最初にラズベリーパイを知って購入してからもう2年以上になるんだなぁ〜。
3B+が出たばかりの頃(国内でWifiがOKのやつ)メモリ1GBで普通のパソコンとして使えそうなのがきっかけ。
その後、Raspberry Pi4が出て4GBモデルを買い、さらに8GBモデルが出たからといってまた買って(汗)
気が付きゃラズパイが3台もあるじゃないか。
それなら最初のPi3B+には引退前に私のネットワーク上の共有用に働いてもらおうかと思ったのでした。
そもそもNASとファイルサーバーの違いって何?
ネットであれこれ違いについて書かれてはいるけどしっくりこない。
自分の勝手なイメージではNAS(Network Attatched Storage)はその名の通り外付けハードディスクからLanケーブルでネットに直接繋がってる物理的な周辺機器のことで、ファイルサーバーはサーバー機能を持ったパソコンに繋いだハードディスクをネットワーク上で安心便利に使えるよう細かなコントロールできるソフトウェア的なもの、と感じてます。
なのでNASは繋げばすぐに使えるけど細かいコントロールが苦手で、ファイルサーバーは個々のユーザー権限など含め詳細な管理機能がある、みたいな。
で…
ラズベリーパイで使えるソフト、「OpenMediaVault」を利用してファィルサーバーとして使おうというわけです。
ネットで検索すると「NAS」という言葉で結構引っ掛かるのだけど、なんか違和感が…まぁいいや。ほぼ同義ということで。
「Samba」をインストールしてあれこれ設定していくより管理画面からの設定がすごくやりやすいのです。
最初Raspberry Pi OS(旧Raspbian)のフル版を入れて2.5inchのUSB接続HDDをラズパイ本体だけでChromium使いながら設定していけば外部からSSH接続なぞしなくていいだろー、くらいに思っていたらswap-fileのサイズを2GBに拡張してもOpenMediaVault(以下OMVと表記)インストール後めっちゃ遅くなるわ、HDDは外部から電源取らない為電力不足で不安定になるわ、で本体だけでのGUI操作は諦めました。
結局Raspberry Pi OS LITE版で、HDDは外部電源供給の3.5インチの一般的な外付HDDの2TBを使いました。
なので、私が普段書き込んでいるマウスでぐりぐりウィンドウで設定する内容からは外れます。
ではでは、以下、こんな感じで進めていきました。
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Raspberry Pi OS Buster LITE版でOMV利用してNAS化
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login.→ pi
Password.→ raspberry
以下「$」の後ろにコマンド入力していく
「sudo raspi-config」
1.System Options
2.Display Options
3.Interface Options
4.Performance Options
5.Localisation Options
6.Advanced Options
8.Update
9.About raspi-config
まずは「5」
L1.Locale → 「ja_JP.UTF-8 UTF8」スペースキーでチェック「OK」→次の画面Defaultをこれにして「OK」
L2.Timezone → Asia「OK」→Tokyo「OK」
L3.Keyboard → Generic 105「OK」→Other「Enter」→Japanese「OK」→OADG109A「OK」→default「OK」→No compose「OK」
L4.WLAN Country → JP「OK」
次に無線接続なら「1」
S1.Wireless LAN → SSID「一覧からじゃなく手入力」「OK」→passphrase「無線のパスワード」「OK」
次は外部から接続できるようSSHを有効に「3」
P2.SSH → would you like SSH server to be enabled? → 「Yes」
※この場合危険だからログインパスワード変更すべき、と警告出るので次で変更
パスワード変更「1」
S3.Password → new password「変更したいパスワード」 → Retype「もう一回入力」
「Finish」 → would you like reboot now?「Yes」で再起動
ちなみに再起動は「reboot」でシャットダウンは「sudo shutdown -h now」
ログイン後macならTerminalから「ssh pi@raspberrypi.local」 → 「Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])? yes」と聞かれるので「Yes」後password入力でラズパイのパスワード入れれば接続完了
※windowsならTeraterm等用意して「新しい接続」→TCP/IPにラズパイアドレスとか入れて接続する
LITE版OSならメモリ食わないのでSDカード延命の為swap-file無効 → 「sudo systemctl disable dphys-swapfile」
「sudo reboot」後再度SSH接続して「free」で確認しswapsizeが100Mから0になっているのを確認
※再び有効にするには「sudo systemctl enable dphys-swapfile」
sudo raspi-configの「8」のUpdateと「sudo apt update」「sudo apt upgrade -y」はやっておく
OpenMediaVaultのインストール(SSH経由でOK)
「wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash」
再起動後Wifi設定が消えてしまうのでラズパイ本体で「sudo omv-firstaid」で無線など再設定可能
(raspi-configのwpa_supplicantは無効化されている)
1.Configure network interface.→ wlan0選択OK→IPv4 Yes→DHCPv4 Yes→v6もYesYes→WOL(Wake on Lan) Yes→SSID入力→パスフレーズ入力
少し待たされて設定successfully changedになったらreboot(再起動)→システム書き変わった後、もう一度勝手に再起動する
本体からログイン後「ifconfig」でwlan0が出ていれば再び外部からSSHでアクセス可能
この辺りで「ラズパイのセキュリティその1」参考にユーザー名変更しておく
ここまで確認出来たらブラウザに「http://raspberrypi.local」でOMVに入れる→初期ユーザー名「admin」パスワード「openmediavault」
「システム」の「日付と時刻」のタイムゾーンなど確認
「システム」の「ネットワーク」でwlan0がちゃんとあるか確認
「サービス」の「SMB/CIFS」の最初の項目workgroupとかあるところを「有効」にする
「アクセス権の管理」の「ユーザー」で「追加」ボタンで名前とパスワード付ける→普段はこれでアクセスする
「ストレージ」の「ディスク」でUSBに繋げてあるディスクをワイプして「ファイルシステム」で当該デバイス選択してEXT4でフォーマットする(OMVからだと時間かかる2TBで20分位?)→マウントした後「アクセス権の管理」の「共有フォルダ」で「追加」から共有するフォルダを設定
「サービス」の「SMB/CIFS」で「共有タブ」から「追加」ボタンを押すと先に設定したフォルダが選べるので追加したら保存
「システム」の「ネットワーク」のホスト名を「kyouyuu」などに変更すると「ssh ラズパイユーザー名@kyouyuu.local」でアクセス可能になる
IPアドレスの固定は「システム」の「ネットワーク」の「インターフェイス」で自分の接続している有線または無線を選んで編集してDHCPをスタティックにして他とぶつからないようなアドレス(192.168.0.150など)とサブネットマスク(255.255.255.0など)とゲートウェイ(192.168.0.1など)を指定。←3番目の「0」のところは現在使用中のネットワークグループのものなのでifconfigとかで取得出来る値で同じグループにすること(0〜3が一般的)
全部終わって再起動したら実際にアクセス出来るか確認。
macならFinderでネットワーク上に先に設定したホスト名(kyouyuuとか)が見えるはずなのでダブルクリックで別名接続すればユーザーを追加した時の「ユーザー名」と「パスワード」で共有フォルダにアクセス出来るはず。
windowsでも「PC」の「ネットワーク」からホスト名が見えるのでダブルクリックして同様に「ユーザー名」と「パスワード」で共有フォルダにアクセス出来る(ネットワーク探索と共有有効にしてね、警告が出たら有効にすること)
linuxも「ファイルマネージャー」の「ネットワーク」から同様にアクセス可
すべて問題なく動いていることが確認できたら(最初の方がいいのだろうけど)「システム」「一般設定」の「Web管理者パスワード」をデフォルトのopenmediavaultから変更しておくこと
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