ひとむかし前は街中にノラ猫がたくさんいて、
しょっちゅう保健所の人たちが対処していたころがありました。
猫好きのおばあさんのエサやりで延命&繁殖してしまって、
ご近所問題になるなんてこともよくありました。
(今もあるかと思いますが!)
一方で、子供でも大人でも、
町中でフラフラゴロゴロしてる自由な猫たちに親しみを感じ、
なでたり、話しかけたりして、心やすらぐことが
あっただろうことも、たしかなことかと思います。
もう一方で、繁殖時期のネコの鳴き声がイヤでたまらないとか、
庭先にフンされてフン慨する人もいたかと思います。
そもそも動物が好きではない人もいるのです。
そんな猫を嫌いなひともいれば、好きな人もいる中で、
いづれにしても、繁殖三昧では困ってしまう部分がありました。
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どうにかならないか、という妥協点・打開策として
そういうノラ猫たちを去勢手術して繁殖をおさえ、
さらに飢えないようにゴハンを与えるなどしつつ、
人間と良好な関係をたもてる環境で
猫たちを守っていこうというムーブメントがおき、
それを「地域猫」というようになりました。
それは1997年神奈川県ではじまったようです。
・・・というようなことかと思いますが、どうでしょう。
Wikipediaにも詳細があります。
>>こちら
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近年の地域猫サポーター団体では、
耳にV字カットのマークをいれるのが
どうやら主流のようです、耳をカットするのです。
耳をカットするなんてかわいそう!!と思うかもしれませんが、
首輪はとれてしまうことがあるだけでなく、
首輪があるから飼いネコだろうと誤認されて
飼い主探しがはじまっても、困ってしまいます。
ハッキリしたV字じゃないと、ケンカのケガと区別できません、
だから致し方なくハッキリVカットなのかと思います。
ハッキリV字が入っている猫は地域猫と行政にも伝わり、
愛護センター(保健所)につれていかれるのを
防いでいるのかと思われます。
地域猫の活動の核となることとして、
T=Trap 捕獲
N=Neuter 不妊・去勢手術をして
R=Return 元の場所に戻す
というTNR活動というのがあるようです。
地域猫をサポートする団体の方針は、いろいろで、
団体によっては、地域猫のサポートと並行して、
里親募集活動をしているところもあるようです。
ですので「R=Return 元の場所に戻す」のところが、
一時預かり、または、シェルターなどで保護しつつ、
里親探しをするという場合もあるかと思います。