地球生物会議 ALIVEとは何だ? | アニマルマニア

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動物(ねこ・いぬ)関係を考える

今回は、地球生物会議 ALIVEをみたいと思います。

ALIVEの活動をみる。

 動物問題についての情報収集や調査、分析、問題解決をしているらしい。

 会誌を動物行政や有識者へ贈呈しているらしい。

 チラシ、リーフレット、DVD、パネルセット、資料集、全国動物行政アンケート結果報告書、迷子札ホルダーを作成しているらしい。

 セミナー、シンポジウム、パネル展、イベント、署名をしているらしい。

 情報開示請求や現地調査、関係者聞き取り、各種集会、学会への参加により調査報告書を作成しているらしい。

 調査活動に基づいて行政に提言や要望、議員への陳情や情報提供をしているらしい。

 日本は動物を守るための法律がたいへん弱いため、法律改正活動に重点を置いているらしい。

 犬の殺処分数を減らす活動「迷子の犬を家に帰そう」プロジェクトを実行しているらしい。

沿革がわからないのでウィキペディアをみる。

 1995年 設立  代表 野上ふさ子 

 誰でしょうか?

 野上ふさ子  動物愛護活動家、新左翼活動家、著作家、アイヌ民族の権利のための活動、北海道開発反対運動、原発反対を主張しているらしい。新潟出身、立命館大学文学部哲学科中退、選挙に2回出馬するも落選、2012年10月10日乳がんで死去。

 最近、死去されたらしい。

なぜ、設立したのか?

 野上氏はもともと動物園が嫌いで、子供の頃から「かわいそう」に感じていたらしい。北海道から東京へ戻り「生命宇宙」の出版活動をしていた頃(1980年代前半)に、イギリスの知人から、昔からの動物実験の有様を教えてもらったらしい。

 動物愛護団体「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」での活動において、1995年、代表の野上は不正をしたとして役職を辞任(会員の除名)したらしい。

 これを不服とした野上氏が別の「動物実験の廃止を求める会」を同年に設立、JAVAの活動を妨害したことによりJAVAから提訴され1997年に最高裁で野上氏側が敗訴。

 1審敗訴直後1997年名称を「動物実験廃止・全国ネットワーク(AVA-net)」とし、また動物愛護団体「地球生物会議ALIVE」も設立した。

 内紛があったみたいだが、動物実験反対がきっかけらしい。揉めた末の設立なので沿革を書きづらいのだろう。

 新左翼とは何だ?

 1960年代以降に欧米などの先進国と同様に、日本でも従来の日本共産党や日本社会党などを「既成左翼」と呼んで批判し、より急進的な革命や暴力革命を掲げて、直接行動や実力闘争を重視した運動を展開した諸勢力らしい。

 新左翼から転向した著名人として猪瀬直樹、テリー伊藤、山内昌之がいるらしい。
 野上氏は転向したのだろうか?

 動物実験の廃止を求める会の設立は1986年初代代表は 武者宗一郎。事務局長 太田龍。

 武者宗一郎 理学博士、大阪府立大学名誉教授、日本分析化学会学会賞受賞・日本分析化学会名誉会員、子供の水と健康を守る会初代会長、論文に「生体実験原則論(動物実験を考える)」

 太田龍(本名:栗原登一) 革命思想家、樺太出身、東京理科大学中退、元日本革命的共産主義同盟委員長、アイヌ解放運動、日本みどりの党を結成、選挙に4回出馬するも落選。
 設立した1986年は、日本みどりの党を結成して選挙に出た年である。

 選挙のための大義づくりで「動物実験の廃止を求める会」ができた可能性がある。
 その太田氏と行動をともにしている野上氏は「地球生物会議ALIVE」の設立に政治的意図があったかもしれない。

 ズーチェック運動をしているらしい。1996年英国動物査察官とともに日本の10カ所の動物園を調査したらしい。

 2003年、熊本県の動物園がインドネシアから借り受けようとした際に、書類不備を見つけ、経産省に抗議し、輸入の阻止したらしい。

 2004年に秋田県の水族館開業時、カナダからホッキョクグマが輸入される予定であったが、他の動物保護団体と共同して抗議して頓挫させたらしい。

 現在も動物園等の動物の購入に関して抗議している。

 ペットショップチェックと称して、悪質業者をみつけだす活動をしているらしい。
 行政がアニマルシェルター作るべきだと考えているらしい。

 アメリカには4~6000ヵ所のアニマルシェルターがあるらしい。2000の誤差は何だ?
 アメリカには行政の運営しているシェルターがあるらしい。

 各自治体のペット処分数を調べてワーストの都道府県を批判しているらしい。   

会費をみる。

 一般会員  年 6000円
 高校生以下 年 3000円
 賛助会員(財政支援会員) 年 20000円

 特典、会報年4回、リーフレット、チラシ、メールマガジン、パネル貸出があるらしい。

定款をみる。

 役員は無報酬らしい。
 毎年1回、総会があるらしい。
 理事会は必要なときだけ開催するらしい。


平成22年度会計収支計算書をみる。

 経常収入合計 約4200万円
 経常支出合計 約1500万円
 経常収支差額 約2800万円の黒字

 主な収入 
  任意団体からの繰入金 約2400万円  前年の繰り越しか?
  寄付金収入        約610万円
  動物の福祉推進の事業 約580万円  調査収入か?
  会費収入          約510万円
  
 主な支出
  定期刊行物誌等発行事業 約360万円
  動物、生命、環境に関する問題の調査研究及び普及啓発に関する事業 約260万円
  動物の福祉推進向上のための事業 約230万円
  給料手当           約170万円
  賃借料            約120万円

 職員数は不明だが、給料からみて限りなく少ない。
 支出からみて活動内容は、出版とパネル展、セミナーが主体だろう。
 繰越金は、何か目的があって貯めているのだろうか?ただの保健か。

 新体制になり、共同代表制になったらしい。なぜだ?

  共同代表 北村孝至、情野康洋
   しかし、内容は北村氏は執行部、情野氏は人事・運営らしい。

 二人の情報は特にない。
 
 以前の活動は野上前代表の全方位的に活動・運営方針を決定し、実行されてきたらしい。
  つまり、この団体の頭脳がいなくなったらしい。

 独創的代表いなくなった今、これからの活動に変化が出てくる可能性がある。
 
 以上みてきて、私が思うに、この団体の活動は主に、調査と抗議のようだ。

  抗議によりかなり動物施設による動物購入計画を頓挫したりや動物施設を廃園したりしている。しかし、動物の受入れ先がないという問題がある。
  動物の情報集には役立っているようだ。
 新体制の活動に注視したい。



次回は、動物実験廃止・全国ネットワークをみたいと思います。