驚くことたくさん。愛犬の鼻の能力♪ | 獣医師が教えるペット手当て療法「アニマルレイキ®︎」公式ブログ

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ペットが具合悪い時、病院に行くほどじゃないけど、どうにかしたいということありませんか?そんな時、あなたの手で癒すことができます。その方法を私が教えています。

驚くことたくさん。愛犬の鼻の能力♪

2月に著書が出ます。

今は、ヒーリングに使う解剖学のところを校正しているんですが、

これが世に出るというと、どこまで深く伝えるかってところできりがないといいますか。

そういえば、犬の鼻のことって、きちんと扱ってこなかったよな。そもそも、ヒーリングするための解剖組織学で、ちょっとイメージがつけば十分かなと思ってたのですが。

友人の大学教授にちょっと聞いてみて、あれっと思ったところから解明していくと

昔からわかっていなかった研究が犬で最近進められていたり・・・と

 

やばいやばい!と思ってとはいえ、もうすぐに原稿を仕上げないといけないので、

大急ぎですが、いけるところまでまとめあげました。すこーしご紹介しますね。

 

〜〜〜〜〜

人と動物では脳のつくりが異なります。

まず、脳の大きさですが、犬の脳は人の10分の一です。

脳科学のわかりやすい説明の仕方で、脳の機能を次のように区別します。

  • 脳幹(呼吸や循環・消化や生殖を司る)
  • 大脳辺縁系(運動神経や感情の反応)
  • 大脳新皮質(言語、記憶、イメージ、分析など)
  •  

人間は大脳新皮質の前頭葉が独特の発達をしていますが、

犬にはこれがないので、

主に1)の脳幹、2)の大脳辺縁系の運動や感情までが主な働きをします。

だから、人のようにくよくよ思い悩むこともなく、

今、ここを生きることを実践しているといえます。

 

さらに、嗅球のサイズが大きな違いの一つです。

前述のとおり、脳のサイズは犬の方が10倍小さいのに、嗅球は犬が人の3倍大きいのです。

ここは匂いを感知する部位で嗅球の中に存在する嗅覚受容体の数は、

人が500万個に対し、犬は3億個と報告されてます。

そのため、犬の鼻は人間の鼻よりも敏感に臭いをかぎ分けられるのです。

 

香りについては、人間の場合も直接脳に刺激が届きますが、

犬の場合は人間よりももっと高精度な状態で、

より細かい選別を行った情報が直接脳に届くというわけです。

 

犬の図にある「嗅上皮および嗅上皮にある嗅細胞」が特に嗅覚検出に関連するのです。

嗅細胞はもちろん人にもあるのですが、人の嗅細胞には繊毛が25あるのに対し、

犬では500程度あるそうです。

つまり、脳に変換される主要な情報は、人は視覚からが多いですが、

犬はその大部分が嗅覚から入るのです。

その感知能力は人の1万〜10万倍と言われていますよね。もしくは1億倍とも言われます。

 

他にも、犬の鼻には、フェロモンを感知する特別な機能があります。

鼻腔と上顎の間に、鋤鼻器(じょびき/ヤコブソン器官)と言われるフェロモンを

感知する器官で、人以外で発達しています。

この鋤鼻器は、発情期の雌犬が発する性フェロモンや母犬が乳の周辺から発する

鎮静フェロモンなどを感知することができます。

 

他にも、解剖学的に犬の嗅覚が優れている理由が

(鼻甲介の表面積がものすごーい広いことやマズルが長いほど鼻が良いなどっ)

たくさんありますが、

ここでは説明しきれませんのでまた今度♪

 

きっと、飼い主のその日の気分も、鼻から感じてわかってしまうのでしょう。

ご機嫌な香り、悲しい香り、怒っている香り、恋している香り・・・。

すべてお見通しかもしれませんね。

 

私の愛犬は現在20歳で目が見えませんが、

お散歩では楽しそうにくんくんゲームをして毎日過ごしています。目が見えないのに、

料理を始めると、その香りで寝ていても必ず起きてくるので驚きます。(今日も漢方なべでした)

しかし!!

私達の愛が匂いでわかるなら、目が見えなくってもそんなに落ち込むことないのね!と思いませんか?

 

あなたのわんちゃんはどうですか?

わんちゃんの能力には驚かされるばかりです。

 

鼻が超能力ですね。ほんと。

 

おやすみなさーい。

 

りえ