は「うちでは手術はしないけど、このレントゲンを見る限り、

手術をするのがいいのかどうかもわからない。

手術をするにしてもしないにしても、まずは手術できる状態まで、

薬はあげるから、あなたも獣医なんだし、自分で世話してあげてごらん」

と言われ、止血剤と抗生物質などを渡していただきました。

 

それから、帰りがけに車の中から、母に電話をしてみました。

これから、小太郎と帰るね、というと母は安心したようでした。

そして、母に頼みました。「私の部屋でみてもいい?」

「いいよ、座布団沢山出しといてあげるから。あと、毛布もあるから。ねえ、いいよね、お父さん」

「ああ、そうだな。なんだ、帰ってくるのか、良かったな」という父の声が聞こえてきました。

さっきの父の答えにショックを受けてしまっていた私は、その声に、安堵しました。

 

 

この頃は、私の個人的な事情も大変な時期でした。

この年、離婚調停が終わり、子供と四月一日から同居することになっており、

小太郎の事故は、その五日前、三月二十五日に起きました。

偶然なことに、子供のために開けておいた部屋に、小太郎をおいて世話をすることができました。

子供のために、十二畳の部屋半分をちょうど開けてあり、

そのスペースには、捨てようかと迷っていた空のカラーボックスが3つあったのでした

それらを組み合わせると、小太郎のサークルスペースができ上がりました。

私は、このときには、すでにレイキのレベル1を習っておりましたが、

ここでレイキの本当の効果を知ることになります。

この頃、小太郎の股関節が弱っていたので、何度かレイキを試すようにしていて、

それなりの効果はありました。でも、こんなに確実に効果が認められて、

自分の存在価値を感じられた体験は、初めてでした。

小太郎は骨折していたので、やはり痛かったんだと思います。

夜、目を覚まして、痛くて、「ケーン」と泣くんです。

そのとき、そっと寄ってみて、背中と骨折した足に、手を当ててあげると、

ふっと緊張した筋肉が弛緩して、ホーッとため息をついて、また眠ります。

レイキは、すごいなと思いました。こんなに効果があるなんて、このときに初めて知りました。

小太郎はきっと痛みを感じていたのでしょうが、そこにレイキをしてあげられる私がいました。

レイキによって、痛みを和らげたり、安心感を与えることができたのです。

 

自分が事故に導いて

しまった、という罪悪感がありましたが、レイキをしてあげられたことで、

自分自身もとても精神的にも救われました。ただ、小太郎は事故を起こす前から、

ひどい貧血状態でした。さらに、四月一日には子供の引っ越しがあり、

長女がうちへやってきます。新しい家族になるために、私は小太郎をどうしたらよいか、

迷いました。免疫低下しているためフロントライン(ノミの駆除薬)の効果もすでになく、

マダニの寄生もありました。部屋で見つけたマダニを退治するのにも、一苦労でした。

状態がだんだん落ち着いてきたので、母と話して、骨折した足の手術をしよう、

ということになりました。

 

安楽死という選択肢もあるとはわかっているのですが、

レントゲンでみた、あの粉砕骨折のまま、あちらへ送るという選択肢は、私の中にはありませんでした。

 

近所の腕の良い動物病院へ問い合わせをして、手術をお願いしました。

もちろん、院長先生は、手術をしても、麻酔事故の心配もあるし、

歩けるようにはならないと思う、ということでしたが、私は手術をお願いしました。

 

なんだかそれをしなければいけない気がしたのです。

 

続く