ロトブラシでいこう!
私の動画スタイルはデビューが七夕革命以降だったこともあり
オリジナル背景とアイドルを組み合わせたものが殆どです。
アイマス2に隠されたBBコマンドがあるのかはっきりせず
個人的に「無い」可能性が高いだろうということで
After Effects CS5にせっかく装備されている「ロトブラシ」を活用してみようということに。
ロトブラシって何よ?という方はAdobe公式ムービーをご覧ください。
アイマス2には数十のステージが用意されていますが
のちのち合成して様々なエフェクトをかけることを考慮して
なるべく環境光やスポットライトの影響が少ないステージを選びます。
ベストは「アウトドアルージュ」ですが殆どの曲後半で紙吹雪や花吹雪が降ってきてしまうので
その影響がない「都市空間スクェア」も使用します。
<アウトドアルージュ>
<都市空間スクエア>
基本的には上記2種類あればいけますけど衣装によっては抜きにくい場合もあり
他の屋外ステージも候補に入れておくとよいでしょう。
簡単に作業の流れを書いてみます。
1.素材を用意する
2.素材のフレームレートを変換する
3.AfterEffectsに読み込む
4.使用する範囲だけレイヤーをトリミング
5.タイムリマップや時間伸縮がある場合は適用する
6.素材のみでプリコンポーズ
7.プリコンポーズしたコンポジションのfpsを素材と同じにする
8.ロトブラシを適用して調整
9.ロトブラシをフリーズする
あとは背景を合成してエフェクトかけて完成!
ね?かんたんでしょ?
…時間はかかるけどね。
では流れに沿って解説していきます。
<1.素材を用意する>
これはいつもどおりで良いと思います。
キャプ環境のある人はキャプチャ。
借り物の方は大変ですけど上記条件に合うステージを。
<2.素材のフレームレートを変換する>
これは完成させる動画のfpsに合わせると良いです。
29.97fpsくらいが普通だと思います。
これによって作業時間が半分になりますよ!
私の場合は付属のAdobeMediaEncoderを使用しています。
ただし、5の手順でスローにする場合は59.94fpsのままにしておかないと
カクカクになってしまいますので臨機応変に。
3~5は特に解説は要らないと思いますので割愛。
<6.素材のみでプリコンポーズ>
<7.プリコンポーズしたコンポジションのfpsを素材と同じにする>
さて、これが重要な手順のひとつです。
ロトブラシに限らずAfterEffectsはfpsを厳密に処理しているため
コンポジションと素材のfpsがイコールでないと処理でエラーが出ます。
せっかく抜いたのにフリーズしたらぐちゃぐちゃに…という経験をしてますし><
プリコンの時は「すべての~残す」を選択してくださいね。
最後にプリコン内のレイヤーを元のレイヤーの長さと同じ長さにします。
<8.ロトブラシを適用して調整>
ここからが本番。
ロトブラシはレイヤーパネルでないと作業できませんので
抜くレイヤーをダブルクリックしてレイヤーパネルに表示させます。
そしておもむろにロトブラシのボタンを押して作業開始!
なのですがここでも注意点をひとつ。
「レイヤーのインポイントから作業する」です。
これを守らなくても作業はできますが、フリーズしたときにぐちゃぐちゃになります。
そして実際に作業する時ですけどレイヤーパネルを選択した状態で
ショートカットキー「@」を押して最大化します。
フレーム送りは「Ctrl+>」と「Ctrl+<」で出来ますので
作業がかなり楽になります。(もう一度@キーでもとに戻ります)
<@キーにて最大化>
そしてブラシサイズの変更は「Ctrlを押しながら左ドラッグ(上下)」です。
細かい隙間を抜きたいときはブラシサイズを最小にしてやってみましょう。
基本操作は残したい範囲の中心辺りをなぞれば自動で選択してくれます。
そして抜きたい部分はAltキーを押しながら(ブラシが赤くなります)なぞればOK!
作業はマウスでもできますがペンタブがあればペンタブをおすすめします。
<試しに肌部分のみを選択>
<大体を境界線表示で選択します>
<その後、アルファオーバーレイ表示に切り替え>
伊織の場合は背景赤よりも青系のほうが見やすいので色を変更しておきます。
これで最初のフレームを塗り分けると、そこから20フレームは自動解析してくれます。
20フレーム以降も自動に解析したい場合はこちらのサイトさんを参考に。
ただし、途中で修正するとそこからまた20フレーム自動解析されますので
特に弄る必要はないかもしれません。
<自動解析による20フレーム後>
実際の調整作業で苦労するのは「髪の毛の隙間」「アホ毛」「主線が交わるところ」
「髪のハイライト」「背景と彩度・明度が近い服や肌色」辺りだと思います。
このあたりが自動解析ではズレて行ったり全く認識しなくなったりします。
<ハイライト&主線が交わる部分>
で、すべてを直しているととんでもなく時間がかかってしまうので
ある程度の妥協する必要があります。
上記の中でごっそり抜けてしまう部分は当然として
細かいところでは「ハイライト」と「主線が交わるところ」は重要視するべきです。
これをおざなりにすると頭の形が変わっていってしまいますw
途中で気がついて戻って直すことも多いです。
髪の隙間やアホ毛は大雑把で良いんじゃないでしょうか。
よほど適当でなければ実用上問題ないはずです。
この作業が1フレーム30秒で済めば1時間に4秒抜けることになります。
1分かかれば1時間で2秒しか抜けません。
このあたりは時間とクオリティのバランスを見ながら調整していってください。
そしていよいよ最後。
<9.ロトブラシをフリーズする>
これは要するにフレームごとのマスクレイヤーを作って保存してくれるような感じです。
この処理でプレビューもレンダリングも軽くなります。
そしてここでも重要な点がひとつ。
「フリーズするまで(ロト作業の途中で)AEを終了しない」
抜きはじめたらフリーズするまでやってからでないと
再開したときにずれてしまうことがあります。
気をつけましょう!
以上、ざっくりと解説しましたがいかがでしたでしょうか。
正直、nukiM@S3が使いこなせる人はそちらのほうが間違いなく速いです。
じゃあなんでロトブラシ?というと実は「衣装だけを抜く」とか「髪の毛だけを抜く」ってことができるんです。
部分的改変が簡単になりますね!w
わたしは「いおめろ!」のフタリの記憶でロトブラシを活用しています。
腕+身体と髪の毛の間に翼を配置するためです。
こんな感じで意外と使いみちがあるかもしれないロトブラシ、
あなたも始めて見ませんか?
オリジナル背景とアイドルを組み合わせたものが殆どです。
アイマス2に隠されたBBコマンドがあるのかはっきりせず
個人的に「無い」可能性が高いだろうということで
After Effects CS5にせっかく装備されている「ロトブラシ」を活用してみようということに。
ロトブラシって何よ?という方はAdobe公式ムービーをご覧ください。
アイマス2には数十のステージが用意されていますが
のちのち合成して様々なエフェクトをかけることを考慮して
なるべく環境光やスポットライトの影響が少ないステージを選びます。
ベストは「アウトドアルージュ」ですが殆どの曲後半で紙吹雪や花吹雪が降ってきてしまうので
その影響がない「都市空間スクェア」も使用します。
<アウトドアルージュ>
<都市空間スクエア>
基本的には上記2種類あればいけますけど衣装によっては抜きにくい場合もあり
他の屋外ステージも候補に入れておくとよいでしょう。
簡単に作業の流れを書いてみます。
1.素材を用意する
2.素材のフレームレートを変換する
3.AfterEffectsに読み込む
4.使用する範囲だけレイヤーをトリミング
5.タイムリマップや時間伸縮がある場合は適用する
6.素材のみでプリコンポーズ
7.プリコンポーズしたコンポジションのfpsを素材と同じにする
8.ロトブラシを適用して調整
9.ロトブラシをフリーズする
あとは背景を合成してエフェクトかけて完成!
ね?かんたんでしょ?
…時間はかかるけどね。
では流れに沿って解説していきます。
<1.素材を用意する>
これはいつもどおりで良いと思います。
キャプ環境のある人はキャプチャ。
借り物の方は大変ですけど上記条件に合うステージを。
<2.素材のフレームレートを変換する>
これは完成させる動画のfpsに合わせると良いです。
29.97fpsくらいが普通だと思います。
これによって作業時間が半分になりますよ!
私の場合は付属のAdobeMediaEncoderを使用しています。
ただし、5の手順でスローにする場合は59.94fpsのままにしておかないと
カクカクになってしまいますので臨機応変に。
3~5は特に解説は要らないと思いますので割愛。
<6.素材のみでプリコンポーズ>
<7.プリコンポーズしたコンポジションのfpsを素材と同じにする>
さて、これが重要な手順のひとつです。
ロトブラシに限らずAfterEffectsはfpsを厳密に処理しているため
コンポジションと素材のfpsがイコールでないと処理でエラーが出ます。
せっかく抜いたのにフリーズしたらぐちゃぐちゃに…という経験をしてますし><
プリコンの時は「すべての~残す」を選択してくださいね。
最後にプリコン内のレイヤーを元のレイヤーの長さと同じ長さにします。
<8.ロトブラシを適用して調整>
ここからが本番。
ロトブラシはレイヤーパネルでないと作業できませんので
抜くレイヤーをダブルクリックしてレイヤーパネルに表示させます。
そしておもむろにロトブラシのボタンを押して作業開始!
なのですがここでも注意点をひとつ。
「レイヤーのインポイントから作業する」です。
これを守らなくても作業はできますが、フリーズしたときにぐちゃぐちゃになります。
そして実際に作業する時ですけどレイヤーパネルを選択した状態で
ショートカットキー「@」を押して最大化します。
フレーム送りは「Ctrl+>」と「Ctrl+<」で出来ますので
作業がかなり楽になります。(もう一度@キーでもとに戻ります)
<@キーにて最大化>
そしてブラシサイズの変更は「Ctrlを押しながら左ドラッグ(上下)」です。
細かい隙間を抜きたいときはブラシサイズを最小にしてやってみましょう。
基本操作は残したい範囲の中心辺りをなぞれば自動で選択してくれます。
そして抜きたい部分はAltキーを押しながら(ブラシが赤くなります)なぞればOK!
作業はマウスでもできますがペンタブがあればペンタブをおすすめします。
<試しに肌部分のみを選択>
<大体を境界線表示で選択します>
<その後、アルファオーバーレイ表示に切り替え>
伊織の場合は背景赤よりも青系のほうが見やすいので色を変更しておきます。
これで最初のフレームを塗り分けると、そこから20フレームは自動解析してくれます。
20フレーム以降も自動に解析したい場合はこちらのサイトさんを参考に。
ただし、途中で修正するとそこからまた20フレーム自動解析されますので
特に弄る必要はないかもしれません。
<自動解析による20フレーム後>
実際の調整作業で苦労するのは「髪の毛の隙間」「アホ毛」「主線が交わるところ」
「髪のハイライト」「背景と彩度・明度が近い服や肌色」辺りだと思います。
このあたりが自動解析ではズレて行ったり全く認識しなくなったりします。
<ハイライト&主線が交わる部分>
で、すべてを直しているととんでもなく時間がかかってしまうので
ある程度の妥協する必要があります。
上記の中でごっそり抜けてしまう部分は当然として
細かいところでは「ハイライト」と「主線が交わるところ」は重要視するべきです。
これをおざなりにすると頭の形が変わっていってしまいますw
途中で気がついて戻って直すことも多いです。
髪の隙間やアホ毛は大雑把で良いんじゃないでしょうか。
よほど適当でなければ実用上問題ないはずです。
この作業が1フレーム30秒で済めば1時間に4秒抜けることになります。
1分かかれば1時間で2秒しか抜けません。
このあたりは時間とクオリティのバランスを見ながら調整していってください。
そしていよいよ最後。
<9.ロトブラシをフリーズする>
これは要するにフレームごとのマスクレイヤーを作って保存してくれるような感じです。
この処理でプレビューもレンダリングも軽くなります。
そしてここでも重要な点がひとつ。
「フリーズするまで(ロト作業の途中で)AEを終了しない」
抜きはじめたらフリーズするまでやってからでないと
再開したときにずれてしまうことがあります。
気をつけましょう!
以上、ざっくりと解説しましたがいかがでしたでしょうか。
正直、nukiM@S3が使いこなせる人はそちらのほうが間違いなく速いです。
じゃあなんでロトブラシ?というと実は「衣装だけを抜く」とか「髪の毛だけを抜く」ってことができるんです。
部分的改変が簡単になりますね!w
わたしは「いおめろ!」のフタリの記憶でロトブラシを活用しています。
腕+身体と髪の毛の間に翼を配置するためです。
こんな感じで意外と使いみちがあるかもしれないロトブラシ、
あなたも始めて見ませんか?