Conkyというのはデスクトップに様々な情報を表示させるデスクトップアクセサリといったもので、Luaスクリプトを駆使することで自分だけのオリジナルなものにカスタマイズも出来るすぐれものです。
これをラズベリーパイ(Raspberry Pi)標準のラズベリーパイOS(Raspberry Pi OS)に入れていきます。
IT系の情報は特に動きが速いのでちょっと古い情報が役に立たなかったりするので設定ファイルをどういじったらいいか、など思い通りの動作をしてくれないこともあるので実際に試しながらになったりします。
今こうやってメモしておいても2、3年後にどうなってるか…。
では、まずはいつもの「Add/Remove Software」で「conky」を検索してインストールします。注意点はいくつかの候補のうち「conky-all」を選択すること。でないと一部の機能が使えなくなります。
入ったら確認のため端末(ターミナル)から「conky」と打ってデスクトップ画面上にディスクやメモリ、CPUの使用状況などが表示されるかやってみましょう。
次は、これを起動時に自動実行されるようにします。
まずはファイルマネージャで隠しファイルを表示されるようにしておいて…
自分のユーザーフォルダ(Homeフォルダ)の中の「.config」フォルダ内の「lxsession」フォルダ内に「LXDE-pi」フォルダがあるか確認しておきます。なければメニューの「ファイル」→「New Folder」で作成しておきます。
次に上↑に上↑に上がって「/」(ルート)まで上がったら「etc」→「xdg」→「lxsession」→「LXDE-pi」と辿っていき、その中の「autostart」ファイルを右クリックメニューでコピーします。
それを先程の「ホーム/ユーザー名/.config/lxsession/LXDE-pi」フォルダの中に貼り付けます。
今、貼り付けたファイル(autostart)をダブルクリックで開いて最後の行に「@conky」と記載を追加して上書きで保存します。
元ファイルじゃなく、このファイルをいじるとシステム動作に反映するのは、etcなどシステムじゃなくユーザーフォルダ内なので書き換えがsudo権限でなくていいのでいじりやすいこと、それから一台のマシンを複数ユーザーで使う際にユーザーごとに設定を変えられる点が便利だからだと思います。
さて、再起動してみましょう。ちゃんと自動でconkyが表示されましたか?
うまくいかない時はconfigの前のドットを見落としてないか、とか一文字だけ綴りが間違ってないかとか確認してみましょう。
次は透明化とちらつき防止です。
設定ファイルの中で、透明化は「own_window_transparent = true」を追加、ちらつき防止は「no_buffers = true」の代わりに「double_buffer = true」を書き込むことで実現します。
前準備とてし「.config」フォルダ内に新規に「conky」フォルダを作成します。
次にさっきのautoatartの時同様、「etc」→「conky」フォルダ内の「conky.conf」ファイルをコピーして「ホーム」→「ユーザー名」→「.config」→「conky」フォルダ内に貼り付けます。
今貼り付けた「conky.conf」ファイルをダブルクリックで開いて、次の図のようにtransparentのところの行追加とno_buffersコメント化(削除してもいいけど)とdouble_buffer行の追加を行い上書き保存。
これは書き換えて保存した瞬間にconkyが再起動して設定を反映してくれるのでちゃんと出来てるか確認しやすいです。
ただ…
このままだと起動時にconkyが背景透明化がうまく出来てなかったり、文字が二重化するなどトラブルが起きるみたいで、起動のタイミングを少し遅らせると正常に起動するようになります。
この設定をするためには…。
さっきの自動実行するのに書き加えたautostartファイルを再度開きます。
で…、「@conky」のところを「@conkey -p 3」と書き換えてください。
「-p」オプションは起動タイミングの設定で後ろの数字の秒数だけ遅れて起動します。
もし、3秒でダメなら5秒(@conky -p 5)とか調整してみてください。
いったん入ってしまえばあとは設定ファイルをあれこれいじったりネットに設定ファイルいろいろ転がってるのでカッコイイのをダウンロードしてきて自分用に再調整したり、やりたい放題です。
※【追加】この方法だとLXDEベースであるRaspberry Pi OSではどこかクリックしたら画面から消えてしまいますね。confファイル見直しするのでもうちょっと待ってね…(汗)
→【2020/10/24】 一行書き換えと一行追加で解決したので「その2」を書きました。参考にしてね。