場所を見た瞬間、半年前に次の出店の検討をした物件であることがわかりました。
確か鉄骨１０坪強で賃料は１２万円、ちょっと駅から離れていて寂れた商店街から一本入った道沿いにあります。
競合がほとんどいないエリアでマーケットとしては魅力的な場所でしたので、すぐに現地確認した記憶があります。
しかし、現場を見てすぐにNGと判断しました。
致命的なのは接道が一方通行で車を付けられる道幅がないこと、さらにそこからすぐの商店街通りも一方通行で車でのアプローチがとても難しいのです。
人通りの多い商店街通りに面していれば車客を捨ててもまだ可能性はあるかもしれませんが、それも期待できる場所ではありません。
当時そうは思いましたが実際に開店した店舗を見たらイメージが変わるかもしれないと思い、今日現地まで行ってみたのですが、初見通りの感想でした。
店のサイズや形はぴったりで機械の配置や折り畳みスペースも使いやすそうですが、お客さんが一人もいなく、ガランとして店にオーラを感じません。商店街の人通りも多くはないので視認性も今一つ。
まだ開店して間もないので認知されていないこともありますが、この先オーナは相当苦労されると思います。
今後失敗に気づきリカバリしようとしたときの選択肢としては
①別のテナントへ機械を移動し開店
②事業撤退（機械の売却）
③事業譲渡
しかありません。
①は機械移設、店舗造作や集客のやり直しに相当なコストと時間がかかります。
②は中古業者への売却ですから二束三文で叩かれ、初期投資のほとんどが損切りです。
③は一番ロスが少ないですが不動産投資と違い投資家のマーケットがないですから購入者を探すのが大変ですし、売り上げがはっきりしているのでそれなりの価格でないと成約しないでしょう。
この事業は始めたら簡単に止めることはできませんので、開業を検討されている方はよく認識のうえテナント選定はくれぐれも慎重に。
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