さくら動物病院
院長です。
何と、今年初めてのブログ!!
いや〜
今年は年明けから世界中が混乱し、落ち着かない状態でした。
そして今も、世界は混乱を続けています。
病院の情報発信も
フェイスブックページの方が簡単に、タイムリーにできるので
そちらばかりになっていました。
その、今年最初のブログ、お題は
大院長の「誤食(誤飲)」です。
獣医師のくせに、情けないお話ですが、やらかしました。
日ごろから
彼が口にしそうな物は、届くところに置かないことは
徹底していますが
盲点が!!
実は
雑誌をゴミの日に出すように、ビニール紐でくくって玄関の上がり框に置いていたのですが
その括ってある紐を
一生懸命噛んで
飲み込んでしまったようです。
集中力が凄い。
まさか、括ってあるものを噛み切ってまで・・・。
猫の執念恐ろしい・・・。
バラバラになった雑誌と、切れた、長さの足りない紐を見つめて呆然と・・・
してる場合じゃない!!
急遽大院長出勤となりまして
食べて1時間になるかならないかぐらいのタイミングで
催吐剤投与!
すぐにえづき出して、
何回か吐いたのですが、胃液だけ・・・。
遅かったか、もう胃から出てしまったのか・・・。
いや、本当に食べたのか、噛み切っただけなのかも
ベストシナリオとワーストシナリオがぐるぐる、ぐるんぐるんです。
こうなると、もう、食べ物と一緒に上手く腸を通過して、便として出てくれるのを祈るばかり・・・。
腸で引っかかって、詰まってしまうと、命に関わりますから、気が気じゃなく、トイレに行くたびに
「出たか?!」と見に行っては「おしっこだった・・・。」と落胆。
そして、誤食疑惑から48時間経った今朝
トイレにめちゃくちゃ立派な一本ウ〇チが!!
すぐにチェックすると
出てました。
長さ8㎝の紐2本。
ちょうど足りない長さ分でした。
こちらは、実物ではなく、同じ素材の紐です。長さ8㎝
よく、おもちゃ(猫じゃらし)の紐状の物や、毛糸などで遊んでいて飲み込んで、というパターンですが
腸のどこかで引っかかると、腸がアコーディオン状に折り畳まれて壊死したり、ピンと張った状態では腸を切ってしまうこともあるので
異物誤飲でもかなりやっかいな方です。
今回の紐は割と太さも硬さもあり、あまりヒラヒラしていないので助かりました。
まぁ、とりあえずはほっとしましたが
もう一度危険物チェックをしなければ!
と、気持ちを新たに引き締めております。
ワンちゃんも猫ちゃんも異物誤飲は本当に厄介です。
当院でも年に何件かは吐かせたり、摘出手術になったりします。
同じ子が何度も繰り返すことも・・・。
お口の届くところに対象になるような物を置かないのが基本です。
お部屋は綺麗に片づけて、物がなくなっていたらすぐに気づけるような環境にしておいてください。
猫ちゃんの誤飲で多いのは紐状の物に次いでウレタンマットだそうです。食感ですかねぇ・・・。
後、自分の首輪の鈴を飲み込む、テーブルや座卓の上に置いていたヘアピンやボタンや人間のお薬なども・・・。
ワンちゃんは口に入れた時に「出して」や「アウト」などのコマンドが効くとリスクが下がります。
猫ちゃんもお口を開けたり口の中を触ったりができる方が選択肢は増えますね。
そして、何を、どれぐらい食べてしまったかが分かるように、お部屋の整理整頓も大切ですねぇ。
病院でも、それが分かると、処置もしやすくなりますし、余計な検査なども省けるかと思います。
大院長訓示:俺の場合は歯ごたえかな。あの紐、ムシャムシャすると何か気持ちよかったんよね~。
でも、院長が鬼の形相になって無理やり吐かされるのイヤやから、院長のメシと煮干以外は食べへん、ようにする。
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当院では、西洋医学と中医学(東洋医学)を組み合わせた「統合医療」で診療を行っています。食餌、運動、メンタルと、ワンちゃん猫ちゃんを丸ごと診て、健康長寿のお手伝いをしています。体質に応じた養生のポイントや漢方の選択、手作り食に加えて「薬膳」の視点を取り入れたアドバイスも日常的に行っています。どうぞお気軽にお尋ねください。
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