【名古屋発 税理士アニキの感動!笑売 第85回】今週のロックな話は「世界遺産 軍艦島」です。 | 名古屋覚王山 税理士榊原輝重・社労士榊原陽子

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【名古屋発 税理士アニキの感動!笑売】
本日お届けするのは、第85回です。

 

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【ロックする】(造語)
音楽のロックンロールから派生した言葉で、
心を揺さぶるの意。

 

 

「世界遺産 軍艦島」

 

 

 

長崎には、世界遺産となった「軍艦島」があります。


6月に長崎に行ったので、物見遊山で上陸してまいりました。

地元の方に聞くと、風や波の状況で、いつも上陸できるわけでなく、

前日は上陸がかなわなかったそうです。









朝まで雨が降る曇天の中、長崎港を出発しました。



島に近づくと、波は割とあり、船は激しく横揺れしましたが、

なんとか上陸することが出来ました。いやぁ、ラッキーです。





さらに幸運だったのは、

ガイドとして、「NPO法人軍艦島を世界遺産にする会」の理事長である、坂本道徳さんのお話を聞くことができたことです。

お恥ずかしながら、数年前に世界遺産と認定されたこと、

今ではそのおかげで観光の目玉となっている程度のことしか知りませんでした。







坂本さんは、



軍艦島は通称であって、端島(はしま)が正しい名前であること。



当時子どもだった坂本さんたちは父親が無事帰ってくるか、毎日がとても不安だったこと。



炭坑内で多くの方が亡くなったこと。



親会社である三菱の意向でふるさとを捨てなければならなかったこと。



ふるさとが廃墟となるだけでなく、今度は産業廃棄物の島となる危機があったこと。



外観が話題を呼び、世界遺産になったものの、島の本質に光があたっておらず、

観光に来られる人に伝えたい事実がなおざりになっていること。





を切々と語られました。







自分自身の無知に恥ずかしくなり、観光気分で来てしまったことに、申し訳なく思いました。







「国にも、観光客の皆さんにも、『外観』だけではなく、

この島が翻弄されてきた歴史のさまざまな側面にもきちんと向き合っていってほしい。

それこそが元島民としての願いです」







坂本さんが、そう締めくくったとき、心がグワングワンと揺さぶられました。









廃墟となったふるさとを、見ず知らずの観光客のためにガイドする、

そのお気持ちはどんなでしょう。

そして調べれば、明治から戦前、そして戦後から閉島まで、

時代に翻弄され、負の遺産としての側面を見ることが出来ます。

きちんと調べおくことが、元島民の方への礼儀かもしれません。





人生をかけて私たち観光客に語る坂本さんの迫力に、

ただ脱帽するばかりでした。







歴史を直視する、目の当たりにする。

言葉になりません。

生き証人。

心が揺さぶられるばかりです。

 


 

 

 

 

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