【過去のメルマガより抜粋】
笑顔を作る獣医師 丸田香緒里です。
毎週月曜日にメールマガジンを配信しています。
タイムリーな話題や、私がうちの子に実践している健康法、そして読者の方からいただいたご質問にお答えしたり・・・。
お送りするたびに読者の方からリアクションがあるので、私も楽しく書いています。
今日はそんなメルマガから抜粋。
ずばり、お水について。
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こんなご質問をいただきました。
「熱中症対策について教えてください。人間の場合は熱中症対策の水分補給には経口補水液などを奨励されていますし、
犬用にもそういった商品があると思います。犬にもやはりただの水ではなく、専用の水を与えなければ意味はないのでしょうか?」
というご質問です。
たしかに、最近では特別なお水も増えてきましたよね。
今回はまず、
「犬や猫と人の体の冷やし方の違い」
について考えたいと思います。
私たち人は、暑さを感じた時、汗をかいてそれを蒸発させることで体を冷やしています。
犬や猫はいわゆる汗をかかないので、口を開けてはぁはぁする事で口の中の唾液を蒸発させて口の(主に舌の)血液を冷やしています。
(ゾウは耳を動かすことで耳の血管を流れる血液を冷やしているんですよ!)
また、汗は99%が水分ですが、その他にナトリウムなどのミネラルも含まれているため、汗をかくことで同時に体内から失っていきます。
唾液の場合、99.5%が水分で、その他にムチンなどのねばねば成分などが含まれ、ナトリウムなどのミネラル成分はごくわずかに含まれている程度です。
つまり、犬猫の場合、脱水予防の段階では、ただの水でも十分という事です。
でも、熱中症の疑いがある時や脱水があるときは、経口補水液をお勧めします。
経口補水液は体内での吸収拡散スピードが一般的な水よりも方が早いため、緊急時には最適です。
ただ、ワンちゃんやネコちゃんに「お水を飲みなさい!」と言って出したところで、飲んでくれないことも多いですよね。
そんな時は、「水分」として体内に入れば十分ですので、ご飯の際に水(スープ)を加えたり、ドライフードだけではなく缶詰をあげてみてください。
また、お水(多少チキンスープなど味をつけてもOK)をゼラチンで固めたお水ゼリーをおやつ代わりにあげるというのも一つのアイディアですよ!
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いぬのきもち、8月号でも水のお話をしています。
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